本「デニム着物の本」着物屋くるり
渋谷区神宮前を歩くと、「くるり」という不思議な名前の着物屋さんがあります。いかにも呉服屋! という感じではなく、ちょっとしたセレクトショツプのような雰囲気。そのお店が力を入れているのが、デニム着物。本も出てます。【送料無料】デニム着物の本価格:1,575円(税込、送料別)このデニムの着物、というのを、お店で実物も見ましたが、あんまり興味が持てませんでした。散歩ネコは、はんなりした着物らしい着物か、織りにしても、織りらしい着物が好きだから。着物にデニムなんて、着物を冒涜しているというか、目新しいことをしているだけというか、好意を持てませんでした。でも、この本を読んで、気持ちが変わりました。デニムの着物にも、変遷があり、2000年に着想して、1作目が2002年、最初は固くて重くて、クレームだらけだったこと、その後、研究と改良を重ねて、2007年の6作目が今のところの完成形になったことなど、失敗談も沢山書いてあり、写真も豊富で、読んでいて楽しいです。考えてみれば、織りや染めの有名産地も、試行錯誤を重ねて、今の完成形になったんですよね。それを、現代においてデニムという形で、リアルタイムで知ることができ、なんだか得した気分。最後のほうについている、着付け方法もいいです。名古屋帯のお太鼓の形は、全国一律ですが、角出し(銀座結び)は、いろんな形があります。この本に載っている角出しの形が、散歩ネコは今までで一番好きかも。マスターしようと思ってます。着物関係の本は、いつも何かを読んでいますが、本を読んだり、人とお話するたびに何か学ぶことがあるのが、不思議でもあり、楽しみでもあります。着物って、本当に奥が深いです。