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いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

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March 11, 2010
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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:読書

少しずつしか読めなかったので時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました。

昨日書店に行ったら、目立つところに何冊もおいてありました。

この本は以前ちょっと書きましたが、国立がんセンタ-名誉総長の垣添忠生先生がご自身の体験を書いた本です。

奥様の出会いから看取り、そしてその後の喪失と再生について克明に書かれています。実体験ですので、読んでいて同感する事、勉強になることが多かったです。

全体を通して、とても奥様を大事にされていたのだという愛情が伝わってきました。それだけに喪失感も大きかったのだと思います。

「自分が看取る立場でよかった。あの苦しみを妻に味わって欲しくなかった。」という言葉から優しさが伝わってきます。死んでいくものも残された人が心配ですが、残された人の悲しさも相当辛いものだという気持ちがわかりました。

亡くなられてすぐはうつ状態になり酒におぼれていたのが、次第に回復し、新たな事を始める気持ちになるまでの心の動きがとてもわかりやすく書かれていて同じような立場にある人の参考になるだろうと思いました。決して忘れる事はなくても月日と共に落ち着いていくものだとわかり少し安心しました。

私はまだ幸いな事に身内の死に直面していませんが、これからはどちらが早いかわかりませんが自分もその立場になることでしょう。

元気なうちに遺言書を銀行に預けておくと、手数料はかかっても面倒な事務作業を肩代わりしてもらえる事も初めて知りました。

がんセンタ-の医師だけに、まずはがんの早期発見のための検診の大事さ、そして基礎研究の必要さ、在宅看護の問題点などについても語られていて、今後がん対策のために努力していきたいと書かれている事は、心強いし、是非頑張っていただきたいなあと思いました。

まだ配偶者を看取る看取られるのは先の事と思っていましたが、この本を読んでよかったなあと思いました。

タイトルを読むと何だか不吉な暗い本のような感じですが、最後は新たな挑戦も書かれているし、奥様への愛情もたっぷりで決して読んでいるものが落ち込む感じではありませんでした。むしろ元気や勇気をもらう本だと思います。






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Last updated  March 11, 2010 11:02:11 AM
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