開業費
確定申告書がようやく仕上がりました。あとは提出するだけです。開業したての頃には「経費」「減価償却」「按分」「事業主借」「貸借対照表」etc. 耳慣れない言葉に悪戦苦闘していました。経費の仕訳も何が何やら。今はもう手慣れたもの……と言いたいところですが、割と毎回うなっています。経費の中には「開業費」というのもありました。これは分かりやすいです。開業前の準備活動に支出した費用のこと。均整院開業でいえば、均整法学園の学費や、均整院の物件契約のための敷金礼金、施術用ベッドなど備品の代金など、開業日以前にかかった費用をすべてひっくるめたものです。均整で開業すると決心したのは、もちろん均整に惚れ込んだからですが、もうひとつ現実的に、この「開業費」がとても安く済むということもありました。実は均整法学園に入る前、たまたま受けた別の手技療法に「こちらを学ぼうか?」と、一瞬心を惹かれそうになったことが。ただ、その手技療法には、大がかりな専用ベッドがどうしても必要でした。こんな雰囲気で、さらに胴体の部分が胸部や腰部と、何段階にも細かく分かれて、それぞれを調節でき、なおかつ機械仕掛けのベッド。写真のカイロ用ベッドは定価189,000円。その10倍くらいのお値段。そこまでの余裕はとてもありませんでした。均整法は、伝統的に畳の上で講義がなされてきました。均整法学園の授業もそう。均整法学園の授業風景そのため、均整の施術にベッドはあるにこしたことはないのですが、なくても開業できてしまいます(学園では施術ベッドを用いての授業も行われています)。例えば、自宅の居間などにヨガマットを敷けば即開業。また、お客様のおうちに出張もしやすいのです。均整の学生の頃は、ヨガマットを担いで知り合いや友人のお宅におじゃまして施術モデルになっていただき、施術料のかわりに晩ごはんをごちそうになったりしていました。この「身一つ」感覚がもともと好きなので、開業資金に余裕があっても、やはり均整を選んだと思います。たとえ自分が荒野をさすらう旅人になったとしても(そこまでならなくてもいいのですが)、行く先々、何も道具を使わず手技のみで、体の痛みやつらさに困っている人の役に立ち、自分も食べていくことができる。逆に、旅どころではないほど今の生活が忙しい方にこそ、お薦めかもしれません。きっと、ふと我に返る時がきます。今から旅の支度をしておきませんか。「身体均整法学園」東京校説明会(平成26年度クラス)3月15日開催