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テーマ:お勧めの本(7407)
カテゴリ:読書
今年の春村上春樹さんの長編の新作が出て話題になったので、買って読んでいました。
2冊組でかなり長いので毎日少しずつしか読めなかったので5カ月ほどかかりやっと読み終わりました。 題名を見た時、殺人事件の話かと思いましたが、これは絵の題名でした。 それにモーツァルトのオペラ「ドン・ジョバンニ」にも出てくるそうでした。 これは主人公の私が奥さんから急に離婚して欲しいと言われ東北に1人で旅に出た後、絵描きの父を持つ友人の父が不在になったアトリエ付きの家を借りるようになり、この「騎士団長殺し」という絵を見つけることからはじまりいろいろな不思議な体験をする話です。 この絵は屋根裏部屋に厳重に包まれて隠されていました。でも私は包装を開いて見てしまいました。 騎士団長が殺される場面を描いた絵だったようです。 それからまず夜中に鈴の音が聞こえてきました。毎日続き音のする方に行ってみると祠がありふたが閉まっていましたがその中から聞こえてくるようでした。 その頃自分の肖像画を書いて欲しいという免色さんという男性が現れて、二人でふたを取り穴の中を見たのですがただの何もない空間でした。 その後絵の中にいた騎士団長が私には見えるようになります。 免色さんには自分の娘かもしれないと思われる女の子がいてその子の肖像画を書いて欲しいと私に頼みます。 私は騎士団長殺しの絵を書いた友人の父に会いますが、もう話せる状態でなく絵を書いたいきさつは聞けませんでした。 でもその父がいた老人ホームで騎士団長を殺すことになって不思議な空間を旅することになります。 最後に行きついたのは鈴の音が聞こえた祠の穴で、免色さんに見つけてもらい無事に家に帰ることが出来ました。 始まりは騎士団長殺しの絵だったと気づき、その後包装して屋根裏にしまうことにします。 離婚すると思っていた奥さんとも復縁して自分の子ではないだろう娘さんも授かります。 最後は前と同じかもっといい生活に戻り良かったです。 この話はホラーもあれば冒険もあれば娘は誰の子かという問題もあり、なかなか盛りだくさんです。 絵からその人物が実際に出てきて話すのは面白いと思いました。 実際に実在する人物なのか心の中に潜む自分自身なのか、絵を通じていろいろ発展します。 ちょっと長いのですが、それぞれ章が細かく分かれていて、その見出しに一番鍵になる事が書かれているので読みやすかったです。 この本を読んで気になったのは倒置法が多いことです。述語が先に出てくる文が多いなと思いました。 大事な場所は点が横に打ってあったり太字になっていたりしてわかりやすかったですが、少し目障りでした。 長いのですが、登場人物は少ないし読みやすくわかりやすいと思いました。 この本を読むと離婚する前はお互いに離れてよく考えた方がいいというのと隠して見られないようにしてあるのはわけがあるので勝手に見ない方がいいということです。 開けてしまった環は閉じないと終わらないとこの本では書かれています。 好奇心で開けないでそのままそっとしておくのも大事だと思いました。 今日は何とか最後まで書くことが出来て良かったです。 時間があり興味のある方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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