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テーマ:お勧めの本(7407)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
今まで旅館に行くと歯ブラシは付いているものと思っていましたが、使い捨てなのはもったいないと思っていました。ホテルによっては折り畳み式のいいものもあったりして持ち帰ったものです。 いつも使っている使いやすい歯ブラシを持って行こうと思います。 前に行った福井の旅館ではコップは紙コップになっていました。 コロナの感染やプラスチックの削減を考えていろいろ工夫されているようです。 ひたち海浜公園のコキアは実際見るとすごく数が多くてきれいで感動します。 ちょうどいい時期になかなか見られないものですが見ることが出来て良かったです。 駐車場は広くてあちこちあるのですが、駐車場に行くまでの道が渋滞していてなかなか止められなかったです。秋はコスモスやバラも楽しめるので花が好きな人にいいと思いますし、遊園地もあるので子供がいても一日遊べると思います。 とても広いので足腰が悪い人や高齢者には大変かなと思います。 道尾秀介さんの「光媒の花」を読みました。 この本は集英社文庫のナツイチフェアで選びました。 道尾秀介さんの本は今まで読んだことがなかったのですが、題名と表紙の絵に惹かれたのと山本周五郎賞受賞作なのと直木賞作家ということで読もうと思いました。 私はあまりミステリーやサスペンスは読まないので道尾秀介さんのことも知りませんでした。 この本は6章に分かれていてそれぞれ短編で終わっているのですが、前の章に出てきた登場人物が次の章にも出てきて連作にもなっています。 最初の2章は殺人があって怖いなと思いましたが、その殺人にいたるいきさつや心の動揺がとても表現豊かでワクワクドキドキしながら読めました。 第2章の虫送りを読んで小学生の兄妹だけで夜に河原に虫取りに行くのは怖いなと思いました。 ホームレスのおじさんに声をかけられて女の子の方はテントに連れていかれ、いたずらされてしまいました。その後お兄さんの方が探して見つかって良かったですが危なかったです。 その後橋の上からテントに向かって落ちていたブロック片を落として急いで家に帰りそれからは河原に行かなくなったのですがニュースでホームレスが亡くなったことを知ります。 子供たちは自分たちが殺してしまったのかとショックを受けますが、その後またしばらく経って河原に行き別のホームレスのおじさんと出会い死んでいい人間なんてこの世にはいないと説教されます。 第3章でそのホームレスのおじさんは前から殺された方のホームレスが子供にいたずらしていたことを知っていて子供たちが落としたコンクリート片を使って殺していたということがわかります。 そして中学生の時河原の虫取りで出会った同級生の女の子のサチのことを思い出します。 サチの家に行き家族の問題を知ってしまったのですが助けられずに、サチは自分で母親の交際相手の男を刺して殺人事件を起こしてしまいました。 第4章にはそのサチが出てきてアパートに住んでいてファミレスで働いている事がわかりました。 そこではショックで耳が聞こえなくなった由希という女の子が出てきます。 第5章で出てくるドライバーの弟と急に病気で入院した姉の話では姉の入院が長引きがんだったのかなと思ったらお母さんと弟の不仲が解消されて仲直りしたら急に良くなって退院できたのは良かったなと思いました。 第6章ではその病気が良くなったお姉さんは小学校の先生で、再婚して名字が変わる生徒との対応に悩み先生を辞めようか思いつめます。 先生の思いが通じて最後にはその生徒も自分の思いを話せるようになりいい結末で終わったのが良かったです。 どの話にも共通して虫や白い蝶が出てきました。 どの話も家庭環境の問題、母子家庭、父子家庭、再婚、親子、兄弟、子供が出てきました。 最後の章の遠い光で蝶と白い光がつながります。第1章で出てきた印章店が又第6章で出てきました。 頭の奥、遠くに見える光ーあの光は、わからないことばかりの、この世界だったのではないか。かつて世界は十分に光っていた。いつからあの白い光は消えてしまったのか。いや本当は消えてなどいないかもしれない。世界は何も変わっていないのだから。変わったのはたぶん私の方なのだろう。いつだって変わってしまうのは人間の方なのだ。思い出でしかない光を見て、そのうえで揺れてばかりいる。現実はもっと明るく光っていることを忘れてしまう。 光ったり翳ったりしながら動いているこの世界を、私もあの蝶のように、高い場所から見てみたい気がした。すべてが流れ、つながり合い、いつも新しいこの世界を。 どの章も最後には白い蝶が飛び光の道が見えて希望が見えるいい終わり方でした。 じっくり読んでみると各章の主人公と家庭環境も重なっているように思います。 何回も読みなおすともっとこの小説の良さがわかると思います。 道尾秀介さんの本をもっと読みたくなりました。一冊読むとはまってしまう人も多いようです。 気になった方は是非読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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