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カテゴリ:映画・TV
「北辰斜めにさすところ」は、旧制第七高等学校造士館
(鹿児島大学の前身)の寮歌。 まじめな映画を増産する神山征二郎監督作で、 主人公は三國連太郎(84)というので、新宿でみてきました。 旧制高校ものの映画って、あの山田洋次監督の 「ダウンタウンヒーローズ」でも、 わたしはとても感動したのですが、一般的な評価はあまり高くない(^^;) わたしの場合は、旧制高校の雰囲気が少しだけ残っていた 寮生活を過ごしたので、個人的な思い入れが強いんだよね・・・ 観客席はほとんどは70歳は越えている紳士たち。 映画が終わると、大きな拍手が起きたのも、 不思議と言えば不思議な世界でした。 物語は、七高から九州帝大医学部に進み、 南方戦線に軍医として従軍、 そこで大切な先輩を見殺しにしなければならなかった戦争 日本に帰れず外地で殺された青年たちは50万人・・・ 戦後は川崎で開業医となるも、 一度も鹿児島に帰れなかった元野球部エースの三國。 その彼を鹿児島に呼ぼうとする友人たち、 織本順吉(80)、鈴木瑞穂(79)、佐々木すみ江(79)、 神山繁(78)、犬塚弘(78)、滝田裕介(77)、 坂上二郎(73)そして今年5月に80歳で亡くなった北村和夫。 わが郷土の誇り・三國さんって、 年をとったら「釣りばか」のスーさんなんてやさしい役してるけど 若い頃は怖い役やってたな。 「飢餓海峡」もだけど「戦争と人間」の殺し屋とか・・ だけど、彼は筋金入りの反戦思想で、兵役を拒否して逃亡して 捕まったり、すごい人生歩んでるんだよね。 画面に、彼の背中がうつるだけで、ぐっとくるものがありました。 でも、こうした役者さんたちも、戦争を体験した世代は、 本当に大切にしないと、 一人二人と、映画のシーンと同じように、消えていくだよね・・・ 「伝えたい志がある 残したい想いがある」 この映画のコピー。 http://hokushin-naname.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月29日 01時25分48秒
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