カテゴリ:ちょっとショートストーリー
たまにこんな気持ちになる事ありませんか?
--- ぼんやりと喫茶店で置かれたコーヒーと、外の景色を眺めていた。 言葉が頭の端からこぼれ落ちていく 時が身体の横をすり抜けていく 記憶が地面に染み込むように消えていく 情熱が残り香のように淡く、かすかになっていく。 けれど僕は僕を懸命に拾い集める。。 デパートや商店街を行きかう人々に明日への希望を捜し スピーカーから流れる音楽や雑踏のざわめきの中に人生の目的を捜し 歩道橋の下を過ぎる車の排気ガスに失ってしまった時を捜し 夕日の映る街角の建物の影にここにはいない誰かを捜す。 まるで僕は壊れた時計を一生懸命に売り歩く現代のマッチ売りの少女だ。。 僕は思う。子供たちが心の底から笑顔のできる未来を。。 誰もが何物にも縛られない自由な心を手に入れる未来を。。 家族という一つ一つの愛の形が幸せな光を地球上で放っている未来を。。 宇宙の中で地球に生きている今を、すべての人が幸せと感じられるように。。 全身全霊を込めて。 この矛盾を生きるすべての人々に。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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