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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
昨日の蒸しパンは軽く柔らかくとても美味しかったです。 ラムレーズンにもとても合いました。 ジャムやドライフルーツや色々入れて作れそうです。 甘さも甘すぎず食べやすかったです。 電子レンジで蒸しパンを作ったことは前もありましたが、これはバターなどを足さなくてもしっとり柔らかく美味しかったです。コープの商品です。最近出来たようですので試してみました。 朝顔は花は小さくなってきましたがまだ毎日咲いています。 これだけよく咲けば満足です。 門井慶喜著の「銀河鉄道の父」を読み終わりました。 これは本屋で目に付いて買ってありました。銀河鉄道の夜を書いた宮沢賢治の父親の話です。 18年に第158回直木賞を受賞して昨年文庫本になっていました。 宮沢賢治の父親が主人公ですのでその家族特に賢治のことは詳しく書かれています。 宮沢賢治は岩手県の花巻出身とは知っていましたが、実家が質屋兼古着屋を営む地元でも有数の商家で、父政次郎は町会議員だったとは知りませんでした。 政次郎は成績優秀で上の学校に進みたかったようですが、父親から質屋に学問はいらないと言われ小学校を出て質屋を継いで中学校は行かなかったそうです。 これを読んでいると政次郎は面倒見のいい子供に理解あるちょっと過保護な父親だとわかりました。 子供の頃の賢治のことも詳しくわかりました。 賢治は子供の頃から石に興味があってたくさん集めていて将来は人造宝石を売る会社を作りたいと思っていたとは意外でした。 父政次郎は中学に行かなかったですが小学校を優秀な成績で卒業した賢治を盛岡中学に行かせました。 そしてさらに希望していた盛岡高等農林学校にも進ませました。 すぐ下の妹トシも成績優秀でその頃の女子としては日本女子大まで行ったのはすごいなと思います。 父は賢治が子供の頃赤痢で入院した時にはずっと付き添って面倒をみました。 その当時父親が子供の世話のために病院に泊まり込むのは珍しかったそうです。 感染症でうつると言われても続けて腸カタルになってしまいました。 また賢治が下宿先で本代など請求してきた時もすぐに仕送りしていました。 賢治は長男なので質屋を継がせようとして手伝わせたのですが、大人への応対が苦手で質屋は無理だとわかり諦めました。 無理に質屋を継がさず賢治を好きなようにさせていました。 賢治より妹のトシの方が文章がうまく、手紙も感心するほど素晴らしかったそうです。 実際の手紙も残っているそうでした。 賢治とトシはとても仲が良く、トシに勧められて賢治は詩や童話を作ったようです。 トシが病気になった時もずっと看病し自作の話を読んで聞かせていたそうです。 トシは先生になったのですが、結核で早く亡くなりました。 賢治も先生になって生徒からの評判も良かったようですが、体調のこともあり止めて作家に専念したそうです。 盛岡の新聞に作品が載ったり、本も出したのですが賢治が生きているうちはあまり評価されなかったようです。 この話を読んで宮沢賢治一家のことがよくわかりました。 この本を書かれた門井さんも子供が3人いる父親で賢治の伝記漫画を子供のために買ったことで政次郎の思いと自分が重なったこともありこの本を書かれたそうです。 結構長かったですが、賢治の性格も生まれてから死ぬまでの人生もよくわかって面白かったです。 興味のある人はぜひ読んでみてください。さすが直木賞の作品だと思います。 門井さんの他の小説も面白そうですのでそちらも読んでみたいと思いますが、私は次は芥川賞受賞作品を読みたいと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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