今度は上に上に…
”くやし~からはじめよう”心を育むコミュニケーション遊び(Vol,3) ジャンケンランニングの発展版:ジャンケン積み木をゲットゲームです。 今日は、ゲットした積み木を上に上に…。かっこいい海賊島を作りましょう~。 ルールは同じです。ジャンケンに勝ったら、ひとつパーツを取りに行きます。負けたらエルモの周りを回って、再チャレンジ 赤チームのYちゃん”私、パァばっかり出そう”って、大丈夫? まずは赤チーム。 いくつかの積み木をまとめてしっかり積もうとしました。 ところが…、隣を見るとどんどん上に積んでいます。これはいけない! しっかり積むことより、上に積むことを優先させるため、積み直しはじめました。 一方、青チーム ジャンケンでゲットしては、積み木をぽん!と置いていくだけ…。こちらのチームもちらりと赤チームを見ます。みんな集めるんだ...。 これは、集団活動のよいところで”モデリング(バンデューラーによる)”と言います。自分で行動するのではなく、他の人を見ることで、学習しているのです。また、自分の中で、気づき、進められる学習もあります。 ”学ぶ(の語源は)=まねる”だそうです。友達といるからこそ、学習が深まっていくんですね。 みんなここまでくると、楽しさがむくむくっと湧き上がってきたようです。ジャンケンに勝っても負けても、素早く戻ってきます。”これ、むっちゃおもろい~~~” やる気になると、すごいパワーが出ちゃいます。 もう、”いす”がないと積めないほど高くなりました。 ”ぼくが積むから、Iちゃんは積み木ゲットをお願いね” 役割分担して、活動が合理化(=無駄を省いて能率化)されました。 役割分担の効果か、ジャンケンでチョキばかり出したのか…、青チームがなんと!171cm積み上げて、勝利を収めました。一方、赤チームは…、 ”んん~~~ん、くやしい。” とっても素直ですね。大人だって、自分の気持ちに正直になれば、生活のいろんな場面で、腹を立てたり、悔しい気持ちを抱きます。幼児ならなおさら、その気持ちを押し込めて、”相手を賛美”するまでには、長い道のりが必要です。 ”どんな気持ち?” ”くやしい…” ”ほんと悔しかったね…” 今日はここでとめておきましょう。 その気持ちを体験したからこそ、今度勝った時にも、相手をさげすんだりせず、がんばっていることも認めてあげられるようになってくるのでしょう。”人の気持ちを推し量る(おしはかる)”ことができるには、その立場に立ってみることが大切です…。 でもしょげてるんじゃないんです。くやしがっていたYちゃん、”あぁ~、まだまだ帰りたくない気分!” さすが!楽天的なのは、子どもの特性です。次への意欲に、気持ちを切り替えました。 お楽しみは、また来週ですね かわいい笑顔、待ってます! ”くやしいからはじめよう~” Fin 完