キモノで観劇・感激日記

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• 「獨道中五十三驛」千秋楽

  とういうことで、この日は、昨日に引き続き「獨道中五十三驛」千秋楽を観劇！千秋楽のカーテンコールでは、右近丈が、裁き役の竹村定之進から土手のお六に早代わりしての挨拶がおごちそう。そういえば、歌舞伎座で最後に観た「獨道中五十三驛」の千秋楽では、猿之助丈が、鳴り止まぬ拍手に、定式幕を三部ほど開けた舞台から、土手のお六姿で客席に色気を振りまいていたのを思いだす。懐かしい！本日は、早めに終演するため、日本一の紫陽花など見に行こうと計画をしていたら、天気予報が見事に当たり雨・・・しかも結構な雨降りであるためあきらめる・・非常に残念。獨道中五十三驛（中日劇場）での配役など市川右近十五役早替りならびに宙乗り相勤め申し候平成19年6月3日（日）～24日（日）　　　　　　　　　お三実は猫の怪、江戸兵衛、竹村定之進　　　市川右　近、最後の舞踊での早替（丁稚長吉、信濃屋お半、長吉の姉・芸者雪野、長衛兵女房のお絹、弁天小僧、土手の道哲、母繁、長衛兵、雷、船頭、鬼門の喜兵衛、土手の　　　　　　　　　　　　　　　　　　丹波与八郎　　　　　市川段治郎　　　　　　　　　　　　重の井姫　　　　　市川笑　也　　　　　　弥次郎兵衛女房おやえ　　　　　市川笑三郎　　　　　　　　喜多八女房おきち　　　　　市川春　猿　　　　　　　　　　　石井半次郎　　　　　市川弘太郎　　　　　　　　　　赤羽屋次郎作　　　　　市川寿　猿　　　　　　　　　　赤堀水右衛門、奴逸平　市川猿　弥　　　由井民部之助、十文字屋おもん　　　　　市川門之助物語は、こちら　製作発表の模様本日の着物：雨のため絞りの浴衣、帯はおもだか模様、小物を梅雨時に合せて水玉模様　　　　

  June 24, 2007

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• 獨道中五十三驛（ひとりたびごじゅうさんつぎ）」

  名古屋・中日劇場まで遠征。「猿之助十八番の内」、「獨道中五十三驛（ひとりたびごじゅうさんつぎ）」を見る猿之助丈をひたすら思い出しながらの観劇となる・・彼は、題名の獨道中そのまま、一人で全幕でっぱなしでの大活躍、つくづく猛優であるなぁと。今回は、使われなかった水の中での大立ち回り・早代わり、滝の後ろの水のなかから現れる笑也丈の初々しさなどなども思い出。でも、そういった思いを、振り切ると実によくできたエンタティメントで猿之助一座の３Ｓ（ストーリー、スピード、スペクタクル）満載、猿之助門下も、適材適所の見所の大きな芝居を魅せてくれる。宝剣と御宝を巡り、五十三次（京から江戸への下り）の旅となる。序幕は、旅の始まりということで、右近丈が「役者澤瀉屋」で顔見世し、三度目の結婚も披露される。狂言回しのおやえ（笑三郎丈）とおきち（春猿丈）が、「舞妓体験」姿で舞妓姿のお披露目となるが、これか、何とも可愛く大きく（ポックリが凄い）笑える。その大きな二人が、右近丈に「結婚しても、私の右近ちゃん♪」と擦り寄るとサンドイッチになる右近丈が谷まととなり大いに客席が沸くのである。また、正義の二枚目・与八郎役の段治郎丈と重井姫の笑也丈の再会の場は、重井の子別れ（馬方やすごろく、姫の名前）と桜姫（一夜のちぎり、香箱）などのパロディが多彩であきさせないし、何よりこの場の主役の二人が美男美女で見目麗しく、そして、馬の見えなどが、何とも楽しい！今回も大好きな演出である海の中まで繰り広げられる（桑名宿から宮宿へ進むときに、海中に落ちる）大立ち回り。　水の中の照明と青の美しさ、水衣が差し金の先であやつる小さな魚たちや、鯛やヒトデ、タコの着ぐるみたちとの立回り、水中から海面に浮かび上がったときの水布へのスピーディーで鮮やかな転換と昇る太陽、流れてきた小船の上で見えを切る段治郎のかっこよさなどなど、数え揚げれば切がなく猿之助歌舞伎ここにありで、見事としかいいようがない。何度観ても大喝采の一幕である。また、「化け猫」は少し不気味な粘りが不足気味（鼠の年、鼠の時が今回は、鼠の年のみだった）が残念ではあったが、おくらの猿琉丈がお芝居から化かされの立廻りまで、持ち前の身体能力でバック転やら三点倒立まで素晴らしい舞台を見せてくれた。おくらは、今まで、猿十郎丈、猿四郎丈が演じられたのを観ているが、先輩型のお手本があったのか、いやすばらしい。拍手である。その後の忠臣蔵六段目と小栗・照手姫の趣向や、幕切れの「大滝」の場での立廻りも迫力があったが、やはり本水で観たかったのが本音。小田原宿から品川宿まで、宿々にあわせて１２役を右近丈による、幕切れなしの舞踊仕立ての早替りは、あいかわらず変幻自在の妙で楽しませる。特に、芸者姿など女役が、色っぽくて素敵である。確か、猿之助丈は、この舞踊まで日本橋であがり（男伊達の笠のおもだかやが印象的）で、花道から女形姿で艶やかに幕であったのを思いだしたが、今回は、お江戸日本橋で大団円。仇打ちが叶ったところで、主演者一同が挨拶「今日はこれぎり」。これは、これで歌舞伎らしい華やかさである。右近丈の大活躍、段治郎丈のかっこよさと二枚目振り、笑三郎丈と春猿丈のコンビの達者さとほどよいアドリブのおもしろさ、猿弥丈の際立つ上手さなど、幕毎の見所などあげればきりがないが、ぜひこのメンバーで東京でも観たい作品である。あ～～おもしろかった♪本日の着物：6月では、あるが暑いので、早々と矢絣の紗、帯はおもだかで演者に合わせる。帯留は水鳥。

  June 23, 2007

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  紫織庵の浴衣

  紫織庵の綿絽の浴衣地が２万円を切って安くなっているようなので、ご紹介。浴衣着物としても楽しめる素敵な柄である。わたしも、こちらのメーカーの浴衣は何枚か持っているが、地もしっかりしているし何より復刻した柄が素敵！もちろん我が家でばしぁばしぁ洗濯。仕立ては、我が家で水洗いをすることを伝えて、必ず水通してから縫ってもらっている。←　綿は縮むので！実は、金魚の色違いを持っている(^^;;

  June 22, 2007

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• 「東京タワーだ！ゆかたで無料！｣

  今年も、「東京タワーだ！ゆかたで無料！｣をやるそうです。7月5日(木)～7日(土)の3日間、ゆかた、または甚平を着用の場合、大展望台までの料金が無料。詳細は、こちらいいですねぇ～～～～♪ぜひぜひ、皆様、浴衣で！昨年、購入した浴衣も仕立てて、楽しみ倍増。こちらは、昨年のアジサイの帯にカタツムリの帯留、浴衣は紫の蜘蛛絞り。

  June 19, 2007

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• 浴衣は、自分で洗わないの？

  今朝方、仕事にでかける前、久しぶりに「はなまるマーケット」をちらみ。内容は、「お手頃＆着付けも楽々おとな浴衣の楽しみ方」というもの。真剣に見ていたわけでは、ないのだが、ポリエステル素材の浴衣が紹介されていて、こちらは、”自分で洗えます”ので便利ですとコメントしていた。”えぇ、浴衣は、ほとんど綿素材なのに、自分で洗えないのか？”とびっくり(@@)わたしも母も毎年、浴衣は、自分で水洗いをしている。←　これは、しては、いけないことだったのであろうか・・・・謎である。画像は、毎年水洗いしているお気に入りの○仙のアジサイ柄綿絽浴衣を着物風にコーディネート。足袋もアジサイ柄。雨の日、濡れても我が家でバシャバシャ水洗いをする♪

  June 18, 2007

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• 銀座セゾン劇場「宝塚BOYS」

  戦後、宝塚歌劇団に一時あった男子部に所属した彼らの宝塚にかける夢と希望と挫折。これは、彼らの「清く、正しく、美しい」夢舞台にかける汗と涙と笑いの青春グラフティ（宝塚BOYS）。本当にあったんですよね男子部。ただ、彼らがあこがれた宝塚大劇場にたつことは、ついにないまま解散。「歌劇団は、1945年（昭和20年）12月、宝塚の舞台へ出演させることを目的に男子部を特設し、「男子研究生」第1期生を入団させた。それから1954年（昭和29年）の9年の間に4回にわたって、男性を募集。そこへ応募してきた大勢の入団希望者の中から25名ほどが合格。毎日をレッスンに励み、「明日の宝塚スター」を夢見ていた時代があったのである。しかし、彼らがメインステージである宝塚大劇場に立つことは一度もなかった。1954年（昭和29年）3月、結成から9年後に解散。by 宝塚BOYSより抜粋」エピローグ、あこがれの大階段が舞台に現れ、そして黒燕尾に羽にシャンシャン、幻のようにそこで踊る彼らを観ていたら、おもわず目頭が熱くなってきた。失われた青春への憧憬でしょうか。出演者は、個性豊か（もと回天の生き残り、ダンサー、復員兵、日本舞踊家、ドサ周りの役者、宝塚のオーケストラ団員、闇市の少年etc)でおもしろい。また、心優しい寮のおばちゃんとして登場するゆいつの女性が、かつてのトップスター初風諄も懐かしい。エピローグの吉野圭吾のダンスの切れとスタイルは目の保養であるが、彼ら、宝塚BOYSのその後は、どうなったのか気になることろである。舞台装置は、宝塚の稽古場（大きな額に「清く、正しく、美しい」と小林一三の字が掲げられている）と寮でのみで展開し、いたってシンプル。銀座セゾン劇場「宝塚BOYS」原案：辻則彦 脚本：中島淳彦演出：鈴木裕美音楽：沢田 完 美術：二村周作照明：中川隆一音響：井上正弘キャスト： 葛山信吾、吉野圭吾 、柳家花緑 、三宅弘城 、佐藤重幸、 須賀貴匡、猪野学 、初風諄、 山路和弘本日の着物：雰囲気を宝塚BOYSにあわせて♪柄の単衣（茶に桜色の♪）の着物に♪と楽器柄の夏帯。帯留にはピアノのキーを配して遊び心を楽しむ。帯揚は夏物のシルクのスカーフを流用。

  June 17, 2007

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• シアターコクーン「三人吉三」

  渋谷で歌舞伎「三人吉三」を観る。節分の夜、偶然出会った吉三という同じ名前を持つ盗人が義兄弟となり、それぞれの運命の糸が絡み合っていくという河竹黙阿弥の傑作。宝刀「庚申丸」と百両をめぐる三人の吉三（和尚、お嬢、お坊）。闇の中にうごめくように生きる三人と因果に繋がる人々の悲劇が、ラスト、降り積もる大雪に浄化される姿は、美しい。歌舞伎の様式美の強さを打破して、物語を発端から見せる展開は、わかりやすく「庚申丸」と百両の行方、犬の因果応報もわかりやすい。今回、出演者で目を惹いたのは、おとせの七之助。しらずに恋した相手は、双子の片割れ（十三郎）という薄幸な風情と美しさが、柄にぴたりとあって何とも愛おしい。あっと驚くのは、冒頭ののら犬(本物）。これが、ある意味凄い！また、平場での楽しみは、どこから現れるかわからない役者達。手前の客が、大慌てで荷物を片付けるのを観ていて大変そうではあったがおもしろい。ちなみにニューヨーク公演を意識し過ぎの英語での台詞は、長すぎであるが、引っ込みの勘三郎が自分自身を揶揄した税金ネタは、笑えた！残念だったのは、最後の立回り。椎名林檎の音楽＋鳴物＋附け打ちが入るのだが、躍動感では、博多座で観たバージョン（玉三郎、段治郎、獅童）におとり、期待はずれであった。最後の雪は、舞台・客席とも、あまりに凄くて一人で着物を着て行った人は、どうやって雪を払うのかなぁ・・謎である！ということで、二人ともスタオペをするまでの感動にはいたらず、互いの雪を取り合って渋谷を後にする！演出・美術：串田和美和尚吉三 ： 中村勘三郎お嬢吉三 ： 中村福助お坊吉三 ： 中村橋之助十三郎 ： 中村勘太郎おとせ ： 中村七之助研師与九郎兵衛 ： 片岡亀蔵土左衛門伝吉 ： 笹野高史安森の若党弥作：　中村芝のぶ本日の着物：朝、起きたら雨が・・・その内、雷まで鳴って着て、着物を着て行くのは、どうしようかと思ったが、ここは、水玉の片貝木綿に、紫陽花の手描きの帯を締め、足は紫陽花色の足袋（足裏は黒地）、天気が悪くても楽しめる感じで観劇。渋谷の芝居小屋感覚と思えば、こういった着物でもよかろうという感じかも。

  June 10, 2007

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• オペラ「薔薇の騎士」

  ワルツの調べが楽しい「薔薇の騎士」（新国立劇場）を観る。久々に、心躍るオペラを観たという感じだろうか？婚約の誓い「銀の薔薇」華麗なるウィーンの煌めきを、20世紀初頭のアールデコの世界に舞台を移して奏でる甘美なるワルツ・Ｒ．シュトラウスのオペラ「薔薇の騎士」。ウィーンの上流社会を舞台に、気品と美貌を兼ね備えた元帥夫人と若い恋人との甘いひと時、やがてくる美貌の衰えの憂いと、それを乗り越えての、若い恋人たちへの祝福。キャストも揃って芝居上手、気高い元帥夫人・ニールント、可憐なゾフィ・サラ、女好きで酒飲みケチなオックス男爵を愛嬌ある雰囲気でまとめたローゼ、前回「こうもり」のオルロフスキー公でも見事なズボン役を魅せたが、今回は、オクタヴィアンの少年の恋の甘さから大人へと目覚めるまなざしを演じて秀逸なツィトコーワ。ワルツの華麗な演奏も引き出した指揮・シュナイダーとオケ、ミラーの演出の繊細なさえも揃って、甘美なる舞台に酔わせる。オペラに乾杯！久々に、積極的にスタオペ！しかし、ツィトコーワは美人である。ローゼは、あんなに消え物（ワインをボトル一本あけていた）を飲んで大丈夫か？脇の芝居の細かさは、さすがはジョナサン・ミラー大変楽しませてもらった。そういえば、今回、カーテンコールでのトリは、オクタヴィアンのツィトコーワであったが、今まで観た中では、元帥夫人とか男爵だったので、こちらは、ちょっと新鮮！最後に、拍手は、幕が下りてから。途中から拍手が入るのは、この繊細な調べの微妙な一音を聞き逃して非常におしい。聞き手側（観客）の自制を望む！公演は、12日、15日、17日、20日とあるので、お時間のある方、観て損はない！【作曲】リヒャルト・シュトラウス【台本】フーゴー・フォン・ホフマンスタール【指揮】ペーター・シュナイダー【演出】ジョナサン・ミラー【美術・衣裳】イザベラ・バイウォーター【照明】磯野　睦【舞台監督】大澤　裕 キャスト【元帥夫人】カミッラ・ニールント【オックス男爵】ペーター・ローゼ【オクタヴィアン】エレナ・ツィトコーワ【ファーニナル】ゲオルグ・ティッヒ【ゾフィー】オフェリア・サラ【マリアンネ】田中　三佐代【ヴァルツァッキ】高橋　淳【アンニーナ】背戸　裕子【警部】妻屋　秀和【元帥夫人の執事】秋谷　直之【ファーニナル家の執事】経種　廉彦【公証人】晴　雅彦【料理屋の主人】加茂下　稔【テノール歌手】水口　聡【帽子屋】木下　周子【動物商】青地　英幸【レオポルド】三戸　大久【合唱指揮】三澤　洋史【合唱】新国立劇場合唱団【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団本日のキモノ：この季節にしか着れない市松模様の紗袷（背にひとつ紋のオモダカ）。演目に合わせて「薔薇の袋帯」を締める。繊細な織りにため息が漏れる。半襟には♪柄を躍らせて音楽を楽しむ。帯留は宝飾ブローチを転用。

  June 9, 2007

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• 早慶戦・6月3日の神宮で！

  腕が真っ赤に日焼けする・・あわわ。6月3日、友人とお祭り気分で、ビールやソーセージなどを購入し、神宮へ。到着したのが、午前11時過ぎだったので、早稲田の内野は満員御礼ということで、第二内野に向かう。第二内野の四列目、外野近くで応援団やチアの演舞とグラウンドの慶応選手らの練習を見ながら、晴天の中、ビールとソーセージとおにぎりをほほばりながら、歌舞伎の話で盛り上がる私たち。しばらくすると、早稲田の選手たちが到着。なんと我々の目の前で、話題の斎藤佑樹投手がキャッチボールをはじめる。いや～～～ついてますねぇと思いながら見ていると、お嬢さんや子供たちが片手に携帯でパシャパシャ。見えなくなった前の人たちがいっせいに立ち上がり、わたしたちも立ち上がってしばし見入る。アスリートにしては、華奢で色白、小さめで端整な顔。青年というよりも少年の面影を宿す雰囲気。友人と思いは同じ、白塗りしたら似合いそうとか女形になったら綺麗だろうねぇと話がはずむ。また、観客はおばさんが多いということだったが、どちらかというと若いお嬢さんと若者とおじさんが圧倒的に多かったような。小さなお子さんには大人気である！試合は、最初から早稲田が押せ押せ・・特に個人的に注目している一年生の原君が3ランを打ったのは感動的でしたね。完投するかなという友人の言葉にブルペンで投げる投手陣を見ながら、途中で交代だねという話をしていたら、６回、斎藤君自身の守備のみだれから、ちょっと自滅気味でしたが、味方の強力打線に助けられ、優勝投手になりました。彼は、生まれながらの強い星の下に生まれたのかも。超満員の神宮は、久しぶり。青空の下、優勝前の「後ひとりコール」や、「後一球コール」などお祭り騒ぎは、なかなか楽しい。特にわたしたちがいた第二内野は、内野の学生席と外野の学生席にはさまれて、何とも華やか。チアの組体操や黒の学ランを着た応援団の大活躍を見ることができるのであるが、学ランは、本当に暑そう。一塁側の内野も外野も鈴なりの立ち見も、ほとんど学生と早稲田のOBで占められて大迫力！特に学生たちは、立ちっぱなしで応援。若いねぇ体力あるねぇ～～とつくづく。ちなみに、９回、粘る慶応に、ねばれねばれ納豆のようにと言っていた私！慶応の意地、魅せてもらいました。特に慶応の加藤投手は、かっこいい～～～！おもしろかったのは、優勝インタビューに答える監督のそばで、優勝の余韻に浮かれながら胴上げを続ける選手達。誰も監督のインタビューを聞いていないような（笑）そして、早稲田の校歌が三番まで歌われた、エールの交換「フレーフレー慶応！」の後、慶応側で塾歌が歌われる時に、隣の男性が、「この塾歌がいいんだよ～。とにかく負けた後の塾歌は悲哀があって」といいながら、塾歌を慶応側と一緒に歌っているのに、密かに受けた私がいる。もちろん塾歌の後には「フレーフレー早稲田！」のエールが、慶応側から。入り口近くにエンジの早稲田のバス（後ろに大きな熊が描いてあって微笑ましい。）が止めてあり、ベンチ外の野球部員と青いスタッフジャンバーの警備員、たくさん出待ちする人々（やはり男性が多めかな。）、それらの人々を横目に、外苑から、歌舞伎座に向かう予定であったが、あまりに凄い人並みに、しばし、お茶とお菓子でほっとホット一息！で、歌舞伎座・夜の部を途中まで観劇！お祭り騒ぎに浮かれた一日でした（笑）フォトは、早慶戦のみに入場する校旗。慶応側と同時に入場し、大旗が翻る姿は、見ごたえある風情である。結果は、東京６大学：早大９－５慶大＞◇第８週２日目◇6月３日◇神宮>2007年春季リーグ、早稲田大学野球部　優勝おめでとう！

  June 3, 2007

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• サントリー美術館会館記念展「日本を祝う」

  東京ミッドタウンにオープンしたサントリー美術館の開館記念展「日本を祝う」を観る。新しい美術館は「伝統と現代の融合」をテーマに設計されたものだそうで、美術館としての機能はもとより、都市の居間としての快適性を備えた居心地の良い空間の誕生だそうですある。でも、わたしには、ミッドタウンは、大きなビルの集合体といったところか、近くに人工的ではあるが公園があるのが救いかもとは思える雰囲気である。ミッドタウンは、各ショップが充実しているのだが、二人とも、あまり買い物に興味がないため、開館記念の日本の美を堪能する。鎌倉期の浮線綾螺鈿蒔絵手箱の美、焼き物では、仁阿弥道八作の京焼の艶やかさや乾山のモダンな現代性、そして、豪華な刺繍にため息がでる小袖の美、薩摩切子の青の美、蒔絵のほどこされた化粧道具の精緻な美、うっとりとながめて至福の時を楽しむ。本日のきもの：愛嬌のあるフクロウ模様の単衣紬に柳模様の博多帯（地は濃い緑色）で森のイメージ、帯留に菖蒲蒔絵を使い季節を楽しむ。今年初めての絽の長じゅばん。

  June 2, 2007

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• オペラ「リゴレット」

  ヴェルディの名曲に酔いしれる一時・・やはり、イタリアオペラが好き！（詳細は、いづれ）

  May 27, 2007

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• 文楽の通しを楽しむ

  歌舞伎と違って、文楽は、物語を楽しむという感じになりつつ・・太夫の語りに惹かれる！（詳細は、いずれ）

  May 26, 2007

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• エリザベート～ウィーン版の千秋楽

  よみがえる「エリザベート」評判を聞いてこの日しかないということで、新宿コマ劇場で「エリザベート」を観る。なんとカーテンコールで気づいたのであるが、この日が千秋楽だったのである(^^;幕間には、友人にもあいしばしおしゃべり・・彼女の♪柄の帯が、キュートである。コマでは、ウィーンのオリジナル・プロダクションのフルキャスト約４０名が来日し「ウィーン・コンサート・バージョン」のアレンジ版を公演。コンサートバージョンであるからオーケストラが舞台上に配置されている今回上演の「エリザベート」であるが、舞台装置こそないものの、衣装も演技もあり、通常のコンサート形式とは、ほぼ異なる舞台が迫力満点。アンサンブルも一級品の歌唱と芝居を見せるのは、さすが。もちろん、主要キャストの歌唱力は、言うまでもないすばらしさなのであるがタイトルロール・エリザベート役のマヤ・ハクフォート（MAYA HAKVOORT ）は、圧巻の声量と表現力で、主役とは、これと観客を魅了するのである。あどけない少女のエリザベート、新妻のエリザベート、凛とした皇后のエリザベート、嘆きのエリザベート、老いてなお気品あふれる皇后をあますところなくみせ、観客をひきつけるのである。死神（トート）役のマテ・カマラスも、迫力ある死神を熱演。迫りくる世紀末を感じさせる。暗殺者ルケーニ役・ブルーノ・グラッシーニは、声量もあり、余裕しゃくしゃくな狂言回しを演じ、日本語でも歌うなどして上手い。皇太子ルドルフ役のルカス・ペルマンは、ともかくハンサム。スタイルのよさが際立つ王子さま振りである。フランツの母であり、宮廷随一の権力者である皇太后ゾフィ役・クリスタ・ヴィエットシュタインは、迫力ある美人な皇太后で、幅広い表現力が秀逸。エーヤンの場では、アンサンブルの振る日の丸にあわせて、観客が白いハンカチを振るなど、舞台と観客のキャッチボールも楽しい。カーテンコールでは、出演者が「闇が広がる」歌いついだり、役代わりキャストやスタッフも舞台に出てきて、大盛りあがり。また、何度目かのカーテンコールでは、トート役の日本語での「闇が広がる」の歌も出て何とも芸達者である。ちなみに、マテ氏は、千秋楽の様子をビデオでもとっていたのが楽しい。機会があれば、二度でも三度でも観たかった「エリザベート」コンサートバージョンであった！観劇・感激である♪本日のキモノ：死神にあわせた蜘蛛の巣の黒の半襟にあわせたコーディネート。今年初めての本塩沢の麻の葉模様の単衣に、黒白の絞りの名古屋帯をあわせる。帯留は、クロスをアレンジした豪華な宝飾品ブローチ（エリザベートの世界を少し取り入れてみる）モノトーンを楽しむ。

  May 20, 2007

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• 緑の中で本を読む稲垣吾郎

  久しぶりにジョギングをする・・・ここのところ天気が悪かったし、畑もかまってやらなければということでごぶさたであった。近くのいつもの公園へ出向く・・走っていると、また撮影をしているのに出くわしたのだが、本日の緑茂る森の中には、黒っぽいスーツを着て椅子に座り本を読むSMAPの稲垣吾郎がいた。見物人は、わたしも含め４人ばかり。結構、サッカー選手とか、マラソン選手など、色々出会う公園では、あるが、確かに、軽井沢とかで撮影するよりも手軽でしかもその雰囲気が味わえる武蔵野の面影を秘めた場所では、ある。本日のフォトは、公園の栃の木の花。濃淡の紅色が美しい！

  May 18, 2007

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• 三室戸寺の花と「みよし会」

  京都の花は、美しい。花の寺・三室戸寺から、大阪の繁華街で歌舞伎を観る！（詳細は、いづれ）

  May 13, 2007

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• 南座・玉三郎舞踊公演

  京都四条でお国が舞う・・・歌舞伎が生まれた場所で観る玉三郎のお国は、格別。（詳細は、いづれ）

  May 12, 2007

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  團菊祭五月大歌舞伎（昼の部）

  團菊より、三松と周五郎に感動する(^^)團菊祭五月大歌舞伎（昼の部）を観る。当初の目当ては、久しぶりの團菊での「勧進帳」とはじめて観る海老菊の「与話情浮名横櫛」であったが、一番、舞台として感動したのは、山本周五郎原作の「泥棒と若殿」。殿の三津五郎と泥棒（伝九）の松緑が任にあい、山本周五郎の小説を得て、悲運の若殿と人のいい泥棒の間に芽生える心の絆と温かい笑が舞台に花開く心地良さは、何とも後味のよい作品である。ちなみに食事の場面がでてくるのだが、その食べ方に二人の出自の違いが現れていてそんなところも楽しい見ものであった。「勧進帳」は、初日付近のせいか豪快さと台詞切れに物足りなさが、「与話情浮名横櫛」は、菊之助の好演と蝙蝠安の市蔵の頑張りが楽しいが、与三郎の海老蔵は台詞とあからさまな段取りの羽織落としがちょっと興ざめ。改善の余地が多大にありであり。後半は、よくなったのであろうか？○泥棒と若殿　　　　　　　　　　松平成信　　三津五郎　　　　　　　　　　梶田重右衛門　　秀　調　　　　　　　　　　　　鮫島平馬　　亀　蔵　　　　　　　　　　　　岡野甚吾　　亀三郎　　　　　　　　　　　成田作兵衛　　亀　寿　　　　　　　　　　　宝久左衛門　　市　蔵　　　　　　　　　　　　　伝九郎　　松　緑○覧歌舞伎百二十年記念　　歌舞伎十八番の内　勧進帳　　　　　　　　　　　武蔵坊弁慶　　團十郎　　　　　　　　　　　　　源義経　　梅　玉　　　　　　　　　　　　亀井六郎　　友右衛門　　　　　　　　　　　　片岡八郎　　家　橘　　　　　　　　　　　　駿河次郎　　右之助　　　　　　　　　　　常陸坊海尊　　團　蔵　　　　　　　　　　　富樫左衛門　　菊五郎○与話情浮名横櫛（よわなさけうきなのよこぐし）　　　　木更津海岸見染の場、源氏店の場　　　　　　　　　　　　　与三郎　　海老蔵　　　　　　　　　　　　　　お富　　菊之助　　　　　　　　　　　　　蝙蝠安　　市　蔵　　　　　　　　　　　鳶頭金五郎　　権十郎　　　　　　　　　和泉屋多左衛門　　左團次本日のキモノ：良席のため濃鼠色地の加賀友禅の訪問着。藤の花が美しかったので季節を着る。帯は当初蝶柄の名古屋帯をあわせてみたのであるが格が違いすぎのため天井格子の袋帯に変更する。帯留はバッロク真珠。真珠は何にでも似合う便利ものである。

  May 5, 2007

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• 特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ　－天才の実像」

  緑濃くなった上野の森の国立博物館へ、夕闇迫る中、天才「ダ・ヴィンチ」と「受胎告知」再会を楽しみに赴く。昔、フレンチェで見たときよりも明るいイメージで迫ってくる「受胎告知」は、バックの風景が、空気の中で揺らめきながら、青い衣のマドンナは、理知的で清掃無垢な美を魅せる。今回、初めてしったのだか、この作品、実は、右斜め前から鑑賞するように描かれているらしい。そこから見ると確かに正面から見る不自然な長さに写る書籍盤に置かれた右手のバランスがよいし、背景の建物のブロックも落ち着くのである。しかし、大天使・ガブリエルとマドンナの足元の花々の美しいこと・・うっとりであった。今回は、ダビンチのマルチな才能を見せながら、天文学、物理学、解剖学、建築学、絵画などの多彩な分野を彼の手稿に基づいて紐解いて行く展示になっていてなかなかおもしろい。でも絵画を期待して観に行くとあまりおもしろくないかも知れない。わたしが気に入ったのが、映画の中の《最後の晩餐》の映像。レオナルドの最後の晩餐をそのまま模したものもあれば、パロディもありで見ていて楽しめる。また、映画の巨匠エイゼンシュテインの《最後の晩餐》の映像も興味深い。結合する人物像として《聖アンナ、聖母子と洗礼者聖ヨハネ》 のアンナと聖母子の足が同じであるという映像の解説もわかりやすい。展示された実物大のダ・ヴィンチの人力飛行機は、巨大で、これは、飛行は、無理だろうと思ったら、やはり重量過多で実際には、飛ぶことができないというのは、納得であった。天才にも誤りは、あるのである。ともかく、例によってわたしの観音様に法隆寺館で拝謁し、その後、5時過ぎから8時近くまでゆっくり楽しめた一時であった。実は、本館の能と衣装展も見たかったのだか、日中、日比谷で観劇をしていたため、暑さと疲れが出て体力切れ時間切れになったのは、残念であった！本日のキモノ：頂き物の総絞りの着物に、網に魚が大胆に跳ねる袋帯。帯は復刻物のようである。5月5日の鯉にあわせたコーディネート。半襟はこれでもかのクリームと橙の花刺繍。帯揚げとあわせてみる。足袋は歩きも考えて薄鼠桜色の無地、履物は紫三石の桐草履である。

  May 4, 2007

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• 宝塚花組公演「明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴（トカゲ）」＆「TUXEDO JAZZ(タキシード ジャズ)」

  三島由紀夫もびっくり宝塚のアニメチックな黒蜥蜴「明智小五郎の事件簿」である。グランド・ロマンス『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴（トカゲ）』～江戸川乱歩作「黒蜥蜴」より～脚本・演出／木村信司木村信司氏は、日本文学とか、小説や　詩などは、読まない方なのでしょうね。三島脚本の「黒蜥蜴」もきっと観たことは、ないだろうなあという感じで、いまさらながらの彼の語彙のつたなさばかりが妙なインパクトとなって残り（唐突な「結婚しよう」とか「わたし男を知らないの」とかetc)、情緒とか台詞の美しさを楽しむというのとは、程遠い作品である（三島の黒蜥蜴の最後の台詞「心のなかでは、わたしが探偵で、あなたが盗賊だったわ」などのしびれるような台詞は皆無である。）また、最初からネタばれ(早苗が偽者、松爺が明智の変装etc)してしまうため事件簿のおもしろさもあまりないし、彼の作品特有の直接的な戦争反対もここまで来ると、あらら・・・でもある。それでも救いは、小林少年役の娘役「桜一花」の可愛らしさと活躍、黒蜥蜴役のトップ娘役・桜乃彩音の成長、今回の作品では、実質的主役は、桜乃に譲ったが、トップスター・春野 寿美礼の美声は、魅力的である。併設のショー『TUXEDO JAZZ(タキシード ジャズ)』（作・演出／荻田浩一）は、1920年代から1950年代のアメリカを舞台に、舞台装置を上手く使いながら、生徒の個々の得意技を魅せる。ここでも、桜一花がパンチのある踊りと姿で、視線をひく。また、未涼亜希の歌声も聴けて、うれしいショーである。しかし、荻田氏は、雨の場面などの傘のロマンチックな使い方や、ダンス場面での人海戦術が実に上手い。衣装では、フィナーレ近くの春野の紫のベルベット風の衣装にシンメトリーなスパンコールの刺繍が鮮やかに目に残る。お昼は、2時過ぎより、久しぶりにあった友人４人とＫＩＨＡＣＨＩで食事。突然の豪雨に17時近くまで、お店でおしゃべりし、楽しいひと時であった！夏場は、浴衣を着て野球行きましょうね～～～。でも、大学野球（わたしも斎藤君を観た～いはインパクトがありました！）は、夏場は、ないので、ソフトバンク戦（王先輩）を観にいきましょう♪となどなど話題がてんこ盛り！本日のキモノ：○岡さんの紫の小紋に藤の花の手描きの塩瀬名古屋帯。帯揚は萌黄色、帯締は紫色三部紐に帯留は5月5日を意識して鯉の陶器（表情にユーモアがあって好き）、半襟は刺繍萌黄色地の塩瀬、足袋は薄い藤色の花びら。足元は紫鼻緒三石の消し炭台桐草履。

  April 28, 2007

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  着物で楽しむ足利フラワーパーク

  土曜日の代休を利用して、午後遅くライトアップを楽しみに藤で有名な足利フラワーパークへ向かう。う～ん、今年は、天候不順もあって藤の大木は、少し開花が遅れ気味か？もっともおしかったのは、白藤の回廊が、ほとんど駄目だったこと・・果たして、今年は、あの幻想の藤の回廊を見ることができるのか・・・園内の白藤の開花もほとんど見られずでちょと残念でしたね。来年に期待かも。写真は、藤と躑躅が鮮やかなフラワーパーク足利フラワーパーク近くには、広大な栗田美術館もあり、陶磁器ファンにとっては、目の保養で楽しみではある。本日のキモノ：昔、骨董市で購入した反物を数年前に仕立てた紬に、白藤の塩瀬の名古屋。帯揚げは部分絞り鹿の子、帯締めは縞のあわせた色目。半襟は萌黄色。足袋は緑色の麻の葉模様で汚れを気にすることなく。もちろん下駄履き。季節を楽しむコーディネートが好み。

  April 28, 2007

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• 桂春団治を観る！

  藤山直美を観たくて、桂春団治を観に新橋演舞場に観にいく！台詞の間の客席とのキャッチボールの上手さは、比類ない。おやじさま・藤山寛美にそっくりであるなぁとつくづく感じた。天才的な話術と破天荒な生き方で、戦前の上方落語界のスーパースター春団治とその妻の物語。古典落語にギャグを取り入れて人気を博した落語家であり、当時のレコードに落語を吹き込み、多くの人を魅了したが、借金・女遊び・酒乱などの振る舞いが凄かったらしい・・(^^;;春団治は、沢田研二。じゃらじゃらした男ぶりがなかなか役柄にあっているのでは、なかろうか。もと松竹新劇の面々も周りを固めて、上手い。上質な舞台を観た満足感が残った！大阪で6月の上演もあるらしい。本日のキモノ：本日は、三階席一列目であり時代を表して復刻銘仙・柄は藤柄である（劇中で直美さんも銘仙を着用しているのでそれにあわせてもみる）。帯は草木染めの縞柄の袋帯。帯締めは、半分半分分かれるもので昔、銀座の津田屋で購入したもの。別の色をもう一本ほしかったが今はないとのこと残念。半襟は、帯揚げと同じような山吹色の渋めの塩瀬。この季節に楽しい遊び着である♪

  April 22, 2007

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• シルクのワンピース型肌着と絞りの半襟の御紹介！

  以前御紹介したシルクの下着が、再び、共同購入でお安く3300円で販売されています。ジャージーで伸び縮みし肌触りよく、ワンピース型なので着易く、着付けの時間も短縮できる便利もの。今回も、わたし購入してしまいましたが、本当にお勧め！わたしは、アレルギーがあってポリものが着れないので本当に助かってます♪こちらユニペッチ鹿の子のシルクの半襟もお買い得！950円は、絶対安い。小紋に紬に素敵なので、わたしも色違いで３枚ゲット。今から届くのが楽しみ♪こちら

  April 21, 2007

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  大地を白く染める花びら

  本日も仕事の疲れを緩和すべく軽くジョギングというか、わたしの大好きな桜を見に公園を訪れる。すでに大地を白く染め、逝く春を惜しむ・・・しかし寒い。不穏な事ばかりが続く世の中、花を見て心なぐさむ。大地を白く染める花びらウコンの桜八重桜小判草が微笑ましい！

  April 17, 2007

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• オペラ「西部の娘」

  プッチーニが作曲した西部劇のオペラを、現代のアメリカの移民社会に投影して上演。最近は、現代に置き換えて舞台化するのが、大流行であります。ハイ！舞台装置として使われたダンボールの山が何とも斬新ではある。　詳細は、後日。本日のきもの：大好きな藤の花の帯。綸子の絞り小紋。地色が変化してなかなか楽しいきものではある。

  April 15, 2007

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• 四月大歌舞伎/二代目　中村錦之助襲名披露/夜の部

  中村信二郎　改め　二代目　中村錦之助襲名披露。彼が猿之助丈のところにいた頃が、懐かしくも感じられた口上。舞台の襖には、桐の花が描かれ、ずらりと並んだ役者の紋付袴姿が華やかである。口上では、同じころに猿之助丈のところにいて信二郎丈と一緒に舞台にたっていた方々（福助、福助、彌十郎）の昔語りに思わずほろり。しかし、彼の襲名披露演目「双蝶々曲輪日記」放駒長吉／山崎屋与五郎の二役は、素の生真面目さが前面に出たのか、今ひとつなのがおしい。放駒には若々しいいきのよさと、与五郎の若旦那には艶めきがほしい。ともかくも、舞台栄えのする姿のよさは目の保養、これからの精進を期待。「源平布引滝」実盛物語（さねもりものがたり）の仁左衛門は、天下一品。お孫さん（千之助）がいるとは思えないいい男の色気がこぼれ、声も姿もほれぼれである(^^)★休憩時は、信二郎丈の奥様の着物姿にうっとり。痩身でお美しい奥様であった。○源平布引滝　　実盛物語（さねもりものがたり）　　　　　　　　　　　　斎藤実盛　　　　　　仁左衛門　　　　　　　　　　　　　葵御前　　　　　　魁　春　　　　　　　　　　　　瀬尾十郎　　　　　　彌十郎　　　　　　　　　　　　　太郎吉　　　　　　千之助　　　　　　　　　　　　　　郎党　　　　　　宗之助　　　　　　　　　　　　　　郎党　　　　　　猿　弥　　　　　　　　　　　　　九郎助　　　　　　亀　蔵　　　　　　　　　　　　　小よし　　　　　　家　橘　　　　　　　　　　　　　　小万　　　　　　秀太郎○二代目中村錦之助襲名披露 口上（こうじょう）信二郎改め錦之助　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雀右衛門、幹部俳優出演○双蝶々曲輪日記　　角力場（すもうば）　　　　　放駒長吉／山崎屋与五郎　信二郎改め錦之助　　　　　　　　　　　　藤屋吾妻　　　　　　福　助　　　　　　　　　　平岡郷左衛門　　　　　　彌十郎　　　　　　　　　　　仲居おたけ　　　　　　歌　江　　　　　　　　　　　角力弟子閂　　　　　　隼　人　　　　　　　　　　三原有右衛門　　　　　　獅　童　　　　　　　　　　茶屋亭主金平　　　　　　東　蔵　　　　　　　　　　　濡髪長五郎　　　　　　富十郎○新皿屋舗月雨暈　　魚屋宗五郎（さかなやそうごろう）　　　　　　　　　　　魚屋宗五郎　　　　　　勘三郎　　　　　　　　　　　女房おはま　　　　　　時　蔵　　　　　　　　　　　　小奴三吉　　　　　　勘太郎　　　　　　　　　　　召使おなぎ　　　　　　七之助　　　　　　　　　　　　父太兵衛　　　　　　錦　吾　　　　　　　　　　磯部主計之助　信二郎改め錦之助　　　　　　　　　　浦戸十左衛門　　　　　　我　當本日のきもの：萌黄色地に藤の刺繍の訪問着。一面に刺繍された白藤が見事である。生地はこのために織られた藤のツル模様。八掛には蝶が舞う。帯は襲名を祝って宝尽くしの袋帯。何かと便利物。

  April 14, 2007

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  紅まんさく、上積桜、筆りんどう,erc

  体調が・・・ということで、気分転換に花・花・花を狩に軽いジョギングを！携帯片手に撮りまくる。一部をアップ。まずは、紅まんさく（節分の頃に咲く、黄色のまんさく同じ花。紅色が鮮やか）大好きな筆りんどう（その可憐な姿が、お気に入り）山吹色という色を裏切る白山吹。上積桜（桜の源種といわれる桜・・小さなブラシのような雰囲気である）全体は、こんな感じ三椏（すでにドライフラワーの風格）全体はこんな感じの三椏秩父の某場所とたいして変わらないという満開の芝桜最後は、大好きな桜。この公園で最後に咲く100年ものの白い天使のような桜（ソメイヨシノの花の倍はある大きさの桜の花びら）。見ているだけで幸せになる♪

  April 13, 2007

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• 特別展　花　FLOWER　～太古の花から青いバラまで～

  白い色は、空気の粒・粒・・・着物を着て、またまた上野へ。太古の花から青いバラまでと題して国立科学博物館で、開催されている「花　FLOWER」展に行って参りました。花を科学的に解析しようと、色々展示されているが、おもしろかったのが、花には、白い色というのは、ないという驚き。石鹸を泡てると空気を含んで真っ白になる。あれと同じ原理で空気の粒がよりそって白い色になっているそう・・すごいロマンだわぁ。これから白い花を見ると、これは”うたかた”だから儚いのだわと感慨深い思いにかられそう。わたしは、紫や青い花（筆竜胆や、菖蒲、桔梗、飛燕草）が好きでは、あるが、薔薇やカーネーションは、青や紫（カーネーションは、きつい色の紫で、ちょっとである）より、赤かピンク、白のものが好きかも。芥子の青は、好みではある。キモノも展示されていて、熊の刺繍が何ともラブリー。招待引き換え券を贈ってくれた友よ、ありがとう！科学館では、ひさしぶりにミジンコにも、類人猿にも、恐竜にも、太古の巨大なみみずが這った化石にも、巨大な鯨にも出会えて幸せ。ただ、疲れがでたのか２０時前には、バタッと倒れて眠りに入ってしまった私。本日のキモノ：色を挿した御所車模様の大島に、かっぱが花見で宴をはるおもしろ名古屋帯。このときは、桜の帯留であるが、じっさいは、鼈甲のひょうたんに変える。足元は、絞り鼻緒の下駄。足袋は砂色の無地で気軽に。半襟は薄鼠色に白い桜刺繍で、小物で散り行く桜を、控えめに楽しむ。

  April 7, 2007

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• カタクリの花

  今年も、カタクリの花に逢いに行く！落葉樹と湧き水と、何より付近の住民の方々の愛情に守られて、斜面いっぱいに可憐な姿を見せていた。今年もありがとう～～～♪そして、川辺の桜並木を楽しむ。このひととき、仕事で疲れきった私の身体と心、かちかちに固まった首筋が、柔らかく軽くなっていくのがわかる・・自然に感謝！

  April 5, 2007

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• 着物で花見・上野国立博物館のお庭

  期間限定で公開されている上野国立博物館で、急遽、花見を楽しむ！上野におりたつと公園口は満員の盛況。外の出るためには、２０分かかりますと駅員の案内が。綱が張られて長蛇の列に吃驚である。友人と待合場所には、行けずで、携帯でメール。やっと出会えたが、上野で降りることをあきらめ、駅をひとつずらして歩くことに♪しかし、上野公園は、人人で埋まっていたが、上野国立博物館は、思ったより静かな雰囲気で一安心。上野国立博物館は、平成館しか来たことがないという友人を案内して、博物館内の桜を見ながら、食事をする予定のレストランのある法隆寺館へ。法隆寺寺館付近のお庭は、昔の池田家の黒門と桜と柳に桜が美しく、いつものように静かでゆったりした時間が流れていく。上野公園の喧騒が嘘のような静けさ。法隆寺館でわたしの大好きな観音菩薩さまと対面し、本日のメインイベント、ボランティアによる「桜と作品ガイド・博物館でお花見」へ。前庭の舞妓さんの簪のような白い枝垂れ桜を堪能し、集合のロビーに行くと、私たちと案内の方々のみに目が丸くなったが、その内、数十人になり、二手に分かれて、いざ出発！庭園の桜は、満開で、ミカドヨシノ、ショウフクジサクラ、エドヒガシサクラ、オオシマサクラ（葉が桜餅になる・ほのかな香りが麗しい）などなど、大池の向うの茶室を遠景に眺めると都心とは思えない静けさにうっとり、解説も含め、色々と説明をしてくれる。へぇと思ったのが「ソメイヨシノ」と銘々したのは、上野博物館の人だったという話。「ちょっと自慢」といいながら、ウィットも含めた姿がなかなか魅力的。その他、特別展示の桜にちなんだ話も興味深く、特に、吉原の桜が、満開の時期のみで、植え替えられ、季節ごとに花（菖蒲や菊などに変わる）が、違っていたというのには、吃驚であった！桜の花びらが舞うレストランで、食事を取り、しばし、団欒後、再度、庭園を散策。移築された色々な茶室を見学、咲き始めたギョイコウ（黄緑色の桜）などを見学後、ボランティアの方が教えてくれた、桜の模様の着物が展示されている本館へ向かう。刺繍を中心に展示された江戸時代の着物や、能衣装の繊細・華麗な美しさには感嘆！桜にひたった一日であった！本日のキモノ：雪月花の泥大島にカタクリの花の名古屋帯。カタクリは、桜の花と同時に花開く可憐な野草である。帯留は桜色のパールの桜二輪。履物は歩きやすいように下駄。鼻緒は黒の絞りにツボは赤のお気に入り。足袋は汚れてもいいように足裏は黒。本日のコーデに、見知らぬ方からたくさん、お声をいただく。ちょっと幸せ。

  April 1, 2007

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• 宝塚月組公演「パリの空よりも高く」「ファンシーダンス」観劇

  は～疲れたぁという感じだったので、コメディならＯＫと思い気分転換に仕事の前に、『パリの空よりも高く』を11時から観劇する。菊田一夫の名作「花咲く港」をモチーフにしたものらしいのであるが、脚本・演出の植田紳爾氏の完全なるミスに思えるこれは、若いジェンヌたちに似合う作品では、なく何とも中途半端・・疲れもあって、半分ほど、寝入ってしまった私であるが、これを舞台で毎日演じなければならない宝ジェンヌたちは、ある意味気の毒。植田氏は、座付き作者なのであるから、もう少し何とかなからないものであろうか？演出も舞台装置も、宝塚の舞台というよりも、ふた昔前の歌舞伎様式（幕前芝居に大せりのみ）で、何の工夫も見られないのは、何としたことか。宝塚は伝統芸能入りか？これだけだったら、お金返してと叫びたいところであるが、幕開きのチョンパではじまる華やかなパリのレビューシーンが美しく煌びやかでおもしろかく、かろうじて思い留まった私がいる！休憩後のレビュー・ロマネスク『ファンシー・ダンス』作・演出／三木章雄作品は、ダンス・ダンス・ダンス。宝塚得意の人海戦術のレビューである。月組は、ダンスは、あまりと思われたが、花組から移籍のダンサー、桐生園花の抜擢とかっこいいダンス力に目が釘付け。彼女は、気遣いと頭の回転の速い素敵な宝ジェンヌであるが、月組での活躍が非常にうれしい私であった。軽い食事後、仕事場へ。半日ほど仕事に没頭。結局、仕事場の満開の夜桜並木を鑑賞しながら帰途につく！本日のキモノ：古いいただきものの紬・大好きな麻の葉模様の織が素朴である。帯は桜に蝶の手描き名古屋帯。友人は、この帯が強烈に頭に残っていて、毎年着ているピンクの着物が素敵ですよねぇ・・という・・ピンクのキモノは、子供の頃でも着たことがないし、持っていないので何のことかと思っていたらこの帯のことであった。いつの間にかキモノに変換されていたらしい。

  March 31, 2007

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• 毎日が花見と「中将姫誓願桜」♪

  今日は、仕事を休んで、銀行４件、郵便局２回と、市役所めぐり、３月中にしておかなければならないことを片付けに色々回る。早めに夕食を食べ、その後、少しでも明日の仕事を楽にこなすため仕事場へ。わたしが勤める仕事場は、このあたりの桜の名所である。闇の中で咲くソメイヨシノは、古木であればあるほど香り豊かで、昼は香りが無いのに不思議である。真夜中の桜は、妖しくて美しい。ちなみに、土曜日は、桜公開で一般に公開される仕事場。近くには、山桜の名所の公園もあり桜・桜であるが、休みの日に、仕事場へ行って桜を見たいとは思わない。別のところで見るのが好き♪ジョギングをする静かな山桜の公園も、土・日は、賑わって、雰囲気がぜんぜん違うと知り合いが。なるほど～～～納得ではある。わたしの大好きな白い山桜は、すべての桜が咲き終わった頃、いつも満開を迎え、白から桜色に染まり散って行く、それを見るのが毎年の楽しみである。そういえば、岐阜にこんな名前の山桜があるらしい。「中将姫誓願桜」。願成寺の境内の中にあり、樹高8.1ｍ、根元の周囲1.5ｍ。花弁の数が20～30弁で、珍種だそうで天然記念物に設定されている。一度、見てみたいものであるが、似た桜が、いつも行く公園内にあるような気も！中将姫伝説は、こちら

  March 29, 2007

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• 初瀬/豊寿丸「蓮絲恋慕曼荼羅」千秋楽

  国立劇場の駿河台の桜も五部咲き・・当初、観劇予定ではなかった千秋楽観劇を、無理やり予定に入れて観入る。観てよかった、また、再演してほしいかもと思える平成の新作歌舞伎。日本仏教史上有名な中将姫伝説を題材にした国立劇場開場４０周年脚本募集入選作の森山治男作「蓮絲恋慕曼荼羅」（原題は「豊寿丸変相」）が、最後の記念公演の千秋楽を飾る♪主な出演者は、初瀬： 玉三郎 初瀬の乳母・月絹 ：笑三郎 豊寿丸/蓮介: 段治郎 照夜の前(豊寿丸): 右近 老女・田束 :寿猿 松井嘉藤太： 猿弥 紫の前（初瀬の母）：春猿 藤原豊成（初瀬・豊寿丸の父） 門之助 修験者・道渓：猿若　←　抜擢と思われるが？当初、玉三郎丈の初瀬の唐突さ（「わたしは、三位の中将だもの」）に違和感があって、なぜこの台詞がとも思えたが、千秋楽は、前向きに立ち向かっていく姿が初々しく可愛い。舞台美術は、小劇場ならではのシンプルな八百屋舞台とパネル、照明の変化と小道具のみ。ほとんど新調された品の良い美しい色合いの平安装束なども含めて、演出に加わった玉三郎の美意識が垣間見れる洗練された舞台である。シンプルな舞台は役者が試される。音楽も琴と琵琶と笛がひかえめに流れる程度であればなおさらである。初瀬の玉三郎は、彼本来の役者としての魅力（無垢でありながら妖しくも危い色気を持つ傾く女形）とは異なる、初々しい乙女をあでやかに演じ、時には包容力を感じさせる千秋楽。当初、違和感があったこの役を気高く清く演じていた。弟を愛したがゆえに（ある意味、姉の法も超えているかも）迷いがある、それを、豊寿丸につけこまれてしまうのが愛おしいのである。初瀬の義弟・豊寿丸の段治郎は、立ち姿がすっきりと美しい白皙の貴公子ぶり。初瀬への思いが溢れながら初瀬に罪をかぶせる卑劣な行動に違和感があるのがおしい。ストーカーでありながら、清らかな雰囲気を持つのは、彼の芸質か？　あるいは、演出意図か？殺人を何食わぬ顔で行いながら、終幕近く、初瀬の身代わりとなり「今度、生まれ変わるときも、姉上の弟に」と願う豊寿丸は、最期は、仏になって来世へ赴く姿が哀れでありながら美しい。最後の場で、段治郎が素朴な村の青年・蓮介となって場を和ませるのが秀逸。継母・照夜の前を演じた右近は、息子の豊寿丸への溺愛が哀しく、母の法を越えた彼への愛が、初瀬へのすさまじい嫉妬を呼ぶ姿を演じて迫力がある。見事な女形ぶりで違和感がないが、台詞回しが女形を演じても猿之助丈に似ているとあらたためて思えた・・(^^;;乳母・月瀬の笑三郎は、存在感があり舞台を引き締める。こいう役をやらせると本当に舌を巻く上手さである。初瀬の夢に出てくる母・紫の前の春猿は、短い出番ながら、夢のような美しさと品格があり、その輝きに目が釘付けになる。本来なら苦手な役かもと思える役を掌中にして、初瀬が彼女を何より慕ったであろう、仏となった神々しさとともに印象に残った。武士・松井嘉藤太の猿弥も役にぴったりでは、あったが、本来のこの人からすると、ちょっともったいないかも。もっと段治郎との殺陣が見たかった！豊成の門之助は、文句ない出来。五十路の父が悲しい。紫の衣装も良く似合い舞台を引き締めていた。今回、抜擢を受けた猿若が、千秋楽まで、妖しい修験者の雰囲気と色気が薄く成長が見られなかったのは、おしい。千秋楽、役者もたっぷりと演じて、現世で家庭崩壊という地獄を見た初瀬が、絶望の淵から光を見「世を捨てるのではない、拾いに行くのです」の言葉に、救われた思いがする私がいた。カーテンコール後の、玉三郎丈の、とつとつと語る最後の挨拶が国立の４０周年を記念し、また、国立研修生のことにも触れて、心地よい千秋楽であった。奈良へ行って「曼荼羅」が見たいかも。初瀬の衣装：幕開きが桜色の二重蔓牡丹、雲雀山では、薄翠色の桐、終幕が白地の桐模様で、すべて唐織。豊寿丸の衣装：幕開きが薄い萌黄色系の直衣、薄翠色系の向かい鶴模様の狩衣、真っ赤な直衣、白い狩衣とすべて唐織り。蓮介は、濃淡の緑色。（狩衣は袖に紐がついていて絞れるようになっている衣装）。本日のキモノ：朝から雨模様のため紬。緑色系の絞りの紬に友禅桜模様の名古屋帯、桜模様のモダンな茶地の羽織。半襟も萌黄色、足袋も緑色系にして楽しむ。春の雨も心地よい！

  March 25, 2007

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• 「初瀬/豊寿丸　蓮華糸恋曼荼羅」三回目

  光と影の初瀬と豊寿丸。中のよい姉と弟。幼い頃、はじめて、姉に逢ったときから豊寿丸にとっては、美しくやさしいが翳あるどこか寂しげな姿（幼い頃に自分の身代わりに亡くなった母のことが翳りになっているのか）。その姉が、華やかな宮廷の中で奏でる琴の調べを聴いたとき、彼の女神となり、己の夢魔の中で彼女を守る騎士となる。初日近くは、玉三郎の本来の任（玉三郎は、背徳の中に咲く危うい究極の花、聖俗を併せ持つ美の化身か）では、ないと思われた清掃無垢な乙女の初瀬であるが、24日は、舞台を覆う抱擁力が増して、自分の回りで起こる、すべての罪を背負いながら、そこから新たに生まれ出る初瀬のはつらつとした姿がみずみずしく美しい。その昔の豊寿丸を彷彿とさせる蓮介の和やかなほがらかさが舞台に清涼感を呼び、観劇後、幸福感が客席に漂う。カーテンコールでは、蓮介のまま、舞台に登場する段治郎であるが、肌の地色を白塗りから肌色に変えているため豊寿丸への早変わりは、さすがに無理があるかも。平成の新作歌舞伎が、舞台で息づき花開く場に立ち会うのを観るのは、これぞ、舞台ファンの醍醐味！本日のキモノ：山○美○の訪問着・舞台と同じ平安衣装の貴族と牛車の刺繍の桜の花びらが舞うに蝶模様の刺繍の袋帯。 刺繍尽くしに一足先の春を着る。

  March 24, 2007

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• 小澤指揮「タンホイザー」

  画家の世界の置き換えた小澤指揮のワーグナー作曲「タンホイザー」を上野の森で観る。観終わって感じたのは、タイトルロール「タンホイザー」に対する不快感であった。（詳細は、後ほど）

  March 21, 2007

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• 快適なシルクの下着

  忙しくて、着物で感激・観劇がぜんぜん書けませんが、今日は、素敵なものをご紹介。「キモノ仙臺屋２号店」さんのシルクのユニペッチを、さっそく、土曜日に着て出かけましたが、非常にお勧め品です。わたしが、普段購入しているシルクの下着は、もっとお値段が高いので、これは、3300円で、どうかなと思っておりましたが、着心地もジャージーですので、気持ちよく身体にフィットし、手洗いも簡単。肌触りも最高ですので、お試しあれ（わたしも本日追加で４枚購入）！ちなみに、これ一枚で兼ねる（肌着＋裾よけ）ワンピース型のため実用的で、着用時間も短縮できること請け合いです♪軽くて小さくしても、しわにならないため旅行にも便利♪

  March 19, 2007

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• 「初瀬/豊寿丸　蓮華糸恋曼荼羅」二回目

  半蔵門近くにイタリア人の方が経営する素敵なイタリアンがある。外国人のお客も多く隠れ家的なところのためか約一名、さ迷う友ありであったが、おいしいランチを堪能。その後、伝統芸能館で軽く歌舞伎と文楽のお勉強をした後、17時より「初瀬/豊寿丸　蓮華糸恋曼荼羅」第二回目の観劇！うーん、まだ、初瀬の織る曼荼羅は、どのようなものか、私には、わからなかったが、観劇後、爽やかな清涼感はある。おもだかやの若手が、よく、特に右近の照代の前がよい。こういう母親、いるよなぁと思わせて憎々しくも悲しい。ひょっとして母親を超えて女として、息子の豊寿丸を愛してしまっているのか？そして、初瀬は、姉の思いを超えて豊寿丸を愛してしまってしまったのか？友人は、「わたしは、どこにも嫁ぎませぬ！」って言っているので、そうだろうというが、わたしは、よくわからなかった。しかし、豊寿丸って何ともはた迷惑なヤツであることよ。美しく傲慢・高貴な生まれで、母親違いの姉に恋している・・・いや、憧れているのか、恋に恋している危うい少年なのか？これもまた、こういうヤツいるかもと思わせて、そして、人として哀れでもある。段治郎の立ち姿の美しさには、思わずため息がもれる！本日のキモノ：桜尽くしの濃いすみれ色の訪問着・月の光に桜。この友禅のために織られた変わりちりめん地が地色を引き立てる。帯は源氏物語の貝袷図の袋帯。舞台上の衣装に合わせてみる。季節と観劇で楽しい一品である。

  March 17, 2007

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• 「初瀬/豊寿丸　蓮華糸恋曼荼羅」一回目

  初瀬が織る曼荼羅は、まだ、見ることができない・・・歌舞伎でいえば、新歌舞伎のジャンルである「初瀬/豊寿丸　蓮華糸恋曼荼羅(はちすのいと こいのまんだら）」。坂東玉三郎演出・主演。共演は、おもだかや。まぁなんでもありが傾く歌舞伎♪装置は、パネルと几帳、文机のみの中、照明の変化で時と場所を操る。場面がスピーディに進み、賞味2時間強の時間をあきさせない転換がよい。シンプルな舞台であれば、あるほど、役者の技量が問われるむずかしい舞台であるが、初日明けて三日目、まだまだの感がある。第二部の後半になると脚本の弱さがあり、初瀬の台詞に？となる部分もあったが、それでも、不快感が残らないのは、初瀬の「世を捨てに行くのではない、拾いに行くのです」に共感できる部分があるからかもしれない。時代は、奈良時代では、あるが(折口信夫の「死者の書」のアニメ版は、奈良時代の衣装であった）今回の衣装は、平安装束。重ね目の色の美しさにうっとりである(*^^*)しかし、この舞台を観ていると、一番の悲劇は、初瀬と豊丸の父、豊成だなぁと思えた。妻も息子も失い、娘は出家と、弟を討ちに出発しなければならないとは、何とも悲しい五十路の父であることか。何度か観劇するので、新作の舞台をどう役者が、千秋楽に向けて仕上げて行くのか楽しみである。ともかくも、役者のレベルは高く、おもだかやの若手の頑張りに期待である。本日のキモノ：桜尽くしな大島紬（実に繊細な織である）に桜刺繍の名古屋帯。半襟と帯揚に赤を利かせて楽しむ、幸せな春である。帯締は♪柄のビーズ（舞台でも桜の花片が散る）

  March 11, 2007

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• オペラ「オランダ人」

  ワーグナーが描く、究極の純愛・オペラ「オランダ人」を新国立劇場で観る。（詳細は、後ほど）

  March 10, 2007

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• 国立劇場さくらまつり

  暖冬の今日この頃、桜便りが、ちらほら聞えてきますが、３月１６日から「国立劇場さくらまつり」が、開催されるそうです。期　　間：３月１６日（金）～２５日（日） 時　　間：１２：００～１５：００（雨天の場合は中止）国立劇場の前庭には、駿河桜（スルガザクラ）・仙台屋（センダイヤ）、神代曙（ジンダイアケボノ）・八重紅枝垂（ヤエベニシダレ）・小松乙女（コマツオトメ）・関山（カンザン）などの珍しい桜が、毎年見事な花をつけて、とてもきれい(^^)期間中、平日は、ほうじ茶、土・日・祝日はお菓子とほうじ茶の無料サービスあり、太神楽の曲芸の実演なども企画中だそうです。詳細は、こちらなお、国立劇場並びの伝統芸能情報館(入場無料）では、今は「人形浄瑠璃から歌舞伎へ」の展示あり（詳細は、こちら ）また、３月の小劇場「蓮絲恋慕曼荼羅(はちすのいとこいのまんだら」の別のポスターも観ることができます。（玉三郎丈が後ろ向きのポーズ。衣装が段治郎丈の直衣の色より少し薄め空色で、濃淡がなんともいえず高貴な雰囲気）こちら着物を着て、そぞろ歩きも楽しいかも♪

  March 7, 2007

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• 七月松竹大歌舞伎「歌舞伎のみかた／平家女護島　俊寛／お祭り」

  七月は、"おもだかやさん"が、色々地方で公演されるようですが、関東近辺がわかりましたのでご紹介。すでに前売りをしているところもあるようですね。料金は、ホールによって異なりますが、一番高くても7000円以下ですのでお値打ちかも♪府中のホールは、一番よい席が4500円なので、これは、お得かも！「歌舞伎のみかた」という解説もありですので、歌舞伎をはじめて観る方には朗報かも！（上演ホールについては随時追加予定：　静岡を追加、浜松削除）＜配役＞一、歌舞伎のみかた解説---笑三郎/春猿二、俊寛俊寛僧都--------右近海女千鳥--------笑也丹波少将成経----笑三郎平判官康頼------段治郎瀬尾太郎兼康----猿弥丹左衛門尉基康--門之助三、お祭り　鳶頭------右近鳶頭------段治郎鳶頭------猿弥芸者------笑也芸者------笑三郎芸者------春猿＜ホール＞会場： 府中の森芸術劇場　どりーむホール（東京） 公演日： 2007年7月4日（水） 金額： 3,500円（税込）～4,500円（税込） 一般発売日： 2007年3月18日（日） 会場： サンシティ越谷市民ホール　大ホール（埼玉） 公演日： 2007年7月14日（土） 金額： 1,000円（税込）～5,000円（税込） 一般発売日： 2007年3月4日（日） 会場： よこすか芸術劇場（神奈川） 公演日： 2007年7月15日（日） 金額： 1,500円（税込）～5,000円（税込） 一般発売日： 2007年4月1日（日） 会場： 日本青年館　大ホール（東京） 公演日： 2007年7月24日（火） 金額： 6,800円（税込） 一般発売日： 2007年3月18日（日） わたしは、よこすか行こうかな～♪＜ホール追加情報＞ 松竹大歌舞伎 会場： 静岡市民文化会館　中ホール（静岡） 公演日： 2007年7月25日（水） 金額： 3,000円（税込）～7,000円（税込） 一般発売日： 2007年5月12日（土）

  March 6, 2007

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• ８年ぶりの「ライオンキング」

  ミュージカル「ライオンキング」を観劇！８年前に劇団四季でオープンしたばかりの時に、このミュージカルを観劇したときは、ストーリーに手塚治の「ジャングル大帝」の面影や、演出の昇る太陽・奈落からの大きな岩のせり上がりにスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を思い出し、評判のわりには、あまり楽しめなかった自分がいた。今回は「ライオンキング」は、こういうものと思い、演出を徹底的に楽しむつもりで観劇に望んだら、演出家のジュリー・テイモアが、舞台で描く色彩感とその演出、場面転換の鮮やかさ、人間が一体となって操る動物の動きに魅せられて、ストーリの稚拙さも、音楽の軽さも気にならず、エンタティメントとして楽しめた。さすが、ディズニー、大人も子供も楽しめるファミリーミュージカルの王道とはこれかも！身体と頭が疲れているときは、こういうのも、よいかもと思える自分がいた。また、何年か後に、再見してみたいかも知れない。本日のキモノ：ミュージカルなので楽器柄の小紋（フォトに写っているのはラッパであるが、バイオリン、ハープ、竪琴、ピアノなどの模様が手描きされている）、帯はライオンキングにもオープニングに出る実物大の像に敬意を表して像柄、帯留は季節の紅梅白梅。

  March 4, 2007

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• お内裏さまの帯

  仕事場の茶道部のお手伝いで一日早い雛の茶会を楽しむ♪17時過ぎより、80人近くのお客さま、8時過ぎまで６回ばかりのお手前となる。お客さまは、５割がた外国人。寄り付きでは、高貴なお内裏さまと生花、優雅なお琴の音も流れ、お祭り気分が盛り上がる。私は、水屋で陰立て専門に、久しぶりに茶筅を振りまくったが、これが、なかなか楽しい。わたしも一度、お席でお茶をいただく。お茶は、はじめてという方、数人にお茶の飲み方、お茶碗やお道具の拝見の仕方など、色々お話し楽しんでいただくことに。「お茶っておいしいですねぇ～。ほのかに甘くて」などの感想もいただき、和やかな笑いも漏れ、心温まる茶席となった♪膝を痛めて、お茶からすっかり遠ざかった私であるが、一年に一度のこういう時間もいいなぁと思える♪今日のキモノ：気軽な茶会ということでキモノを楽しむ。矢絣銘仙に手描き雛。なんと狸が化けているという設定である。昨年とはコーディネートを変えるが、ここ三年ばかり同じ帯を締めているが、お客さまには、大人気。帯の写真のみ撮っていかれる方もいて、ほほえましいことである。でも来年は、もう私は、締めないよ～ということで、茶会終了後、来年の希望者を募ったら元気良く「は～い♪」の声。また、来年、楽しんでいただけそうである。

  March 2, 2007

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• ミュージカルのようなオペラ「魔笛」

  昨年末、歌舞伎座で上演されたメトロポリタンオペラ「魔笛」のアンコール映像版の上映を見るべく蘭展で疲れた足を休めた後、京橋へ向かう。メトロポリタンの新プロダクション「魔笛」は、ジュリー・ティモアーの演出。「ライオン・キング」の斬新な演出で有名な人であるが、その才能は、近年、哲学的に傾いていた「魔笛」を童話として再構築し、王子さまとお姫さまのハッピィエンドとして、大変楽しくカラフルで色彩豊かな世界を我々に魅せてくれる。例えば、文楽やインドネシアの民族劇の手法や、歌舞伎のように黒子が凧のようにカラフルな鳥を飛ばし、夜の女王の吊り衣装（羽）を膨らませ歌にあわせて激情を表現するなどなど視覚的にあきさせない趣向。まるでミュージカルを観ているかのようなおもしろさは、大人から子供まで楽しませてくれそう。昔、オーチャードで日中合同で上演された「魔笛」に通じるものがあって、あの舞台をちょっと思い出してしまった私がいる。星空のもと蓮の花が開くと、夜の女王の登場、猿やライオン、虎などの着ぐるみなどなど、本当に楽しかったものである。ちなみに物語が、日本の衣装と中国の衣装など舞台も置き換えられていてより身近であったなぁ。今回も出演者のメイクは、京劇と歌舞伎の隈取などをイメージしている感。英語バージョンで短縮版では、アラ、曲が飛んでいるというと驚きもあったが（パパゲーノとパミーナの有名な二重唱「恋を知る殿方は」や、二人の騎士のユニゾンもカット）、筋立てを重視したものでありながら、充分にオペラ「魔笛」の世界を楽しめたのは、ゆうまでもない。 また、メトの歌手の技量は、折り紙付きで実に素晴らしく耳にも保養。特に夜の女王のアリアは、凄いの一言！あ～幸せ♪♪ちなみに、また映画館でも「魔笛」「清教徒」「始皇帝」再上映するらしいが、音楽・映像好きな方、オペラ「魔笛」ってと興味を持っている方にはお勧めかも。ル テアトル銀座 2007年2月27日（火）19時 指揮：ジェイムズ・レヴァイン 演出：ジュリー・テイモアー 出演：イン・ファン（パミーナ)、エリカ・ミクローザ（夜の女王）、マシュー・ポレンザーニ（タミーノ）、ルネ・パーペ（ザラストロ）

  February 27, 2007

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• 2007年世界蘭展-東京ドーム

  人間ドックの帰りに、毎年恒例になっている後楽園の世界蘭展を見に行く。今回は、はじめてチケットを購入、2000円もしていたことをはじめて知ったのだが、昨年までの招待券に感謝である。しかし、人間て現金なもので、自分で支払うとなると毎年一時間強ぐらいで、ちょいちょいと見終わってしまっていたのが、今年は3時間かけて展示を見ることに（笑）。まずエントラス正面入り口のギリシャ神話をメインにしたという太陽と月。（今年のテーマがギリシャ神話なのだそうである）黄色（太陽）と白（月）の蘭に彩られたディスプレイであるが、うーん、ちょっと安っぽい感じがある（特に太陽）・・・・こちらは、昨年の四季（春・夏・秋・冬）が、なかなか力の入った美しさだったので、ちょっと残念かも。また、今年の、蘭人形は、大河ドラマ「風林火」より、信玄、謙信、勘助の男性三人で、個人的にはヒロインの由布姫がいないのが寂しい限り！一番、おぉ～と思ったのは、個人が何年もかけて作成した「心」という題の白糸の滝を見たときの感激を元にした作品。ベースと木に緑のこけを埋め込み、枝には、小さなウチョウ蘭を何百輪とメインに、可憐な春蘭を数種咲かせ、大木の真ん中の部分に真っ白なクマガイソウを中心に配して、なんとも幻想美にあふれた中に、水を細い糸に落とし音色を奏でる。派手さはないが、森深く迷い込み清新な空気を胸いっぱいに吸い込んだ雰囲気にさせてくれ、ずっとその世界に留まっていたいような気持ちにさせてくれる作品に出会えて幸せ♪また今回は、会場に満ちる馥郁たる香りに酔う心地である。蘭展の主体になる胡蝶蘭は、香りの無い花であるが、オレンジ色の蘭の種類で香り高いものがあり、何ともよい匂いであった。そして、目についたのが、パンジーをおおきくしたような蘭。昨年のしだれる華麗な蘭が、今回は、少なくなっており、それがディスプレイを地味目にしていたようにも感じられたが、まぁ、蘭＆蘭の豪華な世界は、楽しめること請け合いである。ちなみに、蘭の花をモチーフにした着物も二点ほど見る。訪問着と振袖。振袖は、あまりに色彩・柄とも大胆な感じがあり？？では、あったが、訪問着はシックでまぁまぁといったところか。今週の土曜日には、きものショーもあるようである。しかし、土・日は、人でごった返しそうなので、どうぞお出かけの方は、お気をつけて。蘭を見に行き人ばかりだったという結果にもなりそうな気が・・・(^^;;フォトは日本大賞を受賞した蘭：デントロビュームゴールドシュミッディアナム”コイズミ”（蘭といわれるとうーむと思えるような感じではある。）

  February 27, 2007

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• 武士の一分

  檀れい、日本アカデミー新人賞、おめでとうということで見たいと思いながら、なかなか見ることができなかった「武士の一分」を銀座で見る。私的には、山田洋次監督の『時代劇三部作』の前二作である『たそがれ清兵衛』と『隠し剣 鬼の爪』は、映画館で見ているので、やはり完結編は見なくてはねの思いもあった。原作は、時代小説『盲目剣谺返し』（『隠し剣秋風抄』藤沢周平作）。主演に木村拓哉を迎えての作品であるが、その妻を演じて輝く檀れいの気品ある清楚な色気と美貌が際立つ。宝塚娘役トップ（最初が月組、次が星組）として二度の中国公演で絶賛されたその美しさは健在(^^)下級武士の妻としてのきものの着こなしも優雅、きもの大好きなわたしにとっては、とても目の保養になる作品でもあった。かたき役の坂東三津五郎の上手さ、緒形拳や桃井かおりの存在感などなど日本を代表とする実力派俳優が揃う中で、ひときわこれはとうならせられた笹野高史扮する徳平の笑いの間と主人夫婦を思うその心根は特筆にあたいし、映画を愛しく明るく彩る。また、主演の木村拓哉も殺陣でのひたむきさは好感がもてた。見終わって清々しい思いに浸れる、こんな映画っていいなぁ～♪上映時間 121分 ＜主な出演者＞三村新之丞 ： 木村拓哉 近習組に務める30石の下級武士。三村加世 ： 檀れい 新之丞の妻。徳平 ： 笹野高史 新之丞の父の代から務める中間。玄斎 ： 大地康雄 医者木部孫八郎 ： 緒形拳 新之丞の剣の師　波多野以寧 ： 桃井かおり 新之丞の叔母 島田藤弥 ： 坂東三津五郎 海坂藩番頭。 佳代を罠にかける。樋口作之助 ： 小林稔侍 海坂藩広式番。食事の不始末の責を取って切腹。他 ＜スタッフ＞監督 ： 山田洋次 脚本 ： 山田洋次、平松恵美子、山本一郎 音楽 ： 冨田勲 フォトは、まんさくの花：色違いで咲いている姿が、可憐。香りも匂やかである。

  February 25, 2007

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• 「殿のちょんまげを切る女」

  「殿のちょんまげを切る女」を東銀座　新橋演舞場で観劇。　直美＆勘三郎コンビを楽しみに観にいったが、芝居自体は、第一幕が退屈。第二幕、大村崑(80才近い）の懐かしの「とんま天狗」の扮装とその太刀さばき・殺陣の見事さ、終盤の藩主演説（勘三郎）に救われたという感じである。藤原直美が、今回は、おとなしめなのが残念かも。舞台転換、装置、照明は、さすがの上手さ。物語は、幕末の日向(宮崎県)を舞台に、戦嫌いの藩主は、激動の明治維新を生き抜き、最期に”そのまんま知事”になるという物語。その話に、藩主の世継ぎ問題、偽者の坂本竜馬などがからむ。まぁ、今回は、鯨井君を観に行ったということで・・・・(^^;;作：中島淳彦　演出：ラサール石井美術:堀尾幸男　照明：五十嵐正夫　音楽：玉麻尚一　音響：石神保擬闘：渥美博　衣裳：原まさみ　邦楽指導：堅田喜三代　振付：藤間勘十郎出演：中村勘三郎　：伊東祐相（飫肥藩藩主）藤山直美　　：千代梅（祐相の妻）中村七之助　：小村寿太郎（振徳堂塾生）岡本綾　　　：寺原さくら（振徳堂塾生）大村崑　　　：豊川秀治郎（祐相、千代梅の媒酌人）波乃久里子　：三重子　（祐相の母）　有薗芳記　　：坂本龍馬福島まり子　：お龍（龍馬の妻）渡辺哲　　　：島津忠寛（佐土原藩藩主）曽我廼家玉太呂：山野智親（忠寛の家臣）鯨井康介　　：富岡一之助他本日のキモノ：お気に入りの結城紬・流れるようなラインが好みである。帯は、茜染め絞りの紬名古屋帯・軽くて締めやすい。帯留はお雛様（季節である）。

  February 24, 2007

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  東京マラソン♪

  わたしの友人＆知人が、数名、東京マラソンのフルマラソンに参加。寒さに震えながら、全員、完走。いや～お疲れ様～。まぁ、皆様、何度もフルマラソンを走っている猛者ばかりだから。しかし、早い人も遅い人も本当に３５キロを過ぎると辛いのよね。ある意味身を削りながら走っている感。でも、ゴールするとその辛さが喜びに変わるのだからあ～ら不思議といったところかも。友人の話を聞いていると、来年出てみようかという気になるのだから何ともである。でも、わたしは、膝を痛めているのだ！私的には、今まで走った中では、那覇マラソンが大好き。思い出のボストンマラソンより楽しく心温まったのが那覇。「愛と平和のマラソン」をうたい、スタートする走者に対して「頑張ってください」ではなく「楽しみましょう♪」のエールは、市民マラソンの王道を行くような気がするからかも。そして、コースは、きっちりと、沖縄の歴史「ひめゆり公園」と現実「基地」をランナーに示しながら、美しく深い海、ボランティア＆市民あげての途切れぬ差し入れと「完走コール」は、ランナーにとって何ともうれしくもありがたいものである。ちなみに、病院の前を通過すると、結構、元気な病人の方が、窓から手を振り、応援してくれたりもする。民族衣装に身を包んだ踊りやエイサー太鼓は、もちろん元気が出る。うーん、やっぱり走るなら那覇がいい！　12月でも暖かいし！閑話休題。「妹背山」のお三輪の衣装文楽は、こちら。歌舞伎は、こちら。どちらも町娘らしい愛らしさ！

  February 20, 2007

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• 文楽「妹背山女庭訓」

  二月の国立劇場の文楽公演は三部制で、６時からの第三部「妹背山女庭訓」みる。物語は、蘇我入鹿を討伐するまでに、起こるさまざまな悲劇。明和八年（1771年）人形浄瑠璃で初演。近松半二、三好松洛らの合作。三大狂言（「仮名手本忠臣蔵」、「菅原伝授手習鑑」、「義経千本桜」）と並ぶ傑作で、歌舞伎でも上演されることたびたび。今回は、後半でヒロインは、お三輪。◇道行恋苧環大夫三味線総勢十人の床による華やかな音色が、聴き応えがある。 床近くの上手側の席に座るわくわくとした楽しさ(^^) ←　ミーハーな私。 幕が落ちると、真っ暗な背景に白く浮かび上がる橘姫。そこへ求馬、続いてお三輪が出てきて、ふたりの娘が恋の火花を散らすのだが蓑助さんのお三輪と清之助さんの橘姫の振りが同じでありながら異なる雰囲気（高貴な姫と町娘）で、人形の表情がそれぞれ実に可愛く笑いを誘う。最後、恋しい橘姫の袖に苧環の赤い糸を刺し後を追う求馬、その求馬の裾に、やはり苧環の白い糸を刺すお三輪のいじらしさ。 しかし、去っていく求馬を追いかけようとて、ころんだお三輪が苧環の糸を、たぐると切れているというせつなさ。 ちなみに、お三輪の衣装が歌舞伎と違って赤と青の麻の葉絞り（段鹿の子）になっているのが目についた。歌舞伎では、確かお三輪が襦袢として着ているなぁと思い出す。◇鱶七上司の段伊達太夫が大きく聴かせて面白い。鱶七を遣うのは勘十郎。玄蕃：勘緑、弥藤次：幸助、入鹿：文司◇姫戻りの段橘姫の帰宅に、苧環の赤い糸に気づいた官女たちが、糸を引っ張ると求馬(鎌足の弟）が。何か可愛い求馬であるが、互いに敵同士とわかったとき、姫の恋心を利用して兄(入鹿)を裏切り剣を奪えという策士でもある色男。栄太夫の声音は、癒しけいかも。◇金殿の段豆腐の御用の女房は玉也さん。おおらかな台詞に客席から笑いが起こり、退場時には拍手が起き、なかなかおいしい役どころである。お三輪をねちねちといじめるおかめ顔の官女達は、めちゃくちゃではあるけれども、なぜかからっとしていておかしい。しかし、嫉妬に狂ったお三輪の様子は、すさまじく何とも哀れである。鱶七に刺され、恨み言をいうお三輪に「あっぱれ、藤原淡海（求馬）の北の方」と呼び、「爪黒の牡鹿の血と疑着の相ある女の生血を注いだ笛を吹くと入鹿の力が衰える」ということで説得し、糸の切れた苧環を抱きながら死んでいくお三輪。それにしても可哀想であるなあ。嶋太夫の語りも聴かせる。◇入鹿誅伐の段入鹿の剣が竜になったり、橘姫が衣装を着たまま、その龍を追って泳いだり、入鹿の首が飛び回ったりとなかなか派手な場である。しかし、剣を追いかけていった橘姫は、その後、どうなったのか謎が残る（皆もそう思っていたらしい。） ちなみに「大織冠（藤原鎌足）の世界」とよばれる王代物の代表作で、赤い糸をたどって恋人のあとを追うくだりは三輪山伝説から来ているのだそうである。帰りは、雨、遅めの食事後、タクシーで永田町へ出たのだが、ちょうど入り口で工事していて、そこを掻い潜って地下に降りるのが危険な感じで、ちょっと怖かった！本日のきもの：縦縞のつむぎに絞りの帯。雰囲気を町風にお三輪風味を利かせるコーディネート。コートは金茶に季節の梅の枝を絞った長羽織を羽織る。足元は藍色の別珍で暖かく。

  February 10, 2007

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• ひばり-ジャンヌ･ダルク

  リングのような舞台で繰り広げられる異端裁判劇。13歳で神の啓示を受け、百年戦争でフランスに勝利をもたらすが、捕らえられ、異端裁判にかけられ、19歳で火刑に処せられた「オルレアンの乙女」ジャンヌ・ダルクの物語「ひばり」。ジャン・アヌイが1953年に発表した作品である。劇中、中央にあるリングのような法廷を囲み、王侯貴族、高僧、騎士、兵士、農民が、ある意味、陪審員のように、ずっとリング上のジャンヌの独白を見つめている。彼女を弁護しようとする僧侶コーション役の益岡徹（口跡が今一で残念。初日明けたばかりだったからかも）。検事役の英国・ウォーリック伯爵役の橋本さとしの赤い薔薇を手に持つダンディな美丈夫ぶり、異端審問官役の壤晴彦の迫力。人間は罪深きものだとする大人たち（王侯貴族や高僧たち）に対して、「人間こそが神様が創った奇跡なんだ、人間はこんなに輝いている」と訴える素朴で無垢で可憐なジャンヌ・松たか子は、実に魅力的である。妥協して生きることを拒み、みずからの信じる道を選びとり、火刑に処せられたジャンヌ・ダルク「その姿は、空高く舞い上がるひばりのように自由である！」と作者は、たたえる。＜ストーリー＞　公式サイトより　百年戦争と呼ばれた長い戦争終結の糸口をつくり、祖国を救った19歳の少女が裁判にかけられている。　何の専門知識も経験もないまま17歳で軍隊の先頭に立ってイギリスと戦い、連戦連勝を収めた戦歴、13歳の頃から何度も聞いた「フランスを救え」という神の啓示、それに伴って彼女が起こした奇跡。それらすべてが、イギリスとフランス、政治と宗教、大人達の虚栄心と欲望によってかき消されようとしていた。　法廷で自らの半生を演じさせられている男装の少女の名は、ジャンヌ・ダルクー。スタッフ作：ジャン・アヌイ翻訳：岩切正一郎演出：蜷川幸雄美術：中越 司／照明：原田 保／衣装：前田文子／音楽：池上知嘉子・大谷 幸・浅井暁子／音響：井上正弘／ヘアメイク：佐藤裕子／演出助手：井上尊晶・大場雅子・藤田俊太郎／舞台監督：濱野貴彦キャスト松たか子:ジャンヌ益岡 徹：司教コーション（フランス、弁護側）壤 晴彦：異端審問官磯部 勉：検事（イギリス側）横田栄司：ラドヴニュ師（フランス、弁護側）橋本さとし：ウォーリック伯爵（イギリス側）山崎 一：シャルル坂上和子：ヨランド王太后月影 瞳：王妃小島 聖：アニェス（シャルルの愛人）品川 徹：大司教久富惟晴：ラ・トレムイユ塾 一久：ボードリクール妹尾正文：ラ・イール二瓶鮫一：父稲葉良子：母堀 文明：兄飯田邦博：死刑執行人野辺富三：番兵ブドゥッス山本真嗣：イギリス兵清水圭吾：少姓／兵士中村大輔：兵士安部賢一：兵士川島　拓：兵士

  February 8, 2007

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• ３月歌舞伎「初瀬/豊寿丸　蓮絲恋慕曼荼羅」の売り出し日

  1月に忘れていた「エリザコン」と「浅草歌舞伎」を、アップ。ところで、本日は、3月国立劇場の歌舞伎「初瀬/豊寿丸　蓮絲恋慕曼荼羅」のチケットの売り出し初日。先ほど、インターネットのチケットサイトを観にいったら、すべて完売。まぁ花道を使わないとしても600席弱の小劇場なので・・・なんとも。国立劇場にアップされていた情報を確保したので覚書！記者会見の様子は、こちら公演のちらし（十二単衣の坂東玉三郎と直衣姿の市川段治郎）は、こちらそして、あらすじと配役は、こちらある意味、目玉は、市川右近の母上と、段治郎の親子かな。右近ちゃんの女形姿を観たのは、いつだったか？←　鮮明に覚えているのが、「オグリ」の金色に輝く音菩薩さま。信二郎さんも出ていたなぁと遠い目になる。ともかくも、彼の十二単衣姿が楽しみである♪

  February 6, 2007

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