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カテゴリ:本・映画など
渋谷区神宮前を歩くと、
「くるり」という不思議な名前の着物屋さんがあります。 いかにも呉服屋! という感じではなく、 ちょっとしたセレクトショツプのような雰囲気。 そのお店が力を入れているのが、デニム着物。 本も出てます。
このデニムの着物、というのを、お店で実物も見ましたが、 あんまり興味が持てませんでした。 散歩ネコは、はんなりした着物らしい着物か、 織りにしても、織りらしい着物が好きだから。 着物にデニムなんて、着物を冒涜しているというか、 目新しいことをしているだけというか、 好意を持てませんでした。 でも、この本を読んで、気持ちが変わりました。 デニムの着物にも、変遷があり、 2000年に着想して、1作目が2002年、 最初は固くて重くて、クレームだらけだったこと、 その後、研究と改良を重ねて、 2007年の6作目が今のところの完成形になったことなど、 失敗談も沢山書いてあり、 写真も豊富で、読んでいて楽しいです。 考えてみれば、 織りや染めの有名産地も、試行錯誤を重ねて、 今の完成形になったんですよね。 それを、現代においてデニムという形で、 リアルタイムで知ることができ、なんだか得した気分。 最後のほうについている、着付け方法もいいです。 名古屋帯のお太鼓の形は、全国一律ですが、 角出し(銀座結び)は、いろんな形があります。 この本に載っている角出しの形が、 散歩ネコは今までで一番好きかも。 マスターしようと思ってます。 着物関係の本は、いつも何かを読んでいますが、 本を読んだり、人とお話するたびに 何か学ぶことがあるのが、 不思議でもあり、楽しみでもあります。 着物って、本当に奥が深いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.15 13:43:51
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