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いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

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May 22, 2023
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テーマ:お勧めの本(7407)
カテゴリ:読書
20日のブログにコメントありがとうございました。
昨年観音竹に花が初めて咲いて驚きましたが、今年は別の鉢の方に花が咲きました。
今年のはピンク色なので目立ってわかりやすいです。
昨年は骨折したのは災難でしたが、その後は特に悪い事は起こらなかったです。
咲くのは珍しいですが昨年植え替えていないので弱ってきているのかなと思います。
でも昨年咲いた方の観音竹も枯れてはいないです。
前回ガスレンジを買い替えた時も同じガス会社のショールームのイベントに行きました。
今回はガス展ではないので買い替えなどの人だけが来ていたようでした。
ガスレンジもいろいろ改善されてきているなと思いました。
1℃刻みの温度調節まではいらないかもしれないですが、鍋の温度がわかるのは便利だと思います。
臭いや汚れも少しは改善され掃除も楽になるのは嬉しいです。
新製品ということで早く今の状態を見ておきたいということでさっそく今日の午前中寸法を測りオーブンの型番を見ていきました。8月新発売ですがメーカーには早くに注文するようです。

馳星周著の「少年と犬」を読みました。
直木賞受賞の時に読みたいと思っていて、文庫本になるのを待っていて買ってありました。
馳星周さんの本を読むのは初めてでした。
題名は「少年と犬」ですが短編がその前に6つあって最後が少年と犬です。
この本は東日本大震災と熊本地震が盛り込まれています。
東日本大震災で飼い主とはぐれたシェパードと和犬の雑種の多聞が5年かけて岩手から熊本までいろいろな人に助けられながら旅をして最後に遊んだことのある少年のもとにたどり着きます。
最後の「少年と犬」の所でで犬と少年のつながりがわかります。
犬と出会った人たちはそれぞれ問題がありますが、犬と出会ったことで気持ちが変わっていきます。
ある時は亡くなるのを看取り、ある時は自殺から救います。
それぞれの土地で助けてくれた人が多聞の必要が無くなると南西に向いてまたどこかに行きます。
最初に犬を見つけたのは仙台で東日本大震災で職を失いお金を得るために強盗の手助けをしてしまった人でした。
お姉さんと認知症の母がいて母は犬を見てとても喜びましたが、もうこの悪い仕事は最後にしようと思った所で殺されてしまいました。
次はその強盗の一人が犬を飼うことになり新潟から船で逃げようとしたところを殺されてしまいました。
その後仕事を奥さんに任せて登山にのめりこんでいる旦那さんが山で見つけて飼うことになりますが山で滑落して死んでしまいました。
それから東尋坊で自殺を考えている事故で両親を失い車いすになった少女に出会い、自殺を思いとどまらせようとボランティア活動している人が飼うことになり、少女は前向きに生きようと変わっていきます。
もう自分がいなくてもいいと思うと次には働かず賭け事ばかりしている男を殺してしまった滋賀の娼婦の所にいってその娼婦が警察に行ってやり直そうと決めたところで多聞を自由にします。
その後奥さんが亡くなりがんで余命僅かの漁師の老人の所に行きます。
娘さんがもう少しで来るまで頑張ろうと思っていたところ猟に呼ばれて出て行った所を他の漁師に撃たれて死んでしまいます。
最後にたどり着いたのは東日本大震災のショックで言葉が出なくなった少年のいる熊本でした。
犬と触れ合うことで言葉も出てくるようになり明るさが戻りました。
でもその後熊本地震で被災してしまいます。
犬に埋め込まれていたマイクロチップで多聞の飼い主は岩手の釜石の人で東日本大震災で亡くなっている事がわかりました。少年は祖母と釜石の公園で遊んでいた時出会っていたことが後でわかりました。
熊本地震で倒れた家屋から多聞は少年を守って亡くなりました。
少年がまた元のようにショックを受けてしまうかと思ったら、多聞はずっと心にいるといって大丈夫で良かったです。
これから読む人にはちょっと詳しく書きすぎてしまいました。
最後に多聞はずっと探して逢いたかった少年と再び出会えて良かったですが犠牲になってしまって残念でした。
犬と人との関わりとそれによる変化がとてもよく描かれていて感動しました。
犬が好きな人だったら尚更犬が好きになると思います。動物が持っているエネルギーを感じました。
震災のことや震災で被災した人のことも上手く盛り込まれていて犬によって人も癒され変わることが出来るのは素晴らしいと思いました。
ただ犬を保護した人たちが亡くなる場面が多い事が悲しく思いました。それでも家族に看取られなくても犬に看取られたのは救いだったと思います。
読みやすく読んで良かったと思える小説でした。ぜひ読んでみてください。





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Last updated  May 22, 2023 03:37:03 PM
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