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カテゴリ:世情
1月6日朝日新聞「耕論」の加藤周一と上野千鶴子のやりとりがおもしろい。
そのさわり、 上野「市場化の波に、旧ソ連も東欧も中国ものみ込まれている。 アメリカを牽制する力がなくなった」 加藤「バランスをとる力がなくなったというのはその通りだが、 中国やインドが台頭し、アメリカの思うような存在には ならなくなってきているのも事実だ」 「これは新しい局面ではないか」 上野「アメリカの有権者の選択が、世界の運命を左右する困った状況だ」 加藤「一極化する傾向が強く出てきたと同時に、矛盾するようだが、 それと並行して、多極化する傾向もかなり強く出てきた。 これはおもしろい状況だ」 この世界認識は、障害者の分野で考えると、 世界人権規約の発展として位置づく障害者権利条約。 この権利条約の国連での実現過程って、 まさに、世界の中心はアメリカではない!ということがよくわかる。 明けて7日発行の週刊「東洋経済」もおもしろい。 特集=「北欧」はここまでやる http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/ なんといってもデータがわかりやすい。 教育も福祉も、女性の社会参加と高度な民主主義化がポイントなのだと じわーーとわかる。 欧州の中の北欧もそうだし、 中国もインドもアジア全体も、中南米も動いている。 そんなことをぼんやり考えていたら、 今朝の新聞で井上ひさしがこんなことを言っていた。 何時に起きて 朝、なにを食べて、 夜はどう帰ってくるのか。 よく映画を見てるか、 劇場やコンサートホールに行く習慣があるか、 本を読むか読まないか。 つまりなにを大切だと思って毎日をすごしているか。 こういったことを束ねたのが文化であり、文化の質だ。 激動の世界史の中で、 大切にすべき、健康で文化的な生活ってなんだ。 そのあたりに闘うべき価値があるような気がすると感じる 1月8日のはじまり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月08日 00時39分00秒
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