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カテゴリ:世情
秋葉原から45分。「つくばエクスプレス」のことを「EX」と言うのだそうだ。
しかし沿線は・・・・ ここはアマゾンではないか!? とおもわせるほど、緑の雑木林は切り倒され、赤土が露出し、工場や住宅地が準備されている。 近くに見えるのは筑波山だったろうか。 つくばには縁がない。 わたしが受験生だった頃、突然、巨大な大学が建設されていた。 「つくば万博」のキャップをオヤジが大事そうに持っていたが、85年の頃、 わたしには異次元の世界の出来事だ。 昨日は、いくつかのつくば市内の親の会のみなさんが 4月から実施されている悪法・障害者自立支援法の本質を学習し、 市内の実態を交流したいというので、コメンテータで参加した。 40人をこえる参加者は、わたしの「替え歌」披露(^^;)にも緊張がとれず、 ようやく後半で、率直な意見が交わせた(かな) じつは一番活発だったのは、オプションの「居酒屋会談」だった(^_-) あつまったのは偶然、同い年生まれのお父さんお母さんたち。 Mさん夫妻のダウン症の息子・Sさんもいっしょだ。 「お酒は20歳にならないとだめだからね」 と19歳と半年の彼は自分に言い聞かせている。 彼は隣町の授産施設で、1年半はボールペンの組み立てを30人のみんなと いっしょうけんめいしていたらしい。 「僕の指、曲がってるでしょ。足にも豆ができてるよ」 まるっこい(わたしと同じような)手を見せてくれる。 「ほー、職人の手だねえ」と言うと 嬉しそうに、 「でも、最近はパンをつくってる」「カレーパンだよ」 と、右手でパンこねの様子をしてくれた。 学習会でも紹介されていたが、 小規模作業所などの仕事=彼のポールペン組み立てや、 アンテナ部品袋詰め、メロンのネット、雑誌付録袋詰めなどなどが 少なくなっている。さらに安い人件費の中国に流れているのだそうだ。 彼の工賃は月約5千円。 しかし、4月からは自立支援法の下、施設利用料として、 父母に月3万円の請求が来ているそうだ。 あるお母さんの発言 「フツーの子が学童保育に行くのにどれだけお金が必要ですか? フツーの大人が、働いて、そのために「利用料」を払いますか? 障害があるからそれは当然なのですか?」 6月末厚労省幹部の言っていた 「(負担)ゼロはねえだろ。払うことがあんたたちの言うノーマライゼーションだろ」 の言葉がオーバーラップした。 Mさんのお母さんはぽつっと 「私たちが元気なうちはなんでもするのでいいんですけど、、、、 そうできなくなったとき、どうなっちゃんでしょうね」 「年1回、旅行があるんだ。マザー牧場いったよ。 (今年は)ディズニーランドにしようか、まだ決めてないんだ」 と彼は笑顔で話している。 その横で、サッカー現役だというわたしと同じ体型のMお父さん 「わが家はディズニーランド・ファミリーなんですよ。 思い切り楽しまなくっちゃね」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月09日 10時53分43秒
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