こころの金メダル

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• ３年前を思い出す

  ついさっき帰宅して、着替えながら有線のスイッチを入れた。徳永英明の「レイニーブルー」がかかって〈この曲は大好きだ〉、その次にレミオロメンの「粉雪」がかかった。「あぁ・・・」小さな声で口ずさみながら聴いていた。この歌の思い出、それはちょうど今から３年前。私はＴ町のＳ小学校で５年生の担任をしていた。４０人の子どもらと１年間を過ごしたわけだが、とても思い出に残るクラスだった。教師の雰囲気が悪く、とてもしんどい毎日だったが、クラスの子どもらといるととても楽しかった。３学期のちょうど今頃、３月で卒業する６年生とのお別れ会で、５年生全員〈１２０人〉で合唱したのがレミオロメンの「粉雪」だった。みんなで前を向いて大きな声で一生懸命に歌う姿が今でも強く印象に残っている。この子らは今でも多くの子が年賀状をくれるし、私が転勤した学校〈現在の学校〉まで、ほとんど全員の子どもが会いに来てくれたことがあった。こんなうれしいことはなかった。「粉雪」聴いて、あの時のことがパッと頭に浮かんできた。４月から、小学校もいいかな・・・、と思う。皆さんの、思い出の歌は何でしょうか？

  2009.01.13

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• 夜回り先生の話から

  「夜回り先生」で有名な水谷修先生の講演を聴いた。１時間３０分の内容だったが、考えさせられることがたくさんあった。もう２０年近くも夜の世界を歩き回って、そこに住んでいる若い子たちを昼の世界へとなんとか引き戻している。元々は高等学校の先生だった。それも神奈川県で１、２を争うような超有名進学校の教師だった。そこから、自分で希望して横浜市立の夜間定時制高校へ。そこは「暴力団養成所」と地元で呼ばれている凄まじく荒れた学校だった。そのあたりから夜回りを始めた。話の中で一番印象に残るのは、「子どもを認めて、評価してあげてほしい」ということである。子どもの中には、学校で毎日毎日「お前はダメだ」と言われ続けている子が何人もいる。会場には教師が多かったのだが、水谷先生はその教師に向かって「あなたが学校に行ったら、毎日毎日管理職から『お前はこんなこともできないのか』『お前なんか辞めてしまえ』と言われ続けたらどうしますか」という言葉を投げかけていた。全くその通りだと思う。先生っていうのは、そういう経験がほとんどない人たちなのだ。だから、学校で傷んでいる子らのことが本当の意味でわからない。わかったようなフリはしているけども、深い部分では何もわかっていない。というか「わかってやろう」ともしない。それが、私が今の学校で生息しにくい一番の理由です。私も、１人１人の詳しい事情については、もちろんわからない部分が多い。しかし、私は１０年前に「世間や周囲から叩かれる」という大きな痛みを味わった。あの時から、傷んでいる生徒を見ると自分と重なってしまう。生徒は、最初は誰に対しても「こころ」を開かない〈特に教師に対しては〉けども、「お前のしんどさとか憤りとかを聴かせてほしい」という姿勢で近づくと、氷を溶かしてくれる。ほとんどの教師は、それよりも、頭ごなしに「こうしなさい」「こうしてはいけません」だ。反発するのが当たり前だと私は思っている。「自分のことを何もわかっていない」人が、強権的に頭から言ってくることに、あなたは素直に従うことができますか？ということを、これを読んでくれている人に問いたい。学校とは、そういう場なんです。中には、子どものこころにじっくりと浸透していける先生もいますが、とてもとても少数派だと私は思います。そして、その少数派の先生がとても生きにくいのが、今の学校の現状なんです。「学力向上」ももちろん大切なことですが、こういう部分にもっともっと目を向けていって欲しいと思います。水谷先生のやっていることは、常人にはできないようなことだけども、その言おうとしていることは、みんなで考えていかなければならないことだと思う。「こころの教育」の再生。これを橋下知事にお願いしたいです。

  2009.01.12

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• ＤＶＤ

  ＤＶＤをよくレンタルしている。邦画、洋画問わずに時々時間を忘れて見る。最近見たので面白かったのが、洋画では「交渉人」ずいぶん前の作品だが・・・。邦画では「犯人に告ぐ」トヨエツの刑事役がとてもよく作品自体の展開も面白かった。ちなみにトヨエツは、私が以前にいたＹ市の市立中学校出身である。次に「白い巨塔」を借りた。３０年以上前に田宮二郎主演でヒットした医学界の舞台裏を描いたものだ。私が小学生ぐらいの時の作品をリメイクしたものが数年前にテレビで放送されて話題になった。借りたのは、そのリメイク版。唐沢くんが財前医師を演じていた。なかなか面白い。全８巻のＤＶＤなのだが、今のところ１・２巻を見た。そして次を借りに行った時に「えっ？」ということに気づいた。６巻がない。途中の一巻が抜けているのだ。５巻まで見ても、一巻抜けて７巻を見ても全然面白くないだろう・・・。店の人に聴いたら「以前に借りた人が返していないので」「もう店に入ることはないと思います」というものだった。やや納得いかなかったが、どうしようもない。ここで辞めようかとも思うが、他店で借りることも検討中です。「どうしても続きが見たい」というほどでもないんだが、ここで辞めると若干気分が悪い。どうしようか・・・。

  2009.01.11

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• 不思議だけど現実

  最近読んだ本の中から、いろいろと気づくことが多かった。「幸せかどうかは、自分の気持ちが決める」「目の前のことを楽しんで一生懸命にしている人は、それが次のうれしい出来事につながります」「今ある縁を大切にする」「うまくいった時は自分以外の『お陰様』と思う」「平凡な１日をこそ感謝する」などなど、考えさせられることが多かった。不思議なことが起こっている。年末から読み始めたんだけど、新年に親戚と旅行に行った時に、見ず知らずの人から「シャッター押してもらえませんか？」と声をかけられた。それが２回あった。もちろん「あぁ、いいですよ」と受けてシャッターを押してあげた。うまく写っているかどうかは別として〈笑〉今までは、こういうことはほとんどなかった。観光地にいても頼まれたことはほとんどなかった。それが続けて２回起こった。別になんとはないようなことなんだけど、私はこのように考えた。「自分から、人を引き寄せる空気が出ていたんだ」と。誰でも経験があ思うけど、シャッター押しを依頼しようとする時、誰に頼もうかというのは、その場で識別している。最終的には、この人と決めて声をかける。今までの自分は、声をかけられるだけの空気を出していなかったんだということを考えた。今回は、〈ほんの影響かどうかはわからないが〉自分に「あの人に頼んだら」という、かすかでもオーラを出していたんだと思う。それがとてもうれしかった。それが青梅研の講演の時も出ていたのかも知れない。その最大の原因は「感謝」だと思う。いつも感謝の気持ちを忘れないこと。何事もなく終わった今日１日を「ありがたい」と感謝することで、自分自身に「よき人」を引きつけてくるオーラを自然と出していたのではないかと考えている〈宗教とは無関係です＝私は無神論者ですので〉でも、「先祖から守られている」というのは強く感じ、深く感謝することにはしています。自分のことをいつも守ってくれている「見えない力」が働いている。それは確かだと思います。これから、どんな人との引き合わせがあって出逢っていくのかが楽しみです。

  2009.01.10

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• 環境が大切

  先日〈６日〉の「青梅研」で感じたことなんだけども、参加している先生の意識が非常に高いということだ。おっと・・・、「先生」だけじゃない。大学生や大学院生もいた。彼らはまだ現場の経験を１日も持っていないのである〈教育実習は別として〉そんな学生さんたちも、私の話を聴いている時の表情や目がとても輝いていた。「素晴らしいなぁ」と私は感じた。この前向きな気持ちが大切なんだな。だいたい、まだ冬休み中の夕方から集まってくるということ自体、前向きな気持ちにあふれている。全員分の感想を読ませてもらったのだが、「今日聴いたことを活かしたい」というものが多かった。少しでもお役に立てたことをたいへんうれしく思った。と同時に、「人間っていうのは、周囲の環境が大切」ということを痛感した。私は、会の最後にも言いました。「こういう場に来るということ自体が大切なことなんです。今、この部屋の中には意識の高い人が５０人近く集まって、プラスの空気に満ちあふれている。この空気を吸うことが、自分の力を引き上げていくことになるんです」どれだけ強いヤル気を持っていたとしても、自分のいる環境が「？」では、成長がない。１０年ぐらい経験して、本当に「子どもを大切にする」ということがわかっていたらいいのだが、若い人はそれがわからない。「？」の状態を正常と思い込んでしまう。それを指摘してあげるだけの年齢層の人がいない。これが今の学校現場の大きな問題点だ。いろんな考え方を身につけて「自分の型」を完成させるのが５年目までだと私は思っている。私自身もまだまだ成長して行かなくてはならない。だから私は、極力「意識の高い人」と付き合うようにしている。その人といるとエネルギーをもらえるような人のそばにいるようにしている。また、自分がそういう気持ちを持ち続けていると、本当に不思議なことなんだがそういう人が現れたり近づいてきたりする。「前向きな、明るい気持ち」は魅力的な人を連れてくるもんだ。

  2009.01.09

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• おかげさまでした

  昨日、Ｙ市で「マイナスはプラスに変える　～それは必ずできるんです～　」というテーマで私が進行役となって参加型（ワークショップ）を開いた。午後５時４０分、会場に到着。いつもコミュニティ（ひきだし）を一緒にやってくれているＹ先生が世話役なので出迎えてくれた。４階の会議室が会場だ。入った時、「広いな」と感じた。それから午後６時３０分の開始までの間に、ぞくぞくと参加者がやってきた。私が知っている人は２～３人で、後は初対面の人ばかりだ。Ｏ先生という、退職されて今は大学におられる先生が気を遣ってくれていろいろと私に声をかけてくれた。気さくな人柄でユーモアを交えて話してくれたので、緊張感がかなり和らいだ。ありがたかった。こういう気遣いができる人に自分もなりたいと思う。６時３０分にＹ先生の簡単なあいさつで始まった。その時は会場の会議室はギッシリと埋まっていて、なんと参加者は４６人になった。現職の中学校教師はもちろん、高校の先生もいたし、大学生や大学院生もいた。男女の割合も半々ぐらいだ。年齢層は８割が２０代という感じだった。Ｙ先生から紹介されて、私がマイクを握った。「はじめまして、○○中学校の「ふ」です」から始まりました。次に「実は年男なんですが、何回目の年男かわかりますか？」１人あてて言ってもらうとすぐに「４回目」と出る。「３回目と出ると思ったんですが、残念です」に笑いが起こる。これで「つかみ」は終了。あとは定番の、「私の教科は何だと思いますか？」に、理科、体育、数学、技術家庭などが出て、次にやっと国語が出た。クラブは何？に「柔道」「相撲」「剣道」おいおい、武術系かい（笑）「実は専門は野球なんです」に「えぇ～」というリアクション「なんでやねん（笑）」こんな感じで、少しずつ和やかになっていき、ワークに入っていった。参加者は３人のグループになっている。その中に１人は大学生か大学院生を含んでいる。３人で話し合う時間と、私がパワーポイントで実践を知らせる時間を交互に入れて進行していく。だんだんと私もテンションが上がってきて「先生が子どもの盾にならないでどうするんですか？」「矢が放たれたら、身を呈して子どもの前に立ちはだかってやる」「そんな先生に子どもがツバ吐きますか？絶対に吐かない」というように熱く語っていった。あっという間の２時間３０分だった。とても気持ちよく進行させてもらった。なにせ、来ている人の意識が高い。当り前である。意識の低い人は休み中のこんな時間に来ないだろう・・・。私は最後に言いました。「ここにいる皆さん方は、とても高い意識を持っておられる。その人たちが５０人近くもこの部屋の中に集まっている。この部屋の中にはプラスの空気で充満している。自分が高まろうと思うのなら、周囲に意識の高い人がいる環境に身を置くべきである」と。そして「皆さんには、マイナス事象をプラスへと転化していくだけの力がある」と付け加えました。最後にＯ先生がとてもいいまとめの言葉を言って下さいました。やっぱり「配慮」ができる人っていうのは、こういう時に力を出してくれはるんやなぁと感心しました。ありがたかったです。終了してパソコンなどをかたづけている時に、多くの人が近づいてきてくれて「ふ先生、今日はありがとうございました」と声をかけてくれた。大学４年生の女子大生は「感動して涙が出そうになりました」と言ってくれました。クラスがちょっとしんどい状況になっている女の先生は、「今日の話を聴いて、神が降臨したような気分です」と言ってくれました。最後に「今日は聴いていただいて本当にありがとうございました」と頭を下げた時しばらくの間、鳴りやまないぐらいの拍手をいただいた。内容には、ある程度の自信を持っていたが、これにうまく味付けをしてくれたＹ先生に感謝しています。そしてＯ先生をはじめ、手伝っていただいた方々に深く感謝しています。事前に励ましの言葉をメールでいただいたこともありました。とてもうれしかったです。その方のやさしさにも感謝の気持ちでいっぱいです。さらに、この日まで何事もなく過ごせたことも、目に見えないけども何かの力が私を後押ししてくれていたのだと思い、感謝しています。これからも、人に喜んでいただけるような活動を続けていきます。追伸参加された人たちの感想を、許可が出たならばＨＰ上に書きたいと思っています。

  2009.01.07

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• 明日は大役

  明日はいよいよ青梅研のワークショップ＝参加型の学習会が開かれる。Ｙ市内で午後６時から約２時間。私が学習促進役＝ファシリテーターとなって進行させていく。青梅研は、「ひきだし」にいつも来てくれているＹ先生の研修会で、Ｙ市内の先生や大学院生、大学生と幅広い層の人が明日は来るらしい。人数にして３０人～４０人ぐらい。テーマは「マイナスはプラスになる」私の身上としていることで、得意の内容だ。このために年末からずいぶんと考えて内容を練り上げてきた。１時間の道徳の授業をするのに似ている。「聴いている人に満足してもらう」「しっかりと考えさせる」というのが、私のモットーである。明日の２時間の流れだが簡単なアイスブレーキング　　　　　↓ワークその１　　　「子どもとつながるためのあなたの手法は？」　　　　　↓私の実践を話す　　　　　↓　ワークその２　　　「ピンチをどうやってチャンスに結びつけていくか」　　　　　↓私の実践を話すというような感じで２時間が流れていく。内容には絶対的な自信を持っている。今まで何度も各地で話をさせてもらって、好評をいただいていたからだ。しかし油断しないで、一生懸命に、そして謙虚な気持ちで、感謝の気持ちを忘れないでやりたいと思う。必ず満足して帰ってもらう・・・。

  2009.01.05

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• 恒例行事

  １月２、３日は、毎年恒例の親戚一同の一泊旅行なんです。もうかれこれ２０年以上続いています。最初は、どこかの家に集まっていたんですが、「いっそのこと一泊でどこかにいこうか」ということになり、それが２０年以上続いています。私の６歳上の従兄弟(工場経営)が毎年企画してくれていて、旅行会社から添乗員が来て行きます。最初はそれぞれの車で行っていたんですが、最近ではバスを一台借り切って行きます。私は、１０年前に１度欠席した(旅行どころではなかった時)以外は全て参加しています。もう、近畿周辺では行き尽くしたという感じです。四国にも行ったし福井県や遠くは浜松まで行ったこともあります。昨年は伊勢志摩とスペイン村。一昨年は長嶋スパーランド。そして今年は、和歌山県の勝浦温泉。２日は、本州最南端の潮岬から串本の奇巌を見学して、勝浦のせいがんと寺(漢字がわからない)。なんでも関ヶ原合戦の１０年前に作られた寺で、世界遺産に登録されているらしい。結構長い石段を息をきらせて登った先にお寺があった。さすがに世界遺産だけある荘厳な感じだった。そして、そこから約５分のところにある全国一？の高さを誇る那智の滝に行く。夕方頃に勝浦温泉の宿に到着。宴会でお酒を飲んで、子どもとＵＮＯしたりする。２日目は宿を出て白浜へ。テーマパークの「白浜アドベンチャーワールド」へ。動物とふれあえるサファリやアシカのショー、遊園地もあり十分に楽しめる。ここには、過去３回ぐらいは来ている。パンダを飼育していて、最近赤ちゃんが産まれた。大勢の人が来ていたが、幸いにして見ることができた。確かにパンダっていう動物は愛くるしくてカワイイ。帰りは、３時３０分に出発、土産物店などに寄りながら高速に入ったが大渋滞に巻き込まれ、自宅に帰ったのが午後９時過ぎだった。１年に１度、この時しか会わない親戚もいて、貴重な時間になっている。世話をしてくれている従兄弟にも言っていたんだが、もうほとんどの所には行き尽くした感じがあるので、次ぐらいは海外はどうかということである。韓国・・・、へ行ってみたい。いろんな人にお世話をかけて、有り難かったです。

  2009.01.04

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• 元日の朝

  新年、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。元日の朝は、毎年初日の出を見に行くことにしている。といっても遠くまで行ったり、どこかの山頂からというものではなく、自宅からバイクで２分の大和川の堤防から見る。ここは、３ｋｍぐらい堤防が続いていて見晴らしがよく、元日の朝は多くの人が見に来ている。毎年、中２の長男と一緒に行く。私は、１０年前から見に行き始めた。あの苦しかった時期に「今年はやるぞ！」と自分自身に気合いを入れるために始めた。「あっ！！、」ちょうど今、雲の切れ間から太陽が顔を出しました。部屋の窓からご来光を拝み、「ありがとう」と感謝しています。で、１０年前からずっと元日には欠かさずに見に行っている。６時３０分ごろにふとんから出る。寒いし眠いしとてもつらいのだが、冷たい水で顔を洗って防寒着を着てバイクで出かける。いつもはだいたい７時前ぐらいに太陽が顔を出してくる。今年は残念ながら、空全体が厚い雲に覆われていて初日の出を見ることができなかった。しかし、つい今しがた太陽が顔を出しました昨年も曇りで見れなかった。堤防には１００人以上の人が集まっている。空気が冷たく肌を刺してくるのだが、なんとも心地よく感じてくる。去年・今年と厚い雲でみれなかったのだが、最近は「行くこと」に意義を感じているので全く気にならない。雨が降っていてもたぶん行くと思う。以前は「今年がいい年になるように」と願をかけていたのだが、最近は「身体が動いてありがたい、まだ今日も生かしてもらっていてありがたい」と感謝の気持ちの方が強くなってきた。今年も多くの人と出逢い、自分自身を高めるとともに、人の喜びを自分の喜びにできるような人間になる。「人に尽くす」＝難しいことだけど実践していきます。

  2009.01.01

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• 「沈黙」か「胎動」か

  ２００８年の最後の日。今年１年は自分にとってどうだったのだろう。その是非というのは、正直わからない。なんとなく思うのは、今年は「沈黙した」ということである。今までの活発な活動を抑えて、ジッと潜んでいたという感じだ。しかし、悪い意味ではなく、自分から進んでその方向を選んだこともあるし、多くの人と出逢うこともでき新たな発見や学びがあった年だ。１０年前に学校現場を離れた時には、自分にとって最大の学びの時間があった。あの時に似ていると思う。ここ数年のうちでは「多くの出逢いと気づき」があった年だと思う。これを活かしていかなければ意味がない。それが来年の課題であり目指すものだと思う。でも、どうしても環境に影響されてしまう。人格者ならば、自分がどんな環境に置かれていても、前向きに力を発揮するものだが、私はそれができない。これは反省すべき点だと感じている。自分にとって２００９年がどういう年になるかは「環境」に大きく左右される。そしてそれは、自分の力ではどうすることもできないものだ。もしも、環境が現状のままだとすると、もう１年「沈黙」が続く。現状と違うならば「胎動」になるだろう。雰囲気的に「沈黙」は×で、「胎動」は○のような印象を受けるが、決してそんなことはない。事実、今年は「沈黙」したが、決して悪い年ではなかった。必ずプラスの作用に転じるような行動を自分はとっていくから。多くの出逢いと多くの学びが得られて、新たなエネルギーが蓄えられたから。もう１年あってもいいと思っている。それか、「胎動」を開始するか。この結果は「天」が知っている。どちらになったとしても、自分は前を向いていくことに何ら変わりはない。「沈黙」か「胎動」か・・・。答えは３月中旬には出る。今年出逢った多くの人たちに、こころから感謝しています。これからもたくさんのことを教えていただきたいです。本当にありがとうございました。良い年をお迎え下さい。

  2008.12.31

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• ワークショップに向けて

  年の瀬は時間が足りない。今、２時間のワークショップ(参加型学習会)の準備に必死になっている。というのは、１月６日(火)の午後６時３０分～約２時間「ピンチをチャンスに変える」という内容で、若い先生方と参加型の学習会を持つからだ。会は「Ｏ研」という名前で、「ひきだし」の仲間のＹ先生が主宰している「若い教師の会」である。そのＯ研の定期の研修会に、Ｙ先生が、私を講師として呼んでくれた。とてもありがたいことである。思えば、１０年前の年の瀬は、明日をも知れない境遇に耐えていたことを思えば、本当にありがたいことである。曲がりなりにも「講師」として呼んでもらえるぐらいまでに、どん底から這い上がってきた自分を評価してやりたいと思う。この経験があるから、学校現場や普段の生活でも「ピンチっていうのは、絶好の機会なんや」と思えるのだ。自分自身がそれを実現してきたのだから。この時の経過については、いずれ本にして出そうと思っている。よかったら買って下さい(笑)会は、主にＹ市の先生が中心なのだが、大学生や大学院生も来るらしい。先週にＹ先生の自宅にお邪魔し、簡単な打ち合わせをした。Ｙ先生は最初の５分程度話すだけで、残りの時間はほとんど私に任せてもらっている。いわゆる「ファシリテーター(学習促進役)」である。「ひきだし」のおかげで、少しは経験できたが、まだまだ未熟なので少々自信はないが、内容には自信を持っている。最初は、１０人ちょっとぐらいだろうと思っていた参加者が、５０人近くいると聴きプレッシャーが強まった。「ひきだし」でも、過去の講演でもそうだが、私のモットーは「必ず満足して帰ってもらう」ことである。「来てよかった」という思いを感じてもらうことに全力を挙げている。ここ数日、その展開(２時間内の)について頭を悩ませていて、パワーポイントの作成などで家にこもりっきりになっている。しかし、こういうことをやらせてもらえるというのは、本当にありがたいことだ。内容については、「しまった！と思った経験(マイナス事象)は、発想次第で必ずプラスに転化できることとその事例」「その為には子どもとつながっていることが最低条件で、そのための手法を紹介すること」の２点である。これらは、私の最も得意とする内容で、過去にいろんな場所で話してきたことなので、内容には絶対の自信を持っている。あとは、全体の雰囲気を和らげて「参加型」の部分(グループワーク)を充実させることである。私は、道徳や学活をする時には、とことんこだわって授業を作る。自分の納得できなかったスープができなかった時は店を開けないという、がんこなラーメン屋のオヤジのように(笑)今、かなりこだわって展開を考えている。思えば、今年は学級担任をしていないので、ほとんどこういう機会がなかったのを哀れんだ「天」が私にこの機会を与えてくれたのだと思っている。感謝しつつ、満足していただける２時間を提供したいと考えている。

  2008.12.30

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• 命名

  前から「名前」を考えていた。何かいい名前はないかと。「コミュニティ」では、なんか硬くて愛想がない。なかなか「これや」と思うのが見つからなかった。今も見つかっていないのだが、いつまでも引っ張ってられないので、とうとう命名した。教師力をつける、高めるコミュニティ＝「ひきだし」子どもと向かいあっている時に、「パターンが決まってくる」ということを、教師は恐れる。たとえば、どんなに子どもが食いついてくる授業やゲームをやっても、何回も同じことやってたら、子どものテンションは下がってくる。学級の取り組みでも、毎回毎回同じことやってたら、子どもの反応は鈍ってくる。教師は、そのことをよくわかっている。「コピーは、やればやるほど質が劣化する」と私はいつも言っている。そこで、次々に「出し物」が取り出せる「引き出し」を持つというのは、とても魅力的だ。ドラエモンのポケットのように（笑）みんなが集まって、それぞれの持ちネタを寄せ合って、自分の使えそうな「引き出し」をどんどんと増やしていく。それが、子どもらへと返っていく。そういう意味を込めました。それと、「教育」（ＥＤＵＣＡＴＩＯＮ）の語源は「引き出す」です。これは以前から知っていたのですが、昨日たまたまＹ市の若手研修で講師の先生が言っておられたので、「これを使おう」と思いました。「引き出す」＝若い先生の持ち味を引き出すとともに、それが「子どもの持つ可能性を引き出す」ことにもつながるのではないかと考えました。「ひきだし」で、これからいこうと思っています。ずいぶん長い間考え続けました。自分の子どもの命名の時よりも真剣だったと思います（笑）

  2008.12.27

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• 人に伝えるには・・・

  昨日は、Ｙ市の若手教員の研修「未来塾」に参加した。私は以前にＹ市の学校に勤めていて、その関係で招待してもらっている。約３０人の、経験５年目までぐらいの先生が来ていた。休みに入ってすぐで、それもクリスマスの日にここへ来るというのは、とても意識の高い人たちだと思う。講師として来ていたのは、Ｉ市の中学校の教員で８年目のＫ先生。内容は、主にクラスでの取り組みであった。学級通信や班ノートを活用して、子どもと関わっていくということを熱く語っていた。方法や手法については、私とは随分違うが、ベースになる部分は同じだと思った。一番感じたのは、熱意と人柄。方法論での違いがあり「それは違うやろ」と思うことがあっても、熱意を持って話しているのを聴いていると「それもありやな」と思えてくる。そこに「人柄」が感じられたら、さらに共感が深まる。このことが一番勉強になった。やはり「熱意を持って語る」というのが、人の心に響く一番の方法なんだと思う。以前に聴いた話によると、言語は７％、それに対して非言語は９３％だということだ。非言語とは、話し方とか、服装などの見た目とかである。人に与える印象って言うのは「言葉ではない」というのがよくわかった。来月の６日に、Ｙ市で若い先生を対象に２時間程度話すのだが、「熱意」を前面に出してやろうと思う。いい経験をさせてもらった。　　　　

  2008.12.26

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• お返しする

  今日から冬休みに入った。一応、学校には来て、今も学校でこれをうっているのだが、特にすることもない状態だ。今日は午後からＹ市の若い先生方対象の「未来塾」という研修に行く。その時にお世話になっている先生に渡せるように、自分が過去の研修で学んだことを資料としてまとめた。そんなことをする余裕がある。時間的にも気分的にもずいぶんと楽だ。民間の話を聴くと、大晦日の夜まで仕事だというところも少なくない。いや、今の時世からして、仕事があるというだけでもいいのだろうか。そんなことを考えると、本当にありがたいことだと思う。このありがたさを、まずは子どもに返していかんなあかんと思う。子どもがいるから、自分たちは「先生」などと呼ばれて、今のような満ち足りた暮らしができている。これを、何らかの形で子どもに返していかんなあかん。しかし、今の現状では、子どもを「虐げる」（特に問題行動を起こすやつには）かまたは「支配する」かのどちらかだ。これが本当に心苦しい。早く、自分の力が最大限に発揮できる場所に行かなければならない。そこで、今の感謝の気持ちを何十倍にもして子どもに返す。早く、子どもと出逢いたい。

  2008.12.25

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• 方向転換

  昨日のコミュニティは、今までで一番少ない人数の５人だった。直前になって２人が体調不良で欠席の連絡が入った。正直言って、今回は流そうと思ったが、「せっかく来てくれているのに」という思いで、とにかく予定していた分の１／３の内容をやってみた。そこで、気づいたのだが、「少人数でも、ほとんど何も変わらない」ということを。確かに１０人前後いると活気があってとてもいい。しかし、少なくても、やる気のある人が来ているので、雰囲気としては何も変わらない。「ちょっと今まで、人数にとらわれすぎていたな」ということに気がついた。５人以下だと、参加型の展開が不可能なので、どうしても流れるしかないのだが、５人集まるとできる。自分としては、練って練って、内容を充実させているので、「多くの人に経験してもらいたい」とは思うのだが、たとえ少なくても、来てもらった人に満足して帰ってもらうことが第一だということを再確認した。次回(１月３１日)は、最低限の人数の確保ができたら、全力で取り組もうと思う。昨日、来てくれた人には本当に申し訳なかった。ありがとう。感謝の気持ちで一杯です。

  2008.12.24

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• いつも前向きに

  今日の６時から、第５回目のコミュニティを開く。今、学校で、その準備物などをそろえている。参加が確定していたのは５人だったのだが、そのうちの１人のＵ先生が風邪のため欠席の連絡が入った。Ｕ先生は初回からのメンバーで、このコミュニティをとても楽しみにしてくれているのだが、残念だ。そうなると、参加は４人か・・・。はからずも、層の薄さを露呈してしまった。固定メンバーは、とても熱心で喜んで参加してくれているのだが、なにせ人数がまだまだ少ない。こういう突発的なアクシデントがあると、たちまち開催の危機に見舞われる。今、自分の頭の中では「なんとかこれをプラスに転じること」を考え続けている。自分が落ち込んでマイナスの発想になってしまったら、それこそダメだ。「プラスになろう」ということ自体がものすごいマイナス思考なので、「プラスのことしか考えられない」ような体質に自分を高めていく。そういう意味で「大丈夫、大丈夫」という言葉は意味が大きいなぁと思う。「そうや、大丈夫や」さあ、あと３時間、自分のできる限りのことを、全力でやりきろう。

  2008.12.23

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• 行ってよかった

  昨日の夜８時すぎ、携帯が鳴った。教え子のＴからだ。「先生、今、何やってはりますか」「何やってるて、今は、家の自分の部屋におるで」「今、飲んでるんですけど来ませんか」「今からか・・・、場所はどこやねん」「もちろんＹ市なんですが、ＯもＳもいてるんですよ」「あぁ、懐かしいなぁ。会いたいな。都合ついたら行くわ」と言って電話を切った。「どうしようか」としばらく考えた。外は小雨が降っている。車がないからバイクで行かないといけない。もう遅いし、やめとこうかと思ったが、わざわざかけてくれたんやし・・・。と考えたあげく行くことにした。バイクで約40分、Ｙ市の駅前の居酒屋に行った。電話をしてきたＴとＯとＳがいた。Ｏは女の子で、今は老人ホームに勤めている。明るくてとてもいいやつだ。妹も担任したので、「先生、電話かけるわ」と言って妹の携帯にかけて、電話で妹とも話した。Ｓは、中学時代とてもヤンチャでムチャクチャやっていたやつだ。「Ｓ、久しぶりやな、今、どうしてんねん」「今、障がい者の施設で働いています」「お～、お前、よくやってるんやな。えらいな」私に対しては、キッチリと敬語を使って話す。「ねぇ、先生、そうですよね」っていうような感じで。中学時代には考えられなかったことだ（笑）それを思うと、人は成長していくものだと感じた。今の状態だけを見て、「あいつはあかん」と決めつけて、切り捨てて、あげくのはては進学先まで「あいつはきっと問題を起こすやろう」と決めつけて、「だからあの高校はあかん」とかいう話を平気でする。みんな「いいもの」を内在しているのだ。それが、ここの環境では出せないだけなんだ。出せないのは、生徒にも責任があるかも知れないが、８割以上は教師と学校の責任だと私は思う。恥ずかしくないのだろうか・・・。昨日は時間が短かったので、年明けにまた別のメンバーを入れて飲みにいくことになった。教え子は本当にありがたい。いろんなことを教えてくれる存在である。

  2008.12.22

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• 地方分権

  昨日、テレビでの討論会を見た。出席者は、橋下大阪府知事・東国原宮崎県知事・中田横浜市長・片山前鳥取県知事など。テーマは「地方分権」が中心だった。国がいかに理不尽なことをしているのかがよくわかった。理不尽というよりも、それは今までだったら常識だったのだが、もうこれからは地方自治体が自治をしていく時代なので、時代に合わなくなってきたということだろう。今までは、都道府県は「国の出先機関」だったのだが、これからはそうではないのだ。元々、都道府県というのは、国が統治しやすいために明治時代に作ったらしい。もう時代おくれなんだな。税収を含めて、地方が自由に使えるお金をもっと増やして、地域一帯となった取り組みが必要なんだな。お金が自由に使えないというのが、かなりネックのようだ。中田横浜市長が言っていた「母親(国)がくれるお小遣い(交付金)には、確固たる使い道が決められている。これだけは参考書買いなさい。これだけでおやつを買いなさい。この分は交通費に使いなさい。こんなことでは、何もできない」この説明には、すごく納得ができた。その通りだと思った。しかし、これらの体制を作っているのが「官僚組織」なんだな。自分らの都合のいいように書類なども簡単に作り替えて、天下り先なども完全に確保している。この制度をどないかしないことには、どうにもならないだろうな。考えてみたら、学校も同じだと思った。学校が国としたら、学年は都道府県、学級は地方自治体だ。もっともっと、学級が独自性を出して活性化していかなければならないのではないか。昔は「学級王国」と言って、学級担任が独自なことをするのが極力抑えられてきた。今でもその名残は強く残っている。しかし、もうそんな時代ではないと思う。そうなると、学級担任の力というのは、本当に重要になってくる。これから教育界の改革が起こって、必ずそういう時代になる。若い教師は、そのことも頭に入れて、自分の力を高めていかなければいけないと思う。「今までと同じこと」「周囲と同じこと」ばっかりやってたら生き残れない時代が必ずくる。小さな単位から改革を始めて、大きな組織を変えていくということが、これからきっと起こってくる。その時に自分はどう動くかを考えておかないといけない。橋下知事が言ったように、「もう、安定という理由で公務員を選ぶ時代ではない」のだ。

  2008.12.21

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• 愛車

  私は、車は滅多に乗らない。どこに行くのにもバイクで行く。少々の雨でも、カッパを着て乗る。もちろん学校まで通勤するのもバイクだ。そのバイクはホンダのカブ。色は黄色なので、特によく目立つ（笑）私の愛車である。その愛車が、今日、５００００ｋｍを突破した。２００１年の８月に買ったので、７年と４ヶ月。私を乗せて、よく走ってくれた。通勤はもちろん、大阪市内でも、遠くは寝屋川までもバイクで行った。冬の寒さと雨だけがネックで、あとは快適である。小回りがきくし、燃費は最高（リッターで７０ｋｍは走る）ガソリン代は、１ヶ月で１５００円もかからない。あの最高値の時期でも２０００円ちょっとだった。それから、とにかく丈夫である。さすがに「世界のホンダ」だけある。カブのエンジンは世界一だ。全く故障とは無縁だ（電球が切れたりの消耗品や、パンク修理のみ）バイク屋の兄ちゃんから「免許取って、１２５ｃｃのスクーターに乗り換えたら」と言われているが、今のところは全くその気はない。この愛車を手放すなんて考えられない。もう完全に生活の一部になっている。よく走りすぎて、スピードを出し過ぎ、ネズミ盗りにかかってしまうのが玉に瑕だ。過去、免停１回で、今も累積点が５点でリーチがかかっている。次に何かあれば、２回目の免停になってしまう。そのほとんどが、カブでのスピード違反だ。来年の６月１４日で点数が０点に戻るのだが、それまでもちこたえられるだろうか（笑）年末には、ピカピカに掃除して、まだまだ走ってもらうようにしたい。１０万キロ目指して、行くか！

  2008.12.17

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• 命日・誕生日

  ちょうど１０年前の今日、１９９８年１２月１５日（火）午前１０時２５分。それまでの私は、３７年の人生を閉じ、今の自分が誕生した。決して大げさなことではない。私は、あの時死んだ。そして、新しい自分が生まれた。今は、午前１０時４５分、さっき、３年５組で授業をしていて、２５分になった時、１０年前のことを鮮明に思い出した。「あれから１０年の月日が流れたのか・・・」灌漑深かった。１０年前、私はＳ中学校の２年生の授業中だった。その時を最後に、私は１年３か月の間、学校現場を離れた。この間に、今までの私は完全に死に、今の自分の原型が形づくられた。現場を離れた後、Ｙ市のＴ中学校に赴任し、その後はＴ町のＳ小学校、そして現在の中学校と渡り歩いた。Ｙ市は地区外ということ、Ｓ小学校は校種の違いと人間関係で、たいへん苦労した。しかし、今の自分があるということだけでも「感謝」しないといけない。あの時の苦しさ、つらさから考えると、何ほどのこともない。誰でも、人生の中で大きな転換期があると思う。私の場合は１０年前の今日だった。あれほど大きな転換期はなかっただろうと思う。「もしあれがなかったら」自分は、今、どうなっていただろう。平穏に何事もなく過ごし、野球部を続けて指導して、もしかしたら管理職や指導主事になっていたかもしれない（出世していたかも）しかし、人間的には「薄っぺらい」ままだったと思う。あのおかげで、厚みができた。「先生」にとって大切なものを身につけられたと思う。と同時に「人間」としても・・・。人の冷たさと人の温かさを、同時に感じることができた。あの当時は、人の目を見ただけで、自分のことをどう思っているかがわかった。本当に「傷んだ人間」の立場に立つことができた。今、ヤンチャなやつらの目線に立てるのは、あのおかげだと思っている。現場を離れている時、私の面倒を見てくれていたＳ先生から言われた言葉は、私は一生忘れることはない。「なぁ「ふ」先生、先生のことを批判する人もいるけど、評価する人もたくさんいてるんやで。今の先生は確かにあかんけど、３年後・５年後の先生があかんかどうかは誰にもわからんからな」思い出すと、今も涙があふれる。この言葉を、そっくりそのまま（次のように）ヤンチャなＴに言ってやった。「なぁＴ、お前のことをみんな悪く言うけど、そうでない人もいてるんやで。今のお前は確かにあかんけど、３年後・５年後のお前があかんかどうかは誰にもわからんからな」「冬休み、数学やるか」にＴは「絶対やる。先生、時間言うてや」痛んでいるヤツをさらにたたくというこの環境の中で、痛んでいるヤツをいたわれるという視点に立つことができるのは、あのことがあったから。しかし、あのことで、約１０００万円のお金を失った。なんと高い授業料であったことか・・・。「なんで俺が・・・」という思いは正直言ってある。でも、前向いて生きてたら絶対に埋め合わせの人生が待っていると思う。そう信じている。今までは、自分自身に「負い目」を感じることが多かったが、これからは、少しずつ前面に出ていこうかとも思っている。あの「どん底」から、曲がりなりにも今の状態まで、よく復活してきたと自分自身を大いに評価してあげたい。もちろん、いろんな人に支えられてのことだが。いずれ、このことは本にして出版したい。「感謝」の気持を絶対に忘れないで、次の１０年の目標を設定し、しっかりと生きていこうと思っている。今日は、私の「命日」であり「誕生日」でもあります。

  2008.12.15

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• ありがたい

  世間では「大不況」で、リストラ・解雇のニュースが毎日のように報道されている。年の瀬に職を失うとはどういうことだろうか。私には想像できないが、なんとも言えない気分には違いない。家族がいればなおさらだ。解雇まではいかないにしても、「ボーナスが減らされたり、最悪の場合はなし」もたくさんあると思う。そんな中、昨日、期末手当をいただいた。いわゆるボーナスである。ありがたいことである。給料は減っているが（これは当たり前）毎月きちんといただけるし、ノルマもないし、もちろん急な解雇などありえない。ありがたい職だと思う。この「ありがたさ」にドップリと漬かってしまっているような気がする。浸っている人もいるし、そうじゃない人もいる。どうかして「そうじゃない人」が報われるような制度ができないものだろうか。いつも思う。今、学校でこれをうっているんだけども、学校という現場は本当に変わらなければならないと思う。私が新任だったのは、今から２３年前だが、職員室や学校の組織・体制というのは、全く何も変わっていない（学校によって若干の違いはあるけども基本は全て同じ）この急激な流れの中で、こんな旧態依然な組織が存在していていいのだろうか。社会の流れの中で、ぽつんと取り残されていると思うのだが・・・。と、思いつつも、あと５分で授業が始まります。わりきれないものを感じながらも、行ってきます。

  2008.12.11

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• 学ぶ

  「先生、一度、子どもの書いた作品を見に来て下さい」と言われていたので、昨日の帰り寄ってみた。言ってくれたのは大阪市立小学校で５年生を担任しているＴ先生。コミュニティのメンバーであり、私の教え子でもある。彼が中３の時に、私が学級担任だった。まじめで熱意があって、なかなかいい男である。今年から新任で大阪市に採用された。教室に行った。久しぶりの小学校の教室なので、すごく懐かしい気持ちになった。３年前は自分も、こんなことやってたんやなぁと感じた。見たのは、図工で書いた絵（教室の後ろに貼られていた）鉢植えのシクラメン。そのシクラメンは、テーブルの上に置かれているのではなくて、簡単な台座を想定してその上に乗っかっていて、そして後ろには家とかビルとかの風景が広がっている。どの絵も、とても素晴らしかった。構成とか色のつけ方とか、私は図工にはあまり詳しくはないが、見ていて感動してしまった。画用紙いっぱいにあふれんばかりに書かれているものが多かった。そのうちの一つは、花が画用紙からはみ出していた。ふつう「花を書こう」ということになると、ほとんどが画用紙の中に収まるように書くのだが、はみ出しているのは初めて見た。すごくいい絵だった。「これが小学生の書く絵なのか・・・」という感じがした。Ｔ先生からいろいろと授業中の様子などを聴いた。「あぁ、しっかりやってるんやなぁ」と感じた。「しっかり」というのは、子どもはもちろんのこと、Ｔも「よくやってるんやなぁ」と自分の教え子であるので、とてもうれしかった。「先生、これ見て下さい。この前コミュニティでやったリンカーン、これやってみましたよ」と言って子どもらの書いたのを見せてくれた。うれしかったね。「自分も、もっともっとやらんなあかんなぁ」と感じた。教え子から教えてもらった１日だった。

  2008.12.10

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• すごい人

  昨日、バスと電車を乗り継いで２時間かけてＭ町のＭ中学校に行ってきた。何があったかというと、藤原氏が「よのなか科」の授業を公開し、その理論を語るという研修があったからだ。藤原氏については、知っている方も多いと思う。数年前に民間企業から公立中学校の校長に登用され、「ドテラ」という土曜日寺子屋や、学校に塾の指導者を招いた「夜スペ」など、画期的な改革をうってきた人だ。今年度から、橋下知事の肝いりで大阪府教育委員会の特別顧問に就任している。賛否両論はあるが、絶対に知っておかなければならない人である。「よのなか科」というのは、受験のための知識ではなくて「生きていくために必要な知識」を身につけることを主眼に置いている。昨日は、藤原さんが２年生のあるクラスを使って「よのなか科」の授業をした。まずは「つかみ」だが、非常にウマイ。全員に「これから一緒に学ぶんだ」という意識づけを上手にさせていく。内容は「ハンバーガー店を開くには・・・」というもので、自分がその店の経営者になったとして「開く場所」を見たこともない地図の中で設定していく。子どもらからは画期的な意見がバンバン飛び出す。「住宅地に作ったら、昼間はおばちゃんらで一杯になるで」「大学の中に作ったらええやん」「病院の近くやったら、見舞いとか待ち時間とかに入るで」「僕は空地の横やねんけど、空地が開発されるかもしれんやろ・・・」最初のルールで駅前は他社におさえられているということで、それ以外の場所を探し求めたんだが、私は驚いた。こんなにも素晴らしい発想が出るものなのか・・・。自分には思いもつかなかった。普段いかに自分が「知識のみを切り売りしているか」ということを痛感させられた。最後に藤原氏の講演があった。「すごいなぁ」の一言だったが、発想自体は自分と同じだと思った。「子どもに考えさせて、自分の意見を相手に論理立てて伝える」ということに主眼を置く。私は今まで、教科以外では（おもに道徳で）「死刑制度」や「着床前診断」などを取り上げてきた。だから「よのなか科」の発想はよく理解できる。ただ、私と決定的に違うのは「理論」と「手法」だ。これは、はるかに優れている。昨日は、その一端を披露してもらって、少しは私も高まることができた。まだまだこれから追いついていかなければならない。それと同時に若い世代の人にこの発想を伝えていかなければならない。帰りがけに、思い切って藤原氏に声をかけた。名刺を渡して、用意した封筒（資料を入れた）を渡そうとした。が、「資料は、受け取らないんだよ。もらってもすぐに捨てちゃうからね」と言われガッカリしたのだが、すぐ後に、「一つだけもらおうか」と言われ、死刑制度の是非をディベートしたものを渡すと「おっ、これいいねぇ、もうやってるんだな」と言ってもらった。この「よのなか科」の発想は、形を変えたとしても、どんどんと広げていかなければならないと痛感した。「どうやって広げるか」だが、それを藤原氏に聴いてみたかった。しかし、すごい人だ。こんな人が校長なら、私は1日２０時間は働けると思った（笑）この人を大阪に招いた知事も立派だと思う。改革が少しずつ動き出そうとしているのを肌で感じ、少しうれしかった。　

  2008.12.09

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• 携帯考

  橋下知事が、学校に携帯電話を持ち込むことを禁止するということを発表した。これ自体は別に驚くことでも何でもなくて、もうすでに９０％以上の公立中学校では禁止している。「何を今更・・・」という感じはする。私は、橋下知事の改革には大賛成だが、今回の携帯の件については「？」が残る。確かに携帯自体は「便利ではあるが害があるもの」と思う。人とのコミュニケーションがとれない人が、どんどんと増えていく。それでなくても日本人は他者との関係を築くのが得意ではない。そこへ持ってきてあの道具は、人間を孤立化させていくように感じる。しかし、もうすでにあれだけ普及してしまっている現状がある。こんなことを言っている私も、もちろん使っている。電車に乗ったら、１両の中で携帯を出している人が何人いるか・・・。確実に３人に１人はやっている。それも若い人。一昔前は文庫本だったが、今や完全に消滅したに等しい。「良い悪い」の問題ではないが、そういう現状の中で、「禁止」はもはや至難の業だと思う。ぶっちゃけて言えば、生徒が守るわけがない。「禁止になったから」＝「ほんなら持って行くのやめとこう」などと考える生徒は皆無に等しいだろう。これは「学校の現場を知らない」と言われても仕方がないことだ。学校現場に必要ないと私は思う。携帯が原因でのトラブルは、学校現場では頻繁に起こるからだ。「持っていたらロクなことはない」と思う。「子どもの安全のため」とか言う保護者がいるが、あれは１００％の本心ではないと思う。「携帯ぐらい学校に持って行って何があかんねん」って思っているのだと思う。特に若い保護者はそうだろう・・・。こんな現状の中で「禁止」は何の意味もない。むしろ「ルールを守った使い方」をみんなで議論して、みんな〈校内〉で結論を出していったらいいのではないだろうか。私の今の学校も、当然ながら学校への持ち込みは禁止である。しかし、多くの生徒は隠れて持ってきている。もしも見つけたら取り上げて、保護者に連絡して保護者自身に学校に取りに来てもらうというマニュアルがある。言ってはなんだが、私は、このマニュアル通りにやったことは１度もない。だいたい、私の前で携帯を出すようなことはほとんどないし、誰が持ってきているのかもわからない〈極論すれば、私はこの状態で良いと思っている〉過去に２～３回、授業中に携帯の着信が鳴ったことがある。その瞬間、クラス全員が「あっ！」という感じになる。そして、その持ち主に「お前、携帯持ってきたやろ！」というような、柔らかい野次がとぶ。柔らかいっていうのは、生徒自体がそのことを「悪」ととらえていないからだ。「明日は我が身」かもしれないし・・・〈笑〉で、その次にほとんど全員が私の顔を見る。「先生は、どんな対応をするのかな？」っていう感じでね。普通ならここで「はい、規則やからな取り上げるで」と言って没収するが私は違う。まずは、とぼけた顔で「今、何もきこえへんかったな～」と言う。ドッと、みんなが笑う。「おい、○○、今、何もきこえてなかったな」○○「先生、携帯鳴ったで！」ふ「お前、ちょっとおかしいぞ、今日は疲れてるんやな。今は何もきこえんかったな」○○「そう言うたら、なにもなかったな～」ふ「今は、別に何もなかったからな」ということで授業を進める。それで終わりのチャイムが鳴る頃に、一転して表情を硬くしてドスのきいた声で「△△←鳴らしたやつ、ちょっと相談室まで来い」と威嚇する。クラス全体の雰囲気がピーンと緊張する。「あっ、あいつ〈△△〉先生に怒られるな」と全員が思う。このことによって「携帯は持ってくるなよ」ということを暗に示す。そして△△を相談室に連れて行って２人きりになってからやさしく「あかんぞ、携帯はやめとけよ」と静かな口調で言ってやる。もちろん携帯を取り上げたりなどはしない。これは暗に「持ってきてるやろうけど、わかるようなことはするな。最低限の仁義はわきまえろ！」ということを言っている。これが私の意見である。そして最後に、「教室に帰ったらみんなに「ふ」先生にメッチャクチャ怒られた」って言うとけよ。これで終了。でも、△△が携帯の持ち込みをやめるなどということはありえない。でも、お互いに「人」として相手に配慮をし合うことも大切だと考えている。△△は、これ以降は、絶対に私の前で携帯をどうこうするということについては細心の注意を払って配慮する。これが「人間的な関わり」だと私は思っている。なんでもかんでも、マニュアルや一律禁止の方がよほど問題があると思うのだが・・・。

  2008.12.06

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• 子どもはいいんだが・・・

  今日は、午後から小学校６年生の体験授業があった。中学校に、来年１年生として入学する小学校６年生が「体験」という形で授業を受けたり、クラブに体験入学したりする企画だ。最初に、体育館に集合して、そこで吹奏楽の演奏や生徒会からの学校紹介があり、その後、１０ぐらいの授業にわかれて、教室に移動して授業を受ける。私もその１つを担当したので、つい１０分ほど前に授業を終えた。来ていたのは２０人で、うち男子は３人だった。３つの小学校から集まっているので、緊張した雰囲気で固まっていた。私は、「中学校の印象はどうや」とかいった雑談で時間を過ごそうと思っていたのだが、保護者も参観に来ていたので、「これはヤバイ」と思い（笑）急きょ、内容を差し替えて、「文法の授業をやった。未然・連用・終止・連体・仮定・命令というやつである。全くおもしろくない内容だが、「中学校の授業」のありのままを見せてやる方がいいと思って、あえておもしろくないものにした。他の教科では、まるで「お客さん扱い」で、ゲーム的なものをやっていたが、それでは形だけのものになってしまうので、本当の「中学校の授業」を体験させてやろうと思った。最後に感想を書いてもらったんだが、「先生が楽しかった」と書いていてくれて、お世辞でもうれしかった（笑）子どもは、とても素直で反応がよかった。みんな、入学前は、素直で前向きでとてもいいのに、入学すると荒れる。それはなぜかを考えなあかんと思う。それは、中学校の教師の持っていき方が悪いから・・・。その一言に尽きる。確かに、さまざまな問題行動は起こる。それは当たり前というか、ない方がおかしいのだ。しかし、「先生に反抗する」というのは、明らかに持っていき方にマズイ点がある。それを反省しあって、前向きに（子どもを中心に据えて）やっていかないと、この学校の発展はありえない。子どもは、本当にいい。申し分ない。

  2008.12.05

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• 第４回コミュニティを終えて

  若い先生の交流の場である「コミュニティ」の第４回目を昨日開いた。初めての土曜日(休日)開催で、しかも今回は、事前の誘いをほとんどしなかったので、集まるかどうか、かなり不安だった。８月に第１回を開いてから今回で４回目になるが、毎回、始まる５分前までは不安の気持ちが強い。「誰も来ないんじゃないか」という不安。今回は、日時・場所を知らせただけで後はほとんど連絡しなかったので、その不安はかなり強かった。午後６時開始で、私は５時１５分頃に市民会館に着いた。規定で、部屋が空いているにも関わらず、中には入れてもらえずに少し離れた正面玄関で待たされた。その暗い玄関でいた約３０分間は、なんとも言えない気持ちだった。「５人以下やったら流そうか、いや、それやったら来てくれた人に申し訳ないし・・・」内容には自信があるんだけど、人が来ないことには話にならない。１０分前ぐらいに部屋に行く。ありがたいことに、人が集まってきてくれて、私を入れて９人になった。それで無事に第４回目を行うことができた。来てくれた人には、本当にありがたいことと感謝している。「ふ先生のてまえ」という義理的発想ではいけないので、今回から参加費(部屋代)を２００円いただいた。でも、みんなの様子を見ていると、その考えはほとんどないようだ。私の杞憂のような感じだ。まぁ考えてみたら、義理では４回も来ないわな。内容(詳しくはＨＰに書きます)は、自分なりにずいぶんと練っているので、まあまあ満足してもらえたかなぁとは思う。簡単なアイスブレーキングから始まって「聴くことの大切さ」「こんな時どうする？(生徒指導上の事例を挙げて)」「参加者Ｔ先生(小学校５年生担任)の道徳授業の紹介」「ダイヤモンドランキングによる『教師にとってもっとも大切なもの』と『今の自分の満足度』」などなど約３時間３０分、ぎっしりとした内容になっていると思う。それも、私が話す講義調ではなく、完全な参加型で参加者の意見を出し合いながら進行していく。約３時間３０分の中で私が話しているのはトータルで１５分～２０分ぐらいだと思う。後は全て参加者の論議や自己の発表などで進行していく。来てくれた８人の雰囲気は和やかで、絶えず笑いがあり、とてもいい感じだ。ほとんどがリピーターで、８人のうち７人は第１回目からのリピーターで皆勤で来てくれているので、お互いに少しずつ気心が知れてきている。とてもいいことなのだが、ここに「コミュニティ」の問題点がある。それは、新規参入者が少ないということである。今の状態は和やかで、それなりの学びや気づきがあって、とてもいい雰囲気であるのは絶対に間違いないのだが、メンバーが固定されたこの状態では必ず息づまると私は思っている。そして何よりも、会の存続を今の参加者に頼っているという感じは否めないこともある。今のメンバーが所用などなんらかの理由で来れない時、それが即開催の危機になるからだ。私は大いに危機感を持っている。なんとかして新規の人を開拓しないと、「コミュニティ」は必ず死ぬ。全く別の人に、少しずつ声をかけているのだが、それを地道に続けていくしかない。私が８月当初に立てた目標は、「３月には約２０人のメンバーがいて、常時１０人前後の参加がある」というものだった。今、ちょうど半分の日程を経過した時点で、人数(常時１０人前後参加)はまずまず達成できているが、その層が薄い(２０人のメンバーというのが達成できていない)とりあえず、次回(１２月)には、新規参入者に２人来てもらう。「大きな目標を達成するためには、まずは小さな目標を立てて、それをクリアし続けていくこと」これはイチロー(私は彼を尊敬している)の言葉である。内容には自信を持っている(必ず満足して帰ってもらう)ので、なんとか来てもらえるように営業努力を続けていくしかない。まずは２人。そして、いつも来てくれている人たちに、こころから感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

  2008.11.30

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• ウロコが落ちた

  昨日、大阪市内で、以前に勤めていたＹ市のＴ中学校の先生達が集まり「飲み会」があった。私も声をかけていただき、午後７時から参加した。学校を出てからすでに５年がたとうとしているのに、呼んでもらえるというのは、本当にありがたいことだと思う。思えば、Ｔ中学校での４年間は私にとって最も力を出し切れた時期だったように思う。今、各地で講演活動させていただいているその内容も、それから若い先生たちを集めた交流の場である「コミュニティ」で話すことも、全てＴ中学校での４年間での体験がベースになっている。生徒は、とてもしんどい状況にある子どもが確かに多かったが、体当たりでぶつかり「こころ」のつながりができたと思う。それは、学校そのものが「１人１人を大切にし、子どもと真っ正面から向き合う」という姿勢だったからだと思う。教師のスタッフが良かったからだろう。私は、このブログで、とかく教師のことを否定的に表現するが、あのＴ中学校での４年間ではそうではない「子どもと真剣に対峙する」教師と数多く接した(昨日集まったのもそのメンバー)特に、Ｏ先生(現Ｋ中学校教頭)には、私のことをたいへん理解していただき、私に活躍の場を与えていただいたことに深く感謝している。今の自分があるのはＯ先生のおかげと言ってもいい。長い人生の中で、少なからずそういう人に巡り会うことがある。本当にありがたいことである。昨日は、Ｏ先生にもお会いして、いろいろと話を聴かせていただき、私が普段疑問に思っていることもぶつけてみた。答えは・・・、「自分は間違っていない」という確信を得ることができた。今の学校の環境にいると、「自分がおかしいのか」と思うことも時々あるけども、昨日話を聴かせてもらって、そうではないということがわかった。「目からウロコ」が確実に落ちた。来ていた先生の話を聴いていても、「生徒に対する愛情」が感じられることばかりだ。これはついぞ忘れていた感覚だ。今の職場では「生徒に対する憎悪」が満ちているから・・・。また今日から、胸を張っていける。ありがとうございました。

  2008.11.29

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• 写真

  昨日と今日で、生徒の個人写真を学校で撮った。１つの教室に写真屋さんがセッティングして、１人ずつ撮っていく。写真屋さんが２人いて、距離の短い方でまず先に１人が撮る。これは進路用の願書写真なので、キチッとした姿勢でキリッとした表情で撮っていく。それが終わると、その写真屋さんが三脚を横にずらして、距離の遠い後ろにいる人が続けて卒業アルバム用の写真を撮る。こちらは笑顔いっぱいの少しくだけた表情で撮っていく。笑顔を作りだす写真屋さんの技術には感心させられる。「できるだけいい表情を」という思いからだろう。教師も見習わないといけない。なぜなら、笑顔が出ると、とても雰囲気が和むからだ。どうも毎日毎日、笑顔を出すといけないような空気が漂っている。３年生のこんな時期だから仕方がないが、それならなおさら笑いが出るような雰囲気を教師が作ってやらんなあかんのに・・・。毎日毎日、締め付け締めつけの連続で息がつまりそうだ。ある写真屋さんにきくと、教師が部屋からいなくなったら自分の素顔を出す場合があるらしい。悲しいことだ。今日、私は部屋の中に教師で１人だけいたが、幸いにもそういう雰囲気ではなかったのでよかった。金髪でほとんど学校に来ないＫ（女子）が髪を黒に染めて写真を撮りにきた。願書用を、すました表情で撮り終わった時に「おいＫ、どこのお嬢さんやねん」と笑いながら言ってやったらＫも笑いながら「うるさいなぁ、黙っといて」と言った。本当に、素顔はかわいいヤツらなんだけどな。学校という組織に入ると極悪人になってしまう。いや、極悪人にしたてあげてしまうという感じだ。ほんの少しでも「ええとこ」を認めてやって「お前もようやってるな」というところを示してやっていたら、あんなに崩れることはなかったのに・・・。教師は、いったい何様なんだろうと思ってしまう。この前Ｋに１時間、数学の計算を一緒にやってやった時のあの満足した顔が全ての答えだと思う。「成長したい」「よくなりたい」という人間はこの世に存在しないと思う。上から権威的にいくのではなくて、目の位置を合わせて「一緒に考える」という姿勢をこれからも忘れないで生徒と接していきたいと思う。

  2008.11.28

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• うれしいことあった

  ついさっき帰宅。学校は定時の５時に出ているのに・・・。毎週木曜日は「サポートするあなた元気ですか？」という講座に参加している。午後６時３０分～午後８時３０分まで、全６回。今日が最終日だった。６回のうち５回参加した(うち１回は、つまらない会議の為、泣く泣く不参加だった)講師の先生は６０代後半の臨床心理士であり、大阪で２人しかいないという臨床動作士の資格も持っている人。最初のうちは、理論的なことが多かったのだが、最後は身体を使っての「動作法」を教えてもらった。「首のこり」「腰の痛み」などに効く方法をいろいろと教えてもらった。確かに、なんとなく効いたような気がする。これをこれからどのように活かしていくかが大切だと思う。自分でやるのももちろんだが、いろんな人に少しずつ伝えていってあげたいと思う。自分でも簡単にできるものなので・・・。いつも１０人前後の人が参加していた。みんな仕事を終えての後なので、なかなか意識の高い人たちだ。今日の講習が終わった後で、ある女性から声をかけられた。「学校の先生なんですね、学校の先生ってよくこういうところに来はるんですか？」「いえ、めったにないでしょう。私は、ずいぶんと異質ですから」「でも、私ね、先生を見てて、『教師』っていうイメージがずいぶんと変わりました。話しているのをきいてても人柄とかを感じるし、先生ってもっと威張ってて怒ってばっかりという気がしてたんですけど、変わりました」「怒る時はメチャクチャ怒るんですけどね(笑)　ありがとうございます。そんなん言ってもらったらうれしいです」「ほんまですよ。先生みたいな先生がいてくれるのは、なんかうれしいです」なんか、すごくうれしかったです。週に１回しか会わない、それもほとんど話したこともない人が、自分をそんなふうに見てくれているというのは、本当にうれしい。「人から評価してもらう」というのは、本当に本当に大切なことなんやな。もっともっと子どもを評価してやらんなあかんな。「お前の～というところがええな」と言ってやるだけで、ずいぶんと違うと思う。「よしっ！やったろか」と思うのが人間やと思う。それから、最近いろんな人から「先生(ふ)が先生で良かった」と言ってもらうことが多い。とてもうれしい。自信を持つことができる。以前に保護者のお父さんから「先生は、『昔の先生』の臭いがする」と言ってもらった。しかし、自分は学校という場では、とても生息しにくい。「できれば辞めたい」といつも思っている。子どものことで「辞めたい」と思ったことは１度もない。全て職場の人間関係だ。今も、かなり「辞めたい」と思っている。自分の力を生かせる場所っていうのはどこなんやろ？早く見つけたい・・・。それから、「うつ病」などの人を支援しているという青年とも知り合った。とてもたいへんな仕事だと思う。今度、一度ゆっくりと話を聴かせてもらいたい。学校外のこういう人たちとの出逢いが自分をどんどんと大きくしていってくれる。ありがたいです。これからも自分を高めることを目指していきたい。

  2008.11.27

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• 第２回討論会

  今日は、第２回目の府民討論会に行ってきた。橋下知事が府民とともに大阪の教育を語るというものである。私は、前回の１回目も参加したが、前回は一部の教師の野次で大紛糾した。テレビのニュースなどで大きく取り上げられて、今回は関心が高まり、１０００人の予定を２０００人に増やした。よって、会場も、東大阪文化会館(１０００人収容)から厚生年金会館大ホール(２０００人収容)に変更された。前回の時点では１０００人予定のところ７００人ぐらいしか参加希望がなかったのに、大きく報道されてから関心が高まり、参加希望者が２０００人を突破して会場も変わった。午前１０時開始だったので、８時４０分頃に家を出た。近鉄、地下鉄と乗り継ぎ「四つ橋」駅に降りたのが９時２０分ごろ。もうすでに多くの人が集まり、駅からホールまで間で人の流れができていた。明らかに同職と思われる人や、子どもを連れた家族連れもいた。前回と同様に入り口では組合系のやつらがビラを配っている。１０時開始で終了したのが１２時前。今回は、前回とはうってかわって野次はほとんどなかった。整然と進行したという感じだった。「学力」や「地域との協力」といったようなテーマだったが、特に目新しいものはなかった。会場は、２０００人以上はいたような感じだった。その大半が橋下知事の発言に対して肯定的な拍手を送っていた。橋下知事の意見を要約すると、「学校に競争原理は絶対に必要。なぜなら、否応なしに子どもたちは競争社会という場に放り込まれる。それなのに競争させないというのはおかしい。ただし、入試の為とかそういう意味の競争では決してなく、競争から脱落していくものに対しての何らかのケアは当然考える」というもの。それから「予算が限られている。私は大阪府の知事として、教育以外にも福祉や医療、経済発展など、様々な分野を見ていかなければならない。そら予算が無尽蔵にあるならば何でもできるでしょう。しかし、ない現状では、ない中でなんとかしなければならない。芝生の立派なグランドやトレーニング設備はなくても、身体を鍛え技術を高める為のトレーニング方法を考え出していかなければならない」というもの。「人員増やせ」「設備・環境を整えろ」という一部の教師からは、少なからず野次がとんでいた。教育委員からは、前回も来ていた小河という先生、それから、１００マス計算で有名な蔭山氏が意見を言っていた。蔭山氏は、きっとものすごく頭がいいと思うが(言ってることも理論的でとても素晴らしい)、人間的に「？」がつくような気がした。「人情派」ではない人なんやな。はっきり言って、前回とは全く違ってバトルがなかった。ずいぶんと警戒態勢を強化した結果だと思う。最後の５分間ぐらい、橋下知事が熱弁をふるった。それこそ、まくしたてるという感じだった。でも、言ってることは正論だし、特に違和感は感じなかった。「民間の苦労に比べて、公務員が何言ってんねん！」という思いがチラチラと感じられるが、私は、その考えには完全に同調している。知事の言う通りだと思う。大改革を期待している。明後日、私の勤める学校に「夜スペ」で有名な藤原氏(前杉並区立和田中学校校長)が巡視にやってくる。その時、一言、直訴しようと思っている。「改革をしないと、日本の教育はダメになります」とね。

  2008.11.24

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• 誰でもわかりたい

  今日は、ヤンチャなＵが学校に来た。実は、昨日は、平和学習と人権学習の施設見学で３年生全員が大阪市内に出かけたのだが、Ｕは駅に時間どおりに来たのにズボンが違反ということで家に帰らされた。違反は連れて行けないということで家に帰すのはいいが、それよりずっと以前にＵと人間関係を作っておいて、「この日はちゃんとしてこいよ」と話をして、それでもやってこなかったら正規のズボンを持って行っておいて、その場ではきかえさせて行かせるとか、どんな関わり方もあるのに・・・。何もしてやらないで「帰れ」です。「お前はアホか、ここではきかえろ」と言うと、つながりができてたら、どんなヤンチャでも素直に従います。「言ってほしい」と思っていることも多いんです。それなのに、冷たく「帰れ」で終わりです。私は、後でこの話を聴いて、涙が出ました。それも、この話を聴いたのは、同じヤンチャのＳからです。「先生、これ、おかしいと思わんか」と、Ｓの方から言ってきました。「Ｓ、お前の言う通りや」としか答えようがありませんでした。そんなＵが、今日は来ていたので、無理やりに個室に連れ込み（笑）この前からＪにやらしていたのと同じ数学のプリントをやらせた。－３－８とか、その程度の問題ですが、なかなかできないんです。でも、「こんなんわからんわ」って言いながら、絶対に席を立とうとはせずに、なんと１時間やりきりました。「Ｕ、ようやったな、お前はできるんやからな、今からでもまだまだいける。また俺のとこへ来い、一緒にやろ」と言うと、「また呼んでや」と言ってました。どんなヤンチャでも「わかりたい」という気持ちを持っている。それをキチッと相手してやって、「あかんことはあかん」と真正面から話してやれば、あいつらは見事に応えてくれる。それなのに・・・、ワルはどんどんと切り捨てていく・・・。もっと一人ひとりを大切にする環境に変わるまでジッと我慢するしかない。

  2008.11.20

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• 肝心なことが入らない

  神奈川県の県立神田高校で、受験に来た受験生を規定以外のことで不合格にしていたということがあった。服装や受験態度が甚だ劣悪だったらしい。そこで、試験の点数は合格点に達していたが、最後は学校長の判断で過去３年間で２２人が不合格になったとのこと。それで学校長は異動になった(事実上の更迭)しかし、地域で、学校長を擁護する声が高まり、「戻して欲しい」という署名活動まで始まっているらしい。神田高校は、４、５年前までは、メチャクチャ荒れていて、校内で喫煙・バイクなど、ありとあらゆることがあったようだ。年間で１５０人近い中退者も出たらしい。地域の店でも神田校生は店に入れないとか、バスに乗せないとか、そういうこともあったようだ。それが、その更迭された校長を中心とした教師集団が地域と協力して、少しずつ学校を建て直してきて、今では、問題行動などが激減したらしい。地域の人は「あの校長先生のおかげだ」という人が多い。「服装や受験態度で、合否を決定してしまう」という今回の神田高校の判断に賛否両論がある。「そもそもそんな態度で試験を受けに来ることが間違っている。学校側の判断は当然だ」「規定された基準以外で(試験結果は合格点なのに)不合格はおかしい」難しい問題だ。私は「？」と首をかしげてしまう。確かに、「面接」もしないで、その様子だけを見て不合格にしてしまうのはどうかとも思う。入ってきた生徒をしっかりと見てやるのも大切だろうとも思う。ただ、「そんな姿勢で受けに来る」ヤツらに問題があるのも否めない。私は、この件に関しては明確な答えをよう出さない。１つだけ言えることは、「こころ」の問題だということだ。受けに来る生徒に、少しでも受験校に対する敬意とか、受験することに対する感謝の気持ちとか(大げさだけど)その生徒たちの「こころ」の部分が育っていたら、こんなことは起こらないと思う。中学校側の責任も大きいと思う。なぜ、「こころ」の部分が育たないのか・・・。昨日も、以前に同じ学校で勤めていたＫ先生と話したんだが、「決まりを守らせる」っていうのはどういうことか？という話をした。「決まりを守る」ということは、人間としてもちろん大切なことである。しかし「カーディガンの色は黒と紺だけ」「カバンにつけるキーホルダーは１０ｃｍ以内には１個だけ」「女子が髪の毛をくくる時は肩の下に限る」こんな決まりを守らせる必要があるのだろうか。学校現場(特に中学校)では、これを守らせることにやっきになっている。「やりきらさんなあかん」という考え方が根強い。「生徒にしっかりと注意しなければならない」と大多数の先生はそう考えている。そうしないと、なし崩しになってどんどん崩れていくという危機感を持っているのだ。一般の人からみたら「アホか」と思うことに血道をあげているのである。他にもっともっと大切なこと(こころの部分に迫る)があるやろ！と叫びたい。髪の毛の色なんか、赤でも金でも紫でもなんでもええから、「相手に対する思いやり」の気持ちを持っていない方がよほど問題だと思う。昨日話したＫ先生(今は別の学校)の学校でも、そういうおかしなことが横行していると言う。「もう、私、教師やめようかなと思うことがある」と彼女は言っていた。私も、全く同感だ。「アホらしくて、やってられんわ」と思うことが毎日のようにある。いつもこのブログに書くが「そら生徒は荒れるわ、暴れて当然や」と毎日のように思う。Ｋ先生の学校では、３年生が「検尿」(春と秋の２回実施)を、保健の先生に出す時に、尿の代わりに「お茶」や「紅茶」を入れて出したらしい。検査業者から苦情の報告が来てわかったらしい。このことこそメチャクチャ怒らんなあかんことやろうと、私は思う。「それは、やったらあかんことやろう」と言って、引きずり回して怒る。私だったらきっとそうする。この行為を許していたら、先々ロクなことになっていかない。だから、烈火のごとく怒る。しかし、悲しいことに、普段から(前述したような)つまらないつまらないつまらない注意を受け続けていると、この時に「こころに響かない」のだ。肝心なことが入っていかない。これが多くの学校の現状だと思う。こんなことでいいんでしょうか？どう思いますか？

  2008.11.17

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• 有意義

  ブログで知り合ったＹさんと会う。今日の午後２時～、約２時間、天王寺で。いろんな話を聴かせてもらい、また自分を振り返る機会にさせてもらった。私よりもずっと若いけども、考え方がしっかりしていて、聴いていてうなずけることが多かった。やはり、民間の企業でもまれていると考え方がしっかりとしていくんだなぁと痛感した。もちろんそうでない人もいるが、Ｙさんの人柄っていうか人間性が、自分自身を高めていくと感じた。「公務員はあかんなぁ」と思う。狭い空間で、狭い視野でしか物事が判断できないから、つまらないことでゴタゴタすることばっかりだ。「カーディガンの色は黒と紺以外は禁止」とか「キーホルダーは１０ｃｍ以内に１個だけ」とか、そんなことに何の意味があるのだろう。それよりも「にんげん」として、もっともっと大切なことがあるだろうに・・・。校則違反を取り締まることにやっきになっている先生たち・・・。いったい何なんだろう？本当に恥ずかしい限りだ。Ｙさんの話を聴いていて、感心すると同時に、多くのことを考えさせられた。時間があっという間に過ぎてしまう、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。Ｙさん、今日はありがとう。

  2008.11.16

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• 開かれた場所

  今日は土曜参観で通常通りの授業があった。ついさっき、２時２５分に参観授業が終わった。見に来ていたのは６～７人。中学校は、ほとんど参観には来ない。小学校は、廊下まであふれるぐらいの保護者が来るが、中学校では少ない。別にどちらがいいかという問題ではないが、保護者や一般の方々が自由に見学に来て、学校内をあちこち歩き回って、時には子どもらに何かを教えてくれたり注意したりしてくれる。これが、学校の将来の形だと私は思っている。「教師」だけでやりきろうとするから弊害が出る。「教師」の狭い視野だけで子どもを育てたらあかんと思う。「地域の人たちと協力して」といううたい文句だけは頻繁に飛び交うが、まだまだ学校は閉鎖的だ。これらも、今後、橋下府政の下で開かれていくものと期待している。

  2008.11.15

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• わかりたい・・・

  １２時１５分に４時間目が終わりました。私は、授業がなかったんですが、ヤンチャなＪが来たので２人きりで話を聴いていました。金髪・タバコは常習、進路も全く定まっていない。教師には暴言を吐き悪態をつく。しかし、話を聴いていたら、人間的で「悪い」などという印象は全く受けない。しばらく話をした後、「おい、Ｊ、ちょっとだけ勉強しよか」と言うと、すぐに「うん、やるわ」という返事。ゴタゴタ言ってやらないと思ってたんやけど、全く素直に机に向かう。数学というよりも「算数」の問題を教える。分数の加減乗除だ。最初は全くできなかったが、何問かやっているうちに思い出してきたのか、できるようになってきた。「これだけできたらな、試験の時に最初の問題はとれるからな」と励ましながら、とうとう最後までやった。どんな子どもでも「わかりたい」という気持ちを持っているということを改めて感じた。それを無視してしまって、「あいつは悪いやつ」と決めつける。確かに多忙だし、枠に入りきらないヤツらを相手するのはたいへんだ。でも、そうやって切り捨ててええんやろうか。もっと関わってやることで、人間的なつながりができてくるんやと思う。Ｊには、卒業まで個人教授を続けてやろうと思っている。

  2008.11.14

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• 生徒はコマ

  今、学校でこれをうっています。時間は６時５５分。今日は午後の１時３０分からずっと会議。３年生の「進路」に関する判定会議だ。今は夕食の休憩時間で、７時から再開される。しかし・・・、唖然としてしまうのは、生徒を単なるコマとみている教師がほとんどだということ。進路の判定だから「行ける」「行けない」は当然出るし「何点足りない」という声も出る。ただ、それが温かみのあるニュアンスで出るならなんの問題もない。でもそうではない。まるで自分たちが生徒の進路を握っているという感覚でいる。「去年のあいつには、俺の顔をつぶされた」の発言には、言葉をなくした。何様なんだろう・・・。生徒はよく我慢してるわ。今は内申があるからな・・・。なんともやりきれない。この学校が慢性的に荒れるのが本当によくわかるわ。「あっ、７時になってしまった」また行かんなあかん・・・（悲）

  2008.11.13

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• ショック

  今日、最高にショックなことがあった。いつものように自分の部屋に入って、座椅子を動かして、そこにかかっていたジャージをとろうとした時、なんと、そのジャージの下あたりから、ゴキブリが１匹出てきた。まだ小さいやつだったので、かろうじてティッシュで取って、すぐにゴミ箱へ。なにをかくそう（笑）私は、ゴキブリが大嫌い。そら、好きな人はほとんどいないでしょう。「キライ」というよりは「こわい」前の家の時は、見た瞬間に、その部屋には絶対によう行かん。台所とかで見かけたら、次の日まで絶対に台所には行かない。あれは不思議なもので「おるんとちゃうか」と思ったら、キッチリそこにいてる。台所とかでゴソゴソって動いてたら、もう死ぬほどこわい。それ以上にコワイのが飛んだ時。飛んだら、必ずこっちに向かってくる。もう半狂乱になって逃げまくる（笑）カプセルの中に「ホウ酸ダンゴ」が入ってるみたいなやつをあちこちに置いている。コックローチみたいなシューするやつも、最近買ってなかったが、用意しないといけない。とにかく出てきたら、逃げ惑うばかりで何もできない自分が情けない。４月に家を改築したから、今年１年は絶対に見ないだろうと思っていたのに・・・。ショックだ。絶対に退治できる方法があれば教えて下さい。くれぐれもよろしくお願いします（笑）

  2008.11.12

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• うれしかったなぁ

  ３年前、私は小学校の５年生を担任していた。４０人の子どもと１年間を過ごしたんだが、とてもいいクラスで思い出に残る１年間だった。その時の子どもたちが、今は中学校２年生になっている。そして、その子らの大部分がＴ中学校に進学したんだが、そこでは毎年「作文コンテスト」みたいなものをやっていて、まずはクラスの代表作を選んで、それから学年で最も優れた作文を学年の生徒全員で選ぶという行事があるらしい。そのコンテストで、私が担任していたＭという女の子が学年の代表になった。その内容が、私のことを書いてくれたということを、彼女のお母さんから知らされた。「私は小学校５年生の時の担任の「ふ」先生から感謝の気持ちの大切さを学んだ」「「ふ」先生は、火の話をしてくれて、人と人がつながることの大切さを教えてくれた」といったような内容だったらしい。そして、彼女は、Ｔ市が主催する「作文発表会」なるものにＴ中学校の代表として出席し、そこでその作文を堂々と読み上げたということだった。そこには、Ｔ市・Ｔ町・Ｋ町・Ｋ市・Ｓ市などの教育関係の方々が来ていたらしい。別に自分のことを、その人たちに知ってもらってなどという気持ちは毛頭ないが、うれしい気持ちには変わりない。何よりもＭが、いまだに私のことを覚えてくれていて、さんな形で書いてくれるなんていうのが、本当にうれしいことである。もう３年もたってるのにな・・・。こうやって、１人でも、そのこころの中に私自身の言葉が残っていくというのは、教師冥利につきることだな。Ｍ、ありがとう。こころから感謝しています。

  2008.11.11

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• 自分がおかしいのか？

  今日は、とても憤った。６時間目の全校集会の時、体育館に全校生徒が集まって集会をする。最初にクラブの表彰があり、女子テニスのペアが大阪府大会で５位に入ったことの表彰だった。それから、新しく体育委員長や美化委員長になった生徒に認証状を授与する「認証式」をやり、校長が話をした。その後で、生徒指導担当のＭ先生が話した。Ｍ先生は教職６年目の男性・体育科で、なかなか生徒との関わりをしっかりと作れる先生である。そのＭ先生の話のポイントは「休日などに学校にやってきて、先生の指示も聞かずに勝手に遊び回る（ひどい時はくってかかる）生徒がいる」「制服の上に着るカーディガンは黒か紺と決められているのにグレーを着てくる者がいる」というような、生活面での注意だった。それは当たり前のことだし、何の問題もないのだが、その話の中でＮの話を例に出して、「５月にＮが事故にあったのも、ルールを守りきれていなかったからやろ」というような言葉を出した。Ｎは中学校２年生だった・・・だったというのは、今は、この世界に存在していないからだ。５月の連休の最終日に原付バイクを盗んで走り周り電柱に激突し、この世を去った。確かに、学校生活には全く馴染まない、いわゆる、超がつくぐらいの問題生徒だった。私は２、３回ぐらいしか話していないが、全然「悪い」という印象はなかった。むしろ、くったくのない純な女の子のように感じた。Ｍ先生が、どんなつもりでＮのことを例えに出したのかはわからない。が、私には「Ｎは、ルールを守らんかったから、ああいうことになったんや」という風にとれた。そう言われたら確かにそうかも知れない。ルールを守っていたらバイクにも乗らなかっただろうし、当然いのちを落とすこともなかったやろう。でもな、そんな例として出してやっていいのだろうか？「Ｎは、ルールを守らなかったアホな奴なんだろうか？」「Ｎの失ったいのちって、一体何なんやろう？」Ｎのことを、子どもらにそういう出し方をしていいのんか？Ｍ先生がこれを言った時、全体の雰囲気がピンと張り詰めた。それは、ほんの一瞬（時間にしたら１秒もないぐらい）だったけども、私は見逃さなかった。生徒らは、敏感に反応していた。「ええ生徒や」と心から思った。こんなええ生徒に「いのち」の大切さは、もっと別な方法で出すことができるやろうと思うと残念で残念でならない。こんなことを考えていたのは、おそらく私だけだったと思う。私は「自分がおかしいのかな？」と思う。こんなことは考えすぎなんだろうか？Ｍ先生に対して憎しみとかは全くない。むしろ私は彼を高く評価している。集会が終わった後で職員室で、私はＭ先生に「先生が、一生懸命に伝えようとしていたのはよくわかるんやけど、あの言い方な、ちょっと考えた方がええと思うで。もうちょっと『人権感覚の高い、子どもを大切にする学校』に転勤したら、先生、えらいことになるで」「これは、文句じゃなくて、忠告やで」と、そっと話した。Ｍ先生は、じっと考え込んでいた。たぶん、ここにいる限りはわからないと思う。子どもを「人間」として大切にする学校に行って初めてわかるやろうと思う。それほど、ここの環境は劣悪です。なにせ、あんなにいいＭ先生が、そういう風にとらわれてしまうんやから・・・。同じぐらいの２０代後半のＴ先生も、去年、ヤンチャ連中に殴りかかられるということがあり、Ｔ先生は１０日間ほど学校を休んだ。Ｔ先生も、とてもいい先生だ。彼らが、生徒との関わりの中で「本当に大切にしなければならないもの」が見えなくて、どんどんと壊れていってしまう。キチッとしたレールを作ってやったら、その上をしっかりと走れる人たちなのに・・・。これを指摘してあげるのが、私たちの年代の教師なのだが、この数が圧倒的に少ない。いたとしても「おいおい」っていう感じの人が多い。放課後の学年での会議の時、３年生のＭ（女子）が卒業生の原付に乗せてもらって、今日学校に登校してきたことが話題になり、その時にも４０代（私より少し下）のＫ先生が「Ｍにも、Ｎのこと言わんなあかんな」と発言した。それが、Ｍに対して愛情のこもった、しかもＮの死を尊重した感じの言い回しなら何の問題もないが、どうきいても「あいつみたいになるやろ、だから規則は守らんなあかんねん」っていうニュアンスなんだ。なんと冷たい・・・。Ｎという、１人の人間が死んだことを、そんな風にしか受け止められないのか。１人の人間よりも「規則を守らせること」の方が、そんなに大切なのか。いつも思う。「ここは、学校じゃなくて『鑑別所』だ」と。こういう状況の中で、学校現場はどんどんと悪くなっていく。被害者はいつも子どもや・・・。「悪いことをしたから死んだ」（ほとんどの教師がこう思っている）Ｎのいのちって、一体何なんやろう？こんなこと思うのはおかしいんやろうか？わからない・・・。

  2008.11.10

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• 天からの忠告

  昨日、１年近く会っていなかったＴさんからメールが来た。「１時間ぐらい時間を作ってもらえないか」ということだった。「何だろう？」と考えた。Ｔさんとは異業種交流会で知り合って、その後２、３回お茶飲んで話を聴いた程度で、そんなに深く関わった人ではない。「お願いしたいことがある」というので、ますます何かわからなかった。そして、７時に天王寺で久しぶりに会った。最初は適当な近況を語って、それでは本題に・・・「今日は、何なんですか？」「実は、私が行ってる心理学の講座を受講しないか」というお誘いだった。Ｔさんは、自分自身に自信が持てないことが多く、数年前からその心理学講座に通い始めて、少しずつ自分に自信がついてきたということを以前に聴いたことがある。私は、あちこちに出かけていろんな人と接し、その話を聴くことの大切さを痛感しているが、Ｔさんの行っている講座は受講料が高価で内容も、私がわりと聴いて知っていることが多いのであまり関心はなかった。しかし、「ぜひ受講してもらえないか」と頼んでくる。よくよく聴いてみると、講座の中で数人がグループを作って、その中で１つの課題を作り、それを達成させるために努力をするというアクティビティがあったそうだ。そしてその課題というのが「何人かの目標を決めて、この講座に連れてくる」というものだったらしい。Ｔさんは「３人」と決めて、もう２人までは確定しているらしい。最後の１人となった時に、私のことを思い出して連絡してきたようだ。Ｔさんは、それこそ泣かんばかりにして頼んできたが、私は「？」と思うだけだった。「それって、宗教の勧誘と一緒やん」って言ってあげた。私は無神論者で、宗教には全く興味も関心もない。別に信仰が悪いなどと言うつもりは全くないが、その講座を運営している組織の経営に利用されてるだけやんっていう感じがした。しかし、Ｔさんには、私の忠告もあまり入っていないようだった。とにかく「３人」という目標を達成したら大きな自信になるんですということを強調する。「そんなことで自信をつけなければならないなんて悲しいで」とも言ってあげた。何かを心の支えにして生きるのはとてもいいことだと思うし、自分にもそういうものがある。でも、そのものだけしか見えなくなって自分の姿形を見失ってしまうというのは、本当に悲しいことだと感じた。だから、幅広く、いろんな人のいろんな意見を聴いて、そこから自分というものを作っていくべきだと強く感じた。２日続けて同じことを感じたわけだが、天が自分への戒めのためにこの２日間をくれたのだと思っている。無神論者の感覚にはほど遠いようだが・・・（笑）私は、「自分は天に愛されている」と思っている。その自分に「一つのことに固まったらあかんぞ」と天が忠告しているのだと受け取っている。この戒めを肝に銘じて、今まで以上にいろんな意見を聴いていこうと思っている。

  2008.11.09

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• 私のやり方

  今日の午後から、研修会に行ってきた。場所は、天王寺にある大阪教育大学天王寺校舎。テーマは「学び合い」ということで、子どもたちが自分たちで学習に取り組んでいくことを目指している人たちが企画したものだ。Ｊ大学のＮという教授が研究を進めているらしい。その人を中心に若い教師や大学生（教師志望の）が集まって運営しているようだ。大学の教室には７０～８０人が来ていた。ほとんどが２０代という感じ。それも大学生がほとんどといった感じだ。私ぐらいの年代の者は４～５人ぐらいやったかな。内容は、驚くべきものだった。１時間（小学校＝４５分・中学校＝５０分）の授業の中で、教師が話す時間は約５分間で、後は全て子どもが自分たちで学んでいるというものだった。教師は全く何も教えないらしい。「それで学力が身につくのか」という批判に対して、学力テストを実施したところ、そのサンプルのクラスは全国平均を上回っていたそうだ。内容については、ここではこれ以上詳しくは紹介はできないが、なかなか面白い発想と、取り組みではあると私は思った。ただ一方的に教師の話を聴いているだけでは、確かに学力は向上しない。そんなやり方は、もうこれからの社会では通用しなくなってくる。しかし、最初にＮ教授が講演したのだが、この先生の話の中には、かなりひっかかる部分があった。一番「おいおい」と思ったのは「いいクラスというのは『授業』の中でできるんです。体育大会や行事の中でできたまとまりは、時間がたつとすぐに消えていくんです」という表現。私は、少なからずカチンときた。「そんなことは絶対にない」と思った。行事とか、普段のちょっとしたことを大切に大切に扱って、子どものこころに投げかけていきながら、クラスのまとまりを作っていくのが担任の仕事なんだと私は思っている。少なくとも私はそれを実践してきた。それを否定されたので、少し憤りを感じた。確かに、授業の中でのまとまりも重要であるが、それだけではない部分が圧倒的に大きいと私は感じている。それに、「全員をどのようにして積極的に参加させていくのか」という点も疑問だったが、そこにはほとんど触れなかった。ＮＨＫの中学生日記みたいな学校だったらそれもいいだろう。しかし現実は・・・、現場の教師なら、そのたいへんさを誰しもがわかっていることだ。Ｎ先生の言っていることは否定するつもりはないし、私もこれから先どこかで取り入れてみようという興味は持っている。しかし、まずは、その体制を作ることに労力を費やさないといけないという場合もあるということを語って欲しかった。そのためにこそ、先生と子どもとの「こころのつながり」「人間的な関係を築くための手法」が必要となってくるのだと感じた。ここに私は焦点をあてている。今日聴いた内容は、次のステップに移行する段階で参考にさせてもらいたいと思う。あと一つ気になったのが、会場にいた８～９割の若い人たちである。Ｎ先生の話に陶酔しているという感じの人もいた。それはそれでいいんやけども・・・。彼らは何も知識を持っていない。その真っ白の頭の中に、これからいろんな色がついていくわけだが、一色に染まると絶対にいけないと思う。Ｎ先生の話も取り入れ、また他のいろんな意見を聴いて、それから自分のあるべき形を構築していくことが大切だと思った。今日の話をきいた大学生が教師になって現場に出て、今日のことを実際にやってみた時に「理想と現実のギャップ」に陥ることは確実だと思う。その時に「俺は一生懸命に学んだ通りにやってるのにうまくいかないのは子どもが悪いんだ」となるか「なぜうまくいかないんだ」と悩むかになると思う。勉強がよくできてプライドの高い人ほど前者のパターンにはまる。その時に必要なのが「広い視野」なんやけどな。この話も、今度のコミュニティでしていこうと思う。「「ふ」の話だけ聴いてたらあかん。いろんなものを取り入れることが大切」ってね。私は、私のやり方で若手を育てる。

  2008.11.08

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• 相談

  いつも私のブログを見てくれているＳさんから、生徒のことで相談を受けた。Ｓさんは教師ではない。が、学校とは関わりのある仕事をされていて、そこである生徒と知り合ったのだが、そのことで相談を受けた。Ｓさんは、その生徒のことをとても親身になって考えている。今まで、私の経験などからできる限りの意見を出してきた。その中で、私もＳさんから教えられることが多かった。教師という立場ではなかなか考えられないようなことも考えることができた。そこで、明日、Ｓさんと会うことになった。直接に話を聴かせてもらうことで、もう少し自分の中で深まりができると思う。ということで、明日、京都の三条まで行ってきます。

  2008.11.06

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• Ｃｈａｎｇｅ

  オバマ氏がアメリカ合衆国の大統領になった。初の黒人大統領の誕生。人種の偏見が強い国なので、白人の人の反発もあるんだろうなと思うが、それを押しのけて当選したのは素晴らしいと思う。彼のどんなところが支持されたのだろう。「若さ」なのだろうか？ちなみに私は、オバマ氏と同い年である。「すごいなぁ～」という感想しかないが・・・。でも、同年代が活躍するっていうのはうれしい。それとも、「演説の巧さ」なのだろうか？彼の主張する「Ｃｈａｎｇｅ」が評価されたのか。確かに「変革」は必要だと思う。「変わっていく」ことで成長していくのだと思う。でも、変えてはいけないものもある。１００年以上続いている老舗の「うどん屋」さんの話によると、味は変えてもいいそうだ。味は時代時代によって変わっていかなければならないらしい。そしたら、変えてはいけないものは・・・、それは、「お客さんへの感謝の気持ち」だそうだ。なるほどな。学校でいうと、組織とか体制とか授業の形態とかカリキュラムなどは変えてもいい。でも、「子どもを愛する気持ち」は変えたらあかんねんやろうな。同い年として、オバマ大統領の健闘に期待したい。

  2008.11.05

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• 暴れる

  ３年の男子生徒が、廊下で教師にくってかかった。「なんやねん、お前は。しばいたろか」「しばく＝殴る」以前から折り合いが悪かったのだが。近くで２年生（ヤンチャ連中）が、固まって見ている。その生徒は、問題行動を多く起こしている。学校でタバコは当たり前。深夜徘徊。この前は、近くのＫ中学校に侵入して消火器をまき散らすということまでやっている。「どうしょうもない」という感じなのだが、私は「無理ないわな」と思ってしまう。誰も本気であいつに関わっていかないから・・・。１学期ぐらいはクラスの子らも結構相手してくれてたんやけど、今頃は進路が目の前で、相手する暇もない。勉強は全くダメで、でも高校には進学したい。思うようにならないイライラで暴れまくるという図式。「あかんやろ」という意見はもっともであるが、周囲がもう少し温かく関わってやれば、また違う結果になっていたと思うと残念だ。おとなしくしている生徒も「内申」があるから鳴りを潜めているだけで、教師に対する不信感というのはとてつもなく大きい。そのことに気がつかないのかなぁ・・・。「あいつらが悪い」で終わりやから・・・。「自分たちはどうなんやろ」というところに目を向けないと、この学校の荒れた状態は永遠に続く。そうやって、もう何十年も荒れたままできたんやから、改善していくのは不可能に近いだろうと思う。（確かに生徒も悪いけども）一番の被害者は生徒だと思う。

  2008.11.04

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• あ～疲れた

  今日は、クラブもなく、特別行くところもなく何をしようかと考えていたところ、午前１０時頃に修理に出していたＨＤコンポが宅急便で送られてきた。それを接続していると、なんとなく部屋が汚いことに気がつき「掃除をしよう」と思った。その掃除から一歩発展し（笑）「洋服の衣替えをしよう」と思い、夏服と冬服を入れ替えにかかった。これがたいへんな作業で、１１時ぐらいから始めて４時ぐらいまでかかった。汚いところを雑巾でふきながら、散乱していたマンガや文庫本などもある程度の所に収納して、汗だくになった。終わったのが午後４時過ぎ。今日は朝からパソコンも一切さわらず、ひたすら「かたづけ」に没頭していた。普段は「掃除しよう」などという発想はほとんど浮かばないで、部屋の中は（そんなに汚くはないが）「あるがまま状態」なのだが、いったん「やろう！」と思うと、とことんやってしまう。性格的に「普段から少しずつやってマメにきれいにしておく」ということができない。やる時にドカンとやってしまうということが多い。しんどかったけども、ずいぶんとかたづいて、部屋もきれいになった。次の掃除は、たぶん半年後（次の洋服の入れ替えの時期）ぐらいになるだろうな（笑）

  2008.11.03

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• 第１回ノミュニティ

  昨日、第１回の「ノミュニティ」を天王寺で開いた。午後６時開始。参加者は私を入れて１０人。だいたいいつも「コミュニティ」に来てくれているメンバーが今回も来てくれた。個室をとっていたので３時間という時間が、わりと有効に使えたと思う。ただ単にダラダラと過ごすだけの時間にはしたくなかったので、ところどころに簡単なワークを取り入れて、参加者がなんらかの発言ができるようにした。最初は「自己紹介」から。「この中で私だけ」という内容を織り込んで話すという設定。例えば私なら「この中で、小学校と中学校の両方で学級担任をしたのは私だけでしょう」「ホームヘルパーの２級資格を持っているのは私だけでしょう」というような感じ。「北海道出身は私だけ」「韓国に７回も行ったのは私だけ」などの紹介が飛び出す。少しずつ場が和んでくる。それからテレビの「リンカーン」でやっていた、１つのテーマについて、自分が想像するものを一人ずつ出し合い、最後にみんなの話し合いで１つに決めるというワークをした。もちろん、飲みながら食べながらの楽しい雰囲気で・・・。１つめのテーマは「最近、気になる有名人」出てきたのは「ダイゴ」「石井彗」「福山雅冶」「泰葉」「高橋尚子」などなど次は「後世に残したい名曲はこれだ」出たのは「負けないで」「誰がため」「糸」「ＨＥＲＯ」「永遠にともに」など。この時、Ｔ先生が「Ｔ中学校校歌」と書いた。Ｔ先生は、私がＴ中学校で３年を担任した時にクラスにいた教え子です。「ふ」「俺な、３番まで全部通して歌えるで」と言うと、Ｙ先生（現在Ｔ中学校で１年生担任）が「私もですよ」最後は、少し重いテーマで「教師にとって一番大切なものとは」何が出るか楽しみだった・・・。出たのは「熱意・熱い心」「体力」「子供が好き」「愛」などなど。さすがに、この人たちはしっかりした考え方を持っているということに改めて感動した。なぜそう考えたのかというのを一言ずつ言ってもらったんだが、なかなか説得力があり、うなずけるものだった。持っている教師の資質という点では、本当に素晴らしいと思う。それに、若い先生は、発想が柔らかくてすぐに和んでいくから、とてもうらやましく感じた。若いつもりでいても、「自分も歳とったんやな」ということを感じた。Ｙ先生が、Ｋ先生（最近教員採用試験合格発表、以前書いた）に、プレゼントを用意していた。こういう「心遣い」というのが、人と人を結び付けていく上で本当に大切なことなんやな。これを子どもに伝えていってほしいと思う。ちなみに私の「最近気になる有名人」は、やはり「橋下知事」それから「後世に残したい名曲」は、風の「２２歳の別れ」これは、言ってもたぶん誰も知らんやろうと思って言わなかった（笑）年代の相違を感じる（笑）それから「教師にとって一番大切なもの」それは「人柄・人間性」だと思う。皆さんは、どう思われますか。

  2008.11.02

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• 訃報

  親戚のＴちゃんが亡くなった。私よりも、まだまだずっと若いのに・・・。今、会ってきたところなんだが、まるで眠っているよう。今すぐにでも起き出してきそう。でも、もうそこに「いのち」は存在してないんやな。数年前にお父さんが亡くなっているので、お父さんが寂しくて呼び寄せたのかも知れない。「いのち」を今、持っているというのは、本当にありがたいことやと思う。不平や不満がいくつもあるが、まずは「生きている」ということに、こころから感謝したいと思う。Ｔちゃんには、ゆっくりと休んで欲しい。

  2008.11.01

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• 大阪と東京

  今日は昼過ぎに学校を出て、Ｔ市のＭ中学校に行った。研究発表があって、それを見に行った。内容は、幼稚園ー小学校ー中学校が連携して子どもの教育にあたっているというものだった。内容自体は、さほど目新しいものもなく、ありきたりなものだった。顔見知りの先生数人と再会し、「元気でやってるか？」と声をかけられたのがうれしかった。「荒れててたいへんやろ」とみんな言っていた。ウワサは広まってるんやなぁと思った。それから、驚いたのが、Ｍ中学校の生徒。全くもって外見からは、なんの問題もない。制服は整っているし名札も全員つけている。シャツを出している者など１人もいない。５時間目が授業参観（全学年全クラス）だったので、ずっと見て回ったのだが、授業中も、全員がパッと手を挙げて発言するという、ＮＨＫの「中学生日記」を地でいく学校だ。「これは現実か・・・」と何度も思った。校区が高級住宅街で、中学校の学力は地区でもトップレベル。「こんな学校もあるんやなぁ」と感じた。でも、生徒の「人間味」という点では、今の学校の生徒の方がはるかに上回っていると思う。そう・・・、たとえは悪いかも知れないが、大阪と東京っていう感じだった。私には、肌が合わない学校のような気がした。しかし、学校によって、こんなにも違いがあるんやなぁ・・・。

  2008.10.29

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• 若いのになぁ・・・

  「先生方は至急職員室に集まって下さい」校内放送がかかる。授業が終わって教室で生徒と話している時に、緊急の招集がかかった。もう、ここでは、何回も経験しているので「またか・・・」という感じだ。何か起こったら、全員で集まって（雁首揃えて）相談する。「言うとかないと後でもめる」というつまらない理由もある。以前の中学校（Ｙ市で４年間在職）では、こんなことは１度もなかった。生徒は、明らかにＹ市の中学校の方がたいへんだったが、教師のスタッフがしっかりしていたので、こんなおかしな放送をかけて教師を集めるなどという必要がなかったのだ。集められた理由はというと、１年生の男子が先生に対して暴力をふるったらしい。暴力といっても肩を押したぐらいのようだが。先生は、新任２年目、大学出てすぐに教職に就いた家庭科の女の先生。１年生の学級担任をしている。去年も１年生の学級担任をしていたが、クラスがグチャグチャになって、２年にあがることができずに、今年も１年生の担任。そして今年も・・・。「何もわからずにやっている」という印象で、自分というものが全くない。周囲の言う通りに動いているだけなのに、肝心な話は聴こうともしないから、「ちょっとアドバイスしたろか」という気にも全くならない。「指導力」というものがまるでない。まだ２年目やで、あと３０年以上この仕事をするんやろ・・・と思うと悲しくなる。悲しいというのは、その先生に対してではなく、その先生と関わらないといけない子どもらに対してである。もともと資質に乏しい上に、あの学校の「とんでもない環境」の中でやっている。気の毒で気の毒で仕方がない。肩を押すといっても暴力だから、そら生徒も悪いんだろう。でも、その生徒が言ったセリフが、「俺らのやってることが問題・問題って、何を基準にして問題って言うんや！」らしい。私は、これきいた時、笑ってしまった。全くその通りやろ。マニュアルばっかりせっせっと作って、授業中に態度が悪かったら、何かやったら点数制でマイナスしていったりとか（何点以下になったら親を呼ぶとか）、全くもってアホみたいなことやってるから、子どもからこんなセリフが出るんやろ。ほんまに、わからんのかなぁ・・・。「マニュアルなんかどうでもええんや、私が許されへんから怒ってるんじゃ！！！」ぐらいのこと言って、烈火のごとく怒ったら、生徒はこっちを向くのに・・・。それがわからんねんな。気の毒やけど・・・。討論会の橋下知事じゃないけど、人を動すのは（心も身体も）「熱意」だと思う。若いのになぁ・・・。この話は、今度のノミュニティ（１日）で、コミュニティのメンバーに話してあげたい。１人でも、しっかりとしたレールの上を歩いていってほしいものだ。

  2008.10.28

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• 憤り

  今日は「怒り」を・・・。「なんやねん、あれは」「人として恥ずかしくないのか」そんな思いでした。昨日の日曜日、午後１時から大阪府立大学(堺市)のホールで、「大阪の教育を考える」という府民討論会が開かれました。パネリストとして橋下大阪府知事・府教委の教育長・それから教育委員(名前も忘れた)が３人テーマは３つあって、「１学校力を高める」「２地域と保護者との連携」「３子どもの夢を育てるには」だった。私は以前から申し込んでいて、昨日は１２時過ぎに出かけた。自宅からバイクで３０分以内でいける。雨の中をカッパ着て行った。着いた時はガラガラだったが、それからどんどん人が集まり始めて、満杯になった。１０００人近くはいたと思う。教師と、一般の方々が半々ぐらいの感じだった。報道関係者もいっぱいいた。３つのテーマごとに５人ずつが、舞台下の決められた場所から自分の意見を２分以内で述べ、それについて檀上の５人が意見を言っていくというような進行方法だった。まず最初に３０代の主婦の人が意見を言った。この人は最初からずっと知事寄りの意見を言っていた。そして、その途中で「学力テストの結果公表も子どもたちにとっては励みになっていいと思います」という一言が入った。その瞬間、会場のあちこちから「何言うてんねん！」「お前はサクラか！」「公表してええわけないやろ！」という怒号に似た野次がいっせいにその主婦に対して浴びせられた。まぎれもなく橋下知事に反対する組合系のヤカラだ。その後も、橋下知事を支援する発言に対しては、強烈な野次を浴びせかける。発言者の中には組合系の教師もいて(府教委が公平をきしたのだろう)、その教師が発言すると「そうだ！」「その通り！」とくる。いよいよ、橋下知事の発言になった。会場のあちこちから野次が止まらない。「お前が悪いんやろ」「金出せよ」「ファシストかお前は」などなど・・・。きくにたえないものばかり。討論会やろ、ケンカの場やないやろ！と言いたかった。私は、橋下知事を直に見たのは初めてだったが、想像以上に過激だ。私も結構過激なんだが、かなり上をいっている。「言っていることは正しい」と思う、が、あれだけ突っ込んだら反感をかってしまうなぁというのも感じた。でも、昨日の場合は、あれだけ野次られたら頭にカチンときて当然だと思う。知事の反撃の中で、「人の話もマトモに聴けないような、話し合いにも参加できないような、そういう一部の先生に大阪の子どもを預けることはできない」「今のあんたらの姿勢を見ていたら、中山大臣の発言も否定できないでしょう」「こんな教師を、地域でなんとかしていかなければならないんです」などなど、過激な言葉が連発する。その度に組合員からは怒号が響く。「私は行政のトップにいる。私の責任の上で教育の改革に乗り出している。何かあれば責任をとるのは私だ。民間の会社なら社長の経営方針に反対する社員がどこにいるのか！公務員という立場だからそういうことが言えるのではないか！」確かにその通りだと私は思う。「公務員」という立場に甘えているとしか思えない。それにもっと言えば「お前らは、どんだけのことやってんねん！」と言いたい。それだけムチャクチャ批判するんやったら、「私はこういうことやってます」ぐらいの実績を提示しろよ。そして、きちんと所属と名前を名乗ってから、自分の意見を堂々と伝えて議論したらええやん。橋下知事は、そういう議論は無視しないできちんと受け止める人やと思う。自分からすすんでこういう討論会を企画して、忙しい時間をぬって参加してきてるんやから。私は絶対的に知事を支持している。エライし、その姿勢は立派やと思う。「もっと言うたれ！」と思っていた。こんな恥知らずの常識のない人たちが同じ教師だと思うとやりきれない。どんな意見を持ってもいい。知事の政策に反対なら反対で、しかるべき場できちっと話し合いをしたらいい。私が一番許せなく憤ったのは、会場に子どもがいたことである。小学生ぐらいの子が保護者に連れられて何人か(２０人近くは)来ていた。１人の男の子は、野次が飛び交う中、顔をキョロキョロさせて周りを見渡していた。私は、その子の顔をジッと見つめていた。おいおい、お前らな・・・、子どものおるとこでやるなよ！お前ら、それでも教育者と言えるのか！いや、あの人たちは教育者ではなくて「労働者」なんやろうな。トップ(知事)に楯突きたいんやったらそれもいいが、どこかで勝手にやれよ。あんたらみたいな、何ほどのこともやってない人が給料減らされて当然やろ。何もやってないならまだましで、学校をグチャグチャにかき回している場合が多い(そういう人を過去に何人も見た)ただ、知事に言いたいのは、こういうアホな人は給料減らすでもクビでもなんでもいいから淘汰して、その分を子どものために熱意を持って尽力している多くの先生方に回して欲しい。久々に怒りが頂点に達したような感じでした。「責任者出てこい！」(今は亡き人生師匠の名ゼリフ)を思い出します(笑)その責任者である府教委の教育長の情けなさ・・・。檀上で、当たり障りのない発言に終始して・・・。「事なかれ」な・・・。最後に、私は橋下知事のような校長がいれば、自分のことなど全くかえりみず、火の中に飛び込みます。少しぐらい言ってることに間違いはある(しかし、それは誰にでもある)が、人を動かすのは「熱意」だと思う。あの人は、その熱意を感じさせる人だ。私も、若い教師たちに「熱意」を持って語らねばという思いを強く持つことができた。昨日は、久々に怒りました・・・。　

  2008.10.27

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