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カテゴリ:読書
17日のブログにコメントありがとうございました。
32年前も同じ市内に住んでいましたが一つ隣の駅の近くでした。 その頃は駅前にスーパーは一つしかなかったのに今は空き地だったところに2つ大きなスーパーが出来ています。 今住んでいるところも歩いて行ける範囲にもスーパーがあるし駅の方に出ると別のスーパーも二つあります。 それぞれポイントがもらえたりシニアパスポートの割引もあったりするのでうまく使えば安く買えると思います。 今年は広告で安い所に車で行ってもらえるので助かります。 本生マグロの中トロとサーロインステーキは安く買えましたが、とても美味しかったです。 土、日はごちそうでした。 父の日は息子から何もなかったですが家で美味しいものを食べられて良かったです。主人も満足したようです。 小川洋子さんの「ことり」を読み終わりました。 小川洋子さんは「博士の愛した数式」を読んで好きになりましたが、他の本はあまり読んでいなかったです。 「ことり」は本屋さんで目に留まって買いました。平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)受賞作品と書かれていました。 小鳥が大好きな兄弟の一生が書かれています。 最初は小鳥の小父さんの死から始まります。 亡くなったのを見つけたのは新聞の集金人でした。 小鳥の小父さんは一人暮らしで特に親しい人もいなくて近所の人も口をきいたことがある人がいませんでした。小鳥のかごを抱いたまま亡くなっていました。 小鳥の小父さんと呼ばれるようになったのは幼稚園の小鳥の世話をしていたので、子どもたちから呼ばれていたからでした。特に頼まれたわけではなくて自分で希望して毎日好きでやっていました。 何故小鳥が好きになったかというとお兄さんの影響でした。 お兄さんは子供の時普通の言葉が出来なくなり誰もわからない不思議な言葉を話すようになりました。 その言葉がわかるのは後に小鳥の小父さんと言われる弟だけでした。 お兄さんは小鳥のことは好きでとても詳しく毎日幼稚園の小鳥を見に通っていました。 母親が血液の病気で亡くなり、大学の先生だった父親も合宿中海で溺れて急死してしまいます。 その後は小父さんが近くのゲストハウスの管理をしながらお兄さんと暮らしていきます。 お兄さんは幼稚園の小鳥を見ながら倒れて急死してしまいます。園長先生に倒れているのを発見されて良かったですが助かりませんでした。 その後お兄さんがいつも楽しみに見ていた幼稚園のその鳥小屋を掃除することを申し出ます。 子どもは苦手なので子供のいない時間に通っていますが園児に見つかって小鳥の小父さんと呼ばれるようになります。園長先生はいつも声をかけてくれましたが小鳥の話しかしませんでした。 その後小父さんと関わったのはお兄さんがいつも棒キャンデーを買っていたお店の店主と図書館の司書さんと虫の声を聞く老人ぐらいでした。 時が経ってからは園長先生も年をとり引退し代が変わり、お店の店主も高齢になり棒キャンデーも無くなります。ゲストハウスの仕事も無くなりました。 さらに子供がいたずらされる事件が起きて小鳥の小父さんも疑いの目で見られて、幼稚園からも追い出されてしまいます。その後世話をしていない小鳥たちは死んでいき鳥小屋も無くなってしまいました。 その後庭にメジロのひなが落ちてけがをしているのを発見して保護します。やがてメジロは元気になりきれいな声で鳴くようになります。 その後その声を聞きつけた知らない男の人から誘われてメジロの鳴き合わせ会に行きます。 そこで無理やり鳴かされているメジロを見て耐えられなくなりそこにいられなくなり、急いで逃げだします。やっと家に帰って疲れて鳥かごを抱いて寝てしまいます。そこで2度と目覚めない眠りに落ちました。 その後のことが書きだしに出てきます。小父さんとはこういう人だったのだとわかってもう一度最初を読み返すとよくわかりました。 小鳥に関することだけで人の一生が書かれているのはすごいなと思いました。 兄弟とも大好きな小鳥と一緒に穏やかに亡くなったのはまだ良かったのかなと思います。 でも亡くなった時誰も知っている人がいなかったというのも寂しい事であり、問題だなと思います。 小父さんは鳴き合わせ会に行って多くの小鳥の愛好者と出会いましたが、それは自分の勝負の為に小鳥を利用している人たちなのだとわかりショックだったと思います。 それを見て小父さんはメジロを自由に出してあげようと思いながら疲れて寝てしまいました。 メジロは小父さんが亡くなった後も元気で鳴き続けて良かったと思いました。その後どうなるかと思ったら警察の人がかごから出してしまって自由になったので良かったと思いました。 読み始めはよくわからなかったことが読み進めるうちに小父さんと小鳥たちとの関わりの深さを感じ取ることが出来ました。 人との関わりが苦手で孤独な高齢者の事を考えさせられる話でした。 気になる方は読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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