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テーマ:お勧めの本(7403)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
主人も年賀状は安否確認だと言います。 しばらく会っていなくても年賀状のひと言で最近の様子がわかるものです。 一般的な形式的なことしか書かれていないと今の様子がわからず元気でいる事しかわからないものです。 私ぐらいの年齢でもいつ何があってもおかしくないものです。 年々枚数が減ってくのは寂しいですが、いつもくださる方は大事にしようと思います。 あとから返事をくださる方には手間をかけて申し訳ない気持ちもあります。 でもすぐに返事をくれたり翌年は元旦に着くようにくださる方にはまだ書いてもいいのかなと思ったりします。 「ライオンのおやつ」を読み終わりました。この本は2020年の本屋大賞2位になった本で文庫本になったのに気がついてすぐに買いました。 題名だけ見るとライオンの話なのかなと思ってしまいますが、ライオンの家という瀬戸内の島のホスピスの話です。 主人公の雫は33歳で若いのに担当医に余命のことを告げられて暖かい場所で毎日海を見ながら過ごしたいという願いをケアマネージャーさんに相談してライオンの家を提案してもらい行くことに決めました。 このホスピスでは毎週1回おやつの時間があり、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエスト出来ました。 雫はなかなか選べなかったのですが、父の誕生日に初めて作ったミルクレープを選びました。 ホスピスでは規則はなく洗濯とか室内の掃除とか自分で出来ることはご自身でしてもらい出来ない事はお手伝いしてもらえました。あとは自由に時間を過ごせました。 ライオンの家には六花という犬もいて、犬を飼いたくても飼えなかった雫の願いも叶いました。 入居者が次々亡くなっていくのを見たり、雫の体が衰えていく様子を読むのは悲しかったですが、雫が自分の死を受け入れていく経過がよく表現されていました。 雫は実の両親は事故で亡くなり叔父さんに育てられました。そのお父さんになった叔父さんにもホスピスに行くことは知らせていなかったのですが、亡くなる少し前にお父さんと会うことが出来ました。 お父さんが結婚することで雫は家に居にくくて家を出てしまっていたのですが、その後妹が生まれていてその妹さんとも会うことが出来ました。 この本を読んで自分の最期をホスピスで過ごすのもいいなと思いました。 雫が死ぬ前にすでに亡くなっている人たちと会って話をしていて、事故で亡くなった実の母親とも会えたのは良かったです。 最後には主人公の雫は亡くなってしまいますが、病気で余命を告げられてからもその後の過ごし方で人生を悔いなく大往生できる事がわかり、読後暗い気持にはならず良かったです。 余命を告げられた時その後の人生をどう過ごすかを考えさせられる話でした。 興味のある方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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