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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
昨日は楽天ブログにログイン出来ましたが、書き込もうとすると少し時間がかかりました。 だいたい美容院には年に2回くらいしか行っていないのですが、前回行ったのは9月だったのでだいぶ髪が伸びてしばらないとまとまらなくなってきたので、行ける時に行こうと思って電話したら午前中は混んでいました。 思い切って昨日行っておいて良かったです。 特に出かける予定がないといつでも行けると思っていてもなかなか行かないものです。 そのまま髪が長くなってもしばればいいような髪型ですが、暖かくなってきたので短くなってさっぱりして良かったです。 本屋さんで湊かなえさんの「カケラ」が目について読んでみようと思いました。 美容外科医の橘久乃が一人の少女の自殺について関係者の話を聞きながら何が少女を追い詰めたのかを解明しようとする話です。 幼なじみの志保から痩せたいという相談を受けてカウンセリングをしているうちに、太っていた同級生の横網八重子の事が話題に出てその娘の有羽が自殺したことを知ります。 この話はフィクションであり実在の個人団体等とは無関係であることをお断りいたしますと書いてありますが、解説を読むとこの作品を執筆されるにあたって女医の友利新先生が取材を依頼されたことがわかりました。 友利新先生によると、美容に関する診察内容の時には特に患者さんの話をじっくり聞くそうです。 それで痛感するのが、他人についても自分についても「うわべ」しか見ていない人が何と多いかという事だそうでした。そしてうわべを変えれば内面も変わると思っている人が多いという事でした。 友利先生は医師としてうわべを治療しているけれども同時にカウンセリングによって内面も診ているそうでした。 プロローグとエピローグでは橘久乃の思いが書かれています。 そしてなぜ題名がカケラになったのかがわかります。 「人それぞれに似ているようで少しずつ違うへこみやでっぱりがあるそれは何も外見だけを表しているのではなく内面だってピースの形に現れる。長所があり、短所があり、好きなものがあり、苦手なものがある。そうやって、自分というカケラが出来上がる。 カケラとカケラがはまって、家族ができ、町ができる。そして一枚の絵の一片となる。だけど皆がうまくはまれるとは限らない。なぜだか自分だけ浮いてしまっている。無理に押し込むと周囲のバランスも崩れてしまう。 それが外見の問題だと感じた人がクリニックのドアを叩く。かつてはぴったりはまっていたのに、違和感を覚えるようになったり、自分がはまる絵を思い描くことが出来ない人もよかったらご相談ください。 自分の作りたい絵に対しては不自然に思えるピースでも、そのピースがぴたりとあてはまる場所は必ずあるから。」 この本では同級生が痩せたいと言って相談されたことによって子供の頃に太っていた横網八重子のことを思い出し同じ太っていても太り方やその人の他の長所でいじめられる場合もあれば気にされないこともあり、人によって感じ方が違う事がわかります。 そして自殺した有羽の高校の担任の柴山登紀子は自分の体験や思い込みから太っている人を否定し、太らせた親が悪い児童虐待と決めつけているのは問題だなと思いました。 この本を読んで美容外科医はただ外見を治すだけでなく患者さんお話をよく聞いてその背景にあることも考慮しているのだなとわかりました。 いろいろ考えさせられる話でした。興味のある方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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