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テーマ:お勧めの本(7406)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
昨日だけでは書き足りなかった感想を書こうと思います。 題名の「くもをさがす」というのも面白いと思いました。 まず読み始めて驚いたのはカナダには家の中に蜘蛛がたくさんいて刺されることもあるという事でした。 最初皮膚の赤くなって痒い所を病院で診てもらおうとすることから始まりました。 コロナの感染者数が多い時期だったのでなかなか予約が取れずやっと診てもらえた病院で皮膚の他に気になっていた胸のしこりも診てもらったそうでした。 それから紹介状を書いてもらえて超音波検査を予約してもらえたそうでした。 超音波検査とマンモグラフィ検査をしてもわからず、針生検をしてがんだとわかってがんセンターから電話を待つように言われたそうでした。 それからしばらく待ってもなかなか電話がかかって来なくて、最初診てもらったクリニックに電話しても待つように言われてやっとカナダに長く住んでいる友人に代わりに電話してもらって連絡が付いたそうでした。 海外で診療を受けるのは言葉も通じず大変だなと思いました。 でもその頃はコロナの感染者が日本でも多く帰国してからだと治療が遅れてしまうと思ってカナダでの治療を決断したそうでした。 がんになってもそれを友人や家族に告げるかは人それぞれちがうけれども西加奈子さんはすぐに友人たちにがんであることを告げたそうでした。母親に伝えるのには最後まで躊躇したそうでした。 この本を読んでいると友人たちにかなり助けられていたんだなと感じました。 友人たちとの会話で関西弁が多く出てきてそのやり取りが明るく不満をぶつけているところがいいなと思いました。 西加奈子さんは遺伝子検査でBRCA2の変異遺伝子が認められて乳がんと卵巣がんになる確率が高いそうでした。 カナダでの治療は両乳房切除の手術後の当日に帰されるだけでなく、抗がん剤の後下がった白血球を上げるための注射フィルグラスチムという薬を自分で薬局に取りに行って家で自分で注射しなければならないという事にも驚きました。 私も抗がん剤で白血球が下がった時は毎日病院に行って注射してもらい日曜日も行ったりしましたが、遠い病院に通うのも大変でしたが自分で注射するのも怖いなと思いました。 今までがんの体験記はいろいろ読んだことがありますが、この本はがんの治療以外にも参考になることがたくさんありました。作家さんだから医療以外のことも書ける事も多いのではと感じました。 がんの体験記は読んでいて特に自分ががんの闘病中だったりすると余計に気分が落ち込むものもありましたが、こちらは読んでいて気持ちが明るく希望が持てるなと思いました。 西加奈子さんも「私は闘病、という言葉を使うのをやめていた。「病気をやっつける」という言い方もしなかった。これはあくまで治療だ。戦いではない。たまたま生まれて、生きようとしているがんが、私の右胸にある。それが事実で、それだけだ。」 今日は朝から午前中は強い雨が降っていましたが、午後からはだいぶ弱くなってきました。 特に道路が浸水することも無くて良かったです。 涼しくなって冷房もいらないです。 これから強い雨がだんだん北の方に移っていくようです。大雨警報が出ている地域の方は十分注意してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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