若い人のエネルギー
先月の24日に、大阪府教育委員会が主催する「教志塾」に講師として呼ばれた。「教志塾」とは、将来教員を目指している大学4年生を集めて育てるという取り組みで、今年で2期生になる。私は去年の6月にも呼んでもらい、1期生にも話した。今年のテーマは「あなたと子どもをつなぐこと」「子どもと子どもをつなぐこと」参加型を取り入れて、パワーポイントで私の実践を出しながら展開していった。いつも「ひきだし」でやっているので、特に緊張したりすることはなかった。「ひきだし」の方がかなりのプレッシャーがかかる。なぜなら、忙しい中を、貴重な休日にわざわざ来てくれるからである。「絶対に満足してもらわなあかん」という思いが、かなりのプレッシャーになる。当日は、大学生(現職含む)約80人の参加があり、たいへん喜んでいただいた。なにせ意識の高い人たちなので「先生になりたい!」という熱いエネルギーが充満していた。そんな空気を吸えた私も、学ぶところがたくさんあった。私を見つめる目がすごかった。しかし、この前向きな人たちが学校現場に出るとしぼんでしまう人が多い。私は今まで(現在も含めて)、たくさんの20代の先生を見てきたが(現場にはたくさんいるので)、言いたいことも言えないで、失敗を恐れてキュウキュウとしている人が圧倒的に多い。「なんでなんやろう?」と思う。あんなに前向きな熱い気持ちを持っている人たちが、現場ではしぼんでしまう。難しい問題やなあ・・・。最近、よくその参加者の方からメールをもらう。「もう一度話を聴きたい」「先生になりたいという思いがさらに高まった」と言ってくれる。私もうれしい。私が話すことでテンションが上がり、パワーが増幅されるのであれば、こんなにうれしいことはない。人に喜んでもらうことで、自分の喜びとする。これからもこうありたいと思う。参加者の方の「ふりかえり」を紹介します今日は、将来に子どもとの関わりでヒントになることを盗ませていただこうと思い、楽しみにやってきました。期待以上のお話しをおうかがいでき、とても満足しています。実践例はとても参考になりました。キズ事件のお話しでは、涙がこぼれてしまいそうになるぐらいに感動しました。プロだと感じました。そして、ますます教師への憧れが強くなりました。現場でお会いできますようにがんばります。今日は、すてきなお話しをありがとうございました。 (大学生 女性)「ふ」先生は、本当にいつも子どものことを見ておられるのだなと知り、教師という職業で一番大切にしなければならないことであり、一番忘れがちになっている「つながり」ということが実践されていて、とても参考になりました。私も国語の教師を目指しているのですが、「伝える」ということの大切さをいつも考えていて、先生の方法はとてもいいなと思いました。 先生が話されている時、ずっと目がキラキラと輝いていました。私も生徒に対して、学校でキラキラした目で話せるような教師になりたいと強く思いました。本当にありがとうございました。 (大学生 男性)「人に喜んでもらう」ということでやっていても、「自分も楽しんでいる」んだなぁと思いました。これからもこういう時間を持って行きたいと強く感じました。