数年前に雑誌で紹介されていて、とっても面白そうだったんだけど、
地元では公開されずに観ないまま忘れていたのが、ひょっこり見つけたので借りてきました。
精神病院の解体の仕事を請け負った業者の男たちが、
作業が進むに連れてだんだんとおかしくなっていく話です。
実在の精神病院が舞台らしいです。
怪しげな雰囲気もさることながら、アスベストだらけの現場なので、
間違っても足を踏み入れたくないですね。
通常なら1ヶ月ほどかけたいところを1週間で請け負ったのがそもそも無理な話。
業者の男たちも、和気あいあいとはいかず、初期段階ですでに不協和音が。
そのうちの一人のインテリが、昔の診察記録のテープを見つけます。
多重人格の症例のテープなんですが、それがけっこう面白くて、
理由をつけては一人になってテープを聴くのにはまっていきます。
ヒゲの男は作業中に銀貨を見つけ、いろいろ探っていく内に、
患者から没収した財産を見つけて夜中に取りに来たり……。
主人公の家庭の事情については、けっこう早い内に予想がつくんですが、
それでも面白かったです。
閉塞的な状況の中で、だんだん壊れていく話が好きなので(笑)。
もう一つのラストも収録されてたんですけど、そっちは何か笑えるので、
公開版のラストで正解だと思います。
映画館で観たら、かなり怖かっただろうなぁ。