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テーマ:お勧めの本(7403)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
カーネーションが咲くのは春だけと思っていましたが、秋から冬も咲く事がわかり驚きました。 切り花にしても長持ちするし、刺し芽でも増やせそうです。 花は一輪でもきれいなので増やせたらいいなと思います。 室内に入れて冬越しが出来て良かったです。 宮本輝著「灯台からの響き」を読み終わりました。この本は昨年の集英社文庫のナツイチフェアで気になって買っておいたものです。 宮本輝さんの本は初めて読みました。 文庫本にしては厚い方なので読みごたえがありましたが、だんだん面白くなって飽きずに毎日もっと読みたいと思いながら読めました。 中華そば店「まきの」をやっていた62歳の康平が主人公です。 2年前に妻の蘭子を亡くしてから、店をやる気がしなくてほぼ引きこもりのような生活を送っていました。 物語は「神の歴史」の本に挟まっていた蘭子宛のハガキが落ちてきたことから始まります。 このハガキは小坂真砂雄という大学生から届き妻の蘭子はその大学生のことを全く知らないと言っていました。 近所の同級生の総菜屋のトシオのお店で見たカレンダーの灯台の写真を見て、灯台めぐりをしようと思います。 小坂真砂雄からのハガキにも灯台巡りをしていたことが書かれていました。 まず房総半島の灯台を見に行きます。 途中でまず次男と合流して一緒に旅をします。そして息子が将来何をやりたいかを知ることになり、それを応援するために店を再開しようと考え始めます。 その後名古屋で仕事をしている長男にも会いに行きその近くの灯台にも行きます。 小坂真砂雄からのハガキが気になり蘭子の事を知っている叔母さんの石川杏子と言う女性に函館まで会うために青森の灯台への旅にも出ます。 でも石川杏子は函館にいなくて出雲に来るように言われます。 そこで蘭子が出雲にいた高校時代のことを初めて聞くことが出来ました。 そこで小坂真砂雄の事が出てきて思い切って手紙を出します。 なかなか返事は来なかったのですが、本人が訪ねて来て一緒に出雲に行くことになりました。 それで蘭子との関係を知ることが出来ました。 この話は灯台を巡る旅の話だけでも面白いのですが、はがきの相手の事や蘭子が生前言わなかった事を確かめる謎解きにもなっていました。 さらに康平を支える近所の同級生や子供達の協力も素敵だなと思いました。 康平は灯台を巡る旅に出たことで中華そば店を再開しようと言う気力がわいて良かったなと思いました。 途中で転んで手の指にひびが入って再開が遅れてしまいましたが、ひびが入っただけでもリハビリなど仕事をするには大変なんだなと思いました。 灯台巡りの旅も面白そうだと思いましたし、何回も出てくる森鴎外の「渋江抽斎」の本も気になりました。 宮本輝さんの他の本ももっと読んでみたくなりました。 気になる方は是非読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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