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いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

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October 14, 2024
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テーマ:お勧めの本(7403)
カテゴリ:読書
昨日のブログにコメントありがとうございました。
お金がかかる趣味は余裕がないと出来ないものです。
以前書道をやっていた時は材料費や受講料、展覧会への出品、新年会など思ったよりお金がかかりました。
でも結婚前で仕事をしていて実家から通っていたので払えましたが、筆や墨や紙などこだわればかなりお金もかかるので書道の免許を取って少しして止めました。
私は夜間部に行っていましたが、昼間はお金持ちのおば様たちが優雅に楽しまれているのを見て羨ましく思いました。余裕のありそうなその人たちは勧められる筆や墨が買えて中国に書を見に行ったりもしていました。書道は高齢になってからもやれそうでしたが、お金が続かなくて諦めました。
手芸やピアノも先生に習った方がいいかなと思いますが、そうなると費用がかかりそうなのでそこまではと思い独学です。少し基本がわかれば本を見れば何とかなるものです。
読書も図書館で借りた方が安くてたくさん読めそうですが、図書館までが遠いのが面倒ですし期限が決められているのでゆっくり読めないです。
最近は本当に読みたい本が文庫本になるのを待って買って読んでいます。
主人は私とは全く違う趣味です。自分の小遣いは以前働いていた時の貯金と株で儲けたお金を使っているようです。

集英社文庫のナツイチフェアで話題になっていた道尾秀介さんの「N」が読みたくて買ってありました。
この本は6つの章で構成されていますが、読む順番は自由だそうでした。
それぞれの章の冒頭部分が書かれていて、そこから好きな章を選ぶようになっていました。
一章おきに上下逆転させた状態で印刷されているのも面白いと思いました。
著者によると読む人によって色が変わる物語を作りたいと思ったそうです。
読む順番の組み合わせは720通りにもなるようです。
私はまず最初に「名のない毒液と花」を読みました。
そして最後に「消えない硝子の星」を読みました。
2番目に「飛べない雄蜂の嘘」を読んでみて、3番目に「眠らない刑事と犬」を読んだ時に登場人物がそれぞれ共通している事がわかってきました。
読む順番によって登場人物が以前どういう人だったかがわかるのは面白いなと思いました。
どの章にも家族を急に亡くした子供や悲しい過去を持つ人が登場しますが、それぞれの章に海に見える光の花や天使の梯子が出てきて未来への希望が感じられて終わるのは素敵だなと思いました。
親子関係や教師と生徒の関係についてもいろいろ考えさせられるものもありました。
近くで事件が起きて最初は自分の子を疑った母親が後から子供の気持ちをわかっていなかったと気がつき反省したのは良かったなと思うと共に共感する部分もありました。
日本での話だけでなくアイルランドのダブリンが出てきてそこがラフカディオハーンが幼少期を過ごした場所だとは初めて知りました。
そしてそこがターミナルケア発祥の地であることも初めて知りました。
他の章で出てきたカズマがターミナルケアの看護師になっていたとは驚きました。
生死について終末期の医療についてや交通事故で親を突然失った子供の心のケアなどにも触れていてその内容の深さに感動しました。
興味のある方は是非読んでみてください。
今度は違う章から読んでみたら新しい発見があるかもしれないです。
道尾秀介さんはナツイチフェアの短編でいくつか読んでいましたが、これからも読んでみたいと思いました。





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Last updated  October 14, 2024 03:54:46 PM
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