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テーマ:お勧めの本(7407)
カテゴリ:読書
文藝別冊の佐野洋子さんの特集号を読みました。 最初はぱらぱらと見ようかと思っていましたが、少し読んで良かったので最初から最後まで全部読みました。 この本では佐野洋子さんの写真やイラスト、作品の他に関わった方々のエッセイや対談などもありファンとしてはとても楽しめました。 まだ知らない方でもこの本があれば佐野洋子さんの魅力がだいたいわかると思います。 最後に本の紹介もあるので、今度はどの本を読んでみるかの参考にもなります。 佐野洋子さんの作品の感想については、作家の方たちが私よりずっとうまい表現で絶賛されていますが、私の思う事も少し書こうと思います。 佐野洋子さんは「100万回生きたねこ」の絵本で知っていました。 昨年亡くなってから、追悼の本が出てエッセイを読んでみたら面白くて又読みたくなりました。 とてもざっくばらんにあっけらかんとちょっと普通はためらう内容の事も豪快に書かれている所が気に入りました。 家族や自分の事について書いているので、実際ありそうなことでとても親近感があります。 2回結婚されてその一人は詩人の谷川俊太郎さんで、最初のご主人との間に息子さんもいたことがわかりました。 作品を読むにあたってその人の生き方やプライベートを知るとさらに深く読める気がします。 この本の中で傑作だと思ったのが、「卵、産んじゃった」です。何を産んだんだろうと思うと排泄物の事でした。 何ともすごいたとえですが、お体は大丈夫だったのかと心配になってしまいました。 興味のある方はぜひ読んでもらいたいと思います。 医師もこんな症状を表現しているのを読んだらどう思うのかなと思ってしまいました。 佐野洋子さんのように日常ある事を面白く思いのまま書ける作家はなかなかいないと思いますので、残念です。 でも、作品として100万回はよみがえると思います。 このような一人の作家の特集は面白いものです。他の好きな作家の物も読んでみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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