事態は深刻かも
18日の天声人語。東京都が低所得世帯向けに、この夏から塾代を無利子で貸し出す全国初の試みを紹介して「学校の勉強だけでは学力や受験技術に差がつく。 家が富めるほど進学や就職に有利で、 豊かでない家庭の子は人生の出発点でハンディを負う 冷たい現実。 公費による支援で、これをどこまで突き崩せるか注目したい」 受験生の親でもあるわたしはこれを読んで、なんておろかな!!と叫びたくなったが、みなさんはどう感じますか?まず、国のあり方。高校の入学式に授業料を納めていない生徒を参加させなかった事件と底流に流れている根本問題は同じだとおもうけど、高校、大学含め、教育に関わる費用は無償であるのがフィンランドなどを例示するまでもなく、世界の常識で、日本の非常識!!!授業料を納める納めてないの次元ではない、根本のところで、国としての責任が問われなきゃならないんじゃないの。次に、自治体のあり方。「人生の出発点でハンディを負う」というなら、いま、そこにある暮らしの現実、なんで都立高校の学費を上げるの!なんで高校への配分予算に「成果主義」で格差をもちこむのさ!そもそも学校の「成果」ってなんだ!子どもはじゃがいもやニンジンじゃないぞ(野菜にも失礼)あ、だんだん、血圧が高くなってる(^^;そして、「天声人語」。すくなくともわたしの高校時代の「良識」だった(その時代は深代淳郎さんだったけど)今に生きるさまざまな人のいとなみを幅広く深い視野で切り取り、その本質に迫る、そこに歴史的な存在価値があったのではないか。はて、しかし、されど・・・こんなふうに血圧を上げている人間が、今の「天声人語」読者にはきわめて少数ということなのか?(^^;とすると、事態は、じつに深刻かも