カテゴリ:オペラ
うっとりと観&聞惚れ、夢のような至福の一時を過ごすごしたウィーン国立歌劇場の引っ越し公演「コシ・ファン・トゥッテ」
今まで、何度かモーツアルトの「コシ・ファン・トゥッテ」(女はみんなこうしたものよ)を観&聞いているが、今回の舞台が何といってもNO1!! 歌も演奏もコミックオペラの真髄を伝えて、おもしろい。 公式サイト キャストは、6人。 姉妹の役が 「バルバラ・フリットリ」と「アンゲリカ・キルヒシュラーガー」 それぞれの恋人役が 「イルデブランド・ダルカンジェロ」とテノールの「ミヒャエル・シャーデ」 姉妹のメイドの役が「ラウラ・タトゥレスク」 老哲学者に「ナターレ・デ・カローリス」 出演者6名のハーモニーが美しい。 二人の姉妹は、演技も上手いが姿も美しい。 演出も、私の苦手な凝った読み替えではなく、 古典的な美しい演出で、当時のナポリの雰囲気を舞台に現していて好感。 出演者(合唱団)の衣装も洗練されて美しく、舞台転換も回り舞台と壁の移動を上手く使っていて、あきさせない手腕は、さすがである。 フリットリとキルヒシュラーガーの姉妹の二重唱は、 今まで聴いた中で、最も美しいものだった。 芯の強さとやさしさを持つ姉と、奔放で妖艶な妹。二人とも本当に歌声も容姿も魅力的である。また、演出では、二人の美しい太ももを見れて、男性にとっても目の保養ではなかろうか。 ダルカンジェロは、魅力的でセクシーな容姿に、艶のある迫力ある声を持ち、表情豊で芝居上手。彼のルーナ伯爵とか観てみたいかも。 そして、シャーデの美しくせつない歌声。 タトゥレスクのコケティッシュな容姿と芝居に大笑い。 カローリスのダンディさ。 話としては、矛盾だらけの、そんなばかなという展開のオペラであるが、そんなことは、どうでもよいと思えるほど、主役の4人の実力が粒ぞろいで、独唱も重唱も聴きごたえたっぷり、当代最高のアンサンブルキャストといっても過言では、ないだろう。 本日の指揮者・ムーティは、「コシ~」が一番好きなオペラだそうで、オーソドックスな演奏を、オペラというものを知り尽くしたウィーン・フィルから豊かに引き出し、モーツアルトの音楽の美しさ観客に届けていた。 しかし、指揮台で老眼鏡をかけるムーティを見ると、彼も60歳を超えてしまったんだなぁと感慨。 かつてのミラノの皇帝は、この秋からはニューヨーク・フィル首席客演指揮者、2010年シカゴ交響楽団の音楽監督に就任するらしい。 夢のような最高の舞台に乾杯、観劇・感激♪ 「コシ・ファン・トッテ」あらすじ <日時>2008年10月25日(土) 15:00p.m. 開演 ← ちなみに大入りの看板が 出ていた♪ <会場>東京文化会館 大ホール <出演> 指揮:リッカルド・ムーティ Riccard Muti 演出:ロベルト・デ・シモーネ 演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団 合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団 フィオルディリージ:バルバラ・フリットリ Barbara Frittoli ドラベッラ:アンゲリカ・キルヒシュラーガー Angelika Kirchschlager グリエルモ:イルデブランド・ダルカンジェロ Ildebrando D’Arcangelo フェッランド:ミヒャエル・シャーデ Michael Schade デスピーナ:ラウラ・タトゥレスク Laura Tatulescu ドン・アルフォンソ:ナターレ・デ・カローリス Natale De Carolis 本日のきもの:しょうざんの紬訪問着。しょうざんは、茶屋辻が多いのだが、私は 苦手・・・(^^;; やっと見つけた秋草模様は、昨年からのお気に入りである。 帯は、○松の名古屋帯。軽く締めやすいので、こちらもお気に入りである。 半衿は、名古屋帯と同色に白い兎と絞り雪輪の刺繍模様。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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