きむブログ

先日の公休日に、とある用にて車屋さんに行ったおいら。

せっかく車屋さんに行ったとなれば、新型車のパンフと現車を見なくっちゃね。


１７年目のおいらの愛車チェイサーくんは、

バブル時代の生き証人として、今でも元気ハツラツで街を疾走するツワモノだ。

５万５千キロの中古で譲り受けてから早８年。

走行距離も１５万５千を超えた。

もうそろそろ、お休みさせてやってもいいんじゃない？

なんて、自分でも思ったりするのだが、

でもね、それなりに愛着あるし、なにより、今欲しい車がないんだよ、おいら。。。


たぶん、おいらって、ずっとないものねだりの人生だったんだ。

ホントに欲しい車、手に入れたい車を、夢見るだけの人生だったんだ。

手に入れられずにどっかで妥協してしまってたんだ。


だから、ずーっと好きな車が変わらないし、その気持ちが色あせないんだろうなぁ。



なのにだ！

このご時勢で、年季の入ったチェイサーくんを所有するおいらがもし新車を購入した場合、

とっても優遇されるらしいことを知ってしまったとしたら・・・・、

そ、そりゃちょっとは心が動くのは致し方ないこと。


調子にのって、パンフに価格表、オプションカタログまで貰い、

しまいには、商談チックなことまでしてしまった。。。。


嗚呼、『ディーラー兄さんの思うツボコちゃん』と呼んでくれ！って感じ。。。。



さあ、これから当分、ニヘラニヘラとだらしない笑いを浮かべながら、

カタログと睨めっこの日々を過ごすのだなぁ。



そんな、カタログ生活二日目の金曜日、

当然、職場のランチタイムにもカタログ持参で食堂へ行くおいら。

食堂に入ると、気の合う外来看護師さんと看護部長がすぐ近くの席に居た。

おいらとしたら、あんまり好きでない事務所の先輩が居る席にまだ一席分空いていたとしても、

余裕で座れて、気の合う外来看護師さんの席を選んだって良いよね。


ということで気楽なランチタイム、新車のカタログを横に看護師さん達と車談義が始まった。

最初は、車には詳しくない看護部長に解るように話をしていたおいらだったが、

看護部長が先に席を立ち、おいらの車好きを知っている外来看護師さんと二人になると、

俄然会話はヒートアップ！


すると、別の席に居たセクスィー先生が、興味津々といった顔でおいらの席にやってきたよ。

セクスィー先生：「なんだ、車買う気なのか？」

おいら：「へへっ、昨日ディーラーでその気になってきたんスよ。」

セクスィー先生：「へー、これにするのか？」

おいら：「まだわからないけどね。あ、先生今から医局帰るなら、お願いがある！」

セクスィー先生：「なんだよ？」

おいら：「せっかち先生に『医局のカー雑誌読ませて！』って。おいらも以前愛読してたの。」

セクスィー先生：「カー雑誌を愛読してたんか？」

おいら：「へへっ、おいらきっとせっかち先生とは話が合いそうなんだよね、車に関しては。」

セクスィー先生：「オレだってそれなりに詳しいぞ、車好きだからなぁ。」


・・・ホントかよ！？あんまり、車好きには見えないけどなぁ。。。。

ドクターのなかで車好きらしいのは、せっかち先生だけだと思っていたおいら。

医局へ行くと沢山カー雑誌がおいてあって、いつも読みたい衝動に駆られていたのだが、

医局で長居することなんてないから、そんな機会はなかったんだよね。

で、そのカー雑誌は全部せっかち先生ご購入のものらしく、

でもこの日はせっかち先生にかち合うことなく、お願いできずにいたのだ。


おいら：「おいらの車、今年車検だから、ちょっと本気に考えないといけないんだ。」

セクスィー先生：「今って何に乗ってんだ？」

おいら：「９０系のチェイサーくん。」

セクスィー先生：「そりゃまた、おっさん車じゃねぇか！」

おいら：「おっさんじゃないやい！年季入ってるけどカッコいいんだい！」

セクスィー先生：「同期が大学時代に乗ってたが、そいつの顔は２０代でおっさんだったぞ。（爆）」

おいら：「そんなのたまたまだろー！（怒）うちの家系は代々チェイサー好きなの！」

セクスィー先生：「・・・そういやぁ、オレの親父も昔乗ってたな、チェイサー。」

おいら：「ほらみろ！世のおっさんはチェイサー好きなんだよ！・・・・・・・・・あれ？」


・・・・自らおっさん車だと認めてしまった。。。（凹）



結局その後、おいらが何度も空いた椅子に座るように促すくらい、

セクスィー先生はおいら達のテーブルに留まり、車の話で大盛り上がり。

必然的においらは度々暴走。と、セクスィー先生が焦っておいらを制止する。

セクスィー先生：「ちょっと待て！その話題はなぁ、外来看護師さんには解らないだろ。」

おいら：「はぁ？」

セクスィー先生：「そんなレベルの話はなぁ、普通のヒトはついてこれないから。」

おいら：「なに言ってんの？」

セクスィー先生：「それは相当マニアなネタだぞ。こっち（おいらと先生）しか解らん話だから。」


３人で話していたので、外来看護師さんに気をつかってるセクスィー先生。

が、、、、

外来看護師さん：「お気遣いなく、先生。わたしも昔はレースとか行ってた人間ですから。」

セクスィー先生：「え？そ、そうなの？意外。。。」


はははっ、心配ご無用なんだって。そういう外来看護師さんだから話が合うんだってば。

ってかさ、セクスィー先生ったらこの席に来てからずっと、

おいらの貰ってきたカタログ、じーーっと食い入るように見て、全然手離さないんだから。

先生こそ新車買えよ！って感じ。


おいら：「先生の車だって、もうそこそこな年式だよね？新車買えばぁ？」

セクスィー先生：「残念だが、３月に車検やったばっかなんだ。」


ちっ！！ダメじゃーん！！



はあ、でもさぁ、やっぱり車の話は楽しいなぁ。



・・・・

お金のことさえなければ、だけどね。。。