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カテゴリ:歌舞伎
かなり前ですが、『エリザベート』関連で、梅田芸術劇場のHPで、猿之助主演の『助太刀屋助六』の公演案内が出ているのに目を引かれました。梅芸なのに会場はル・テアトル銀座。どういう関連なのかはよくわからないのですが、何となく頭の片隅にあったこの公演。山口さんのイベントの日程がわかってから、チケットもゲット。勘三郎さんが亡くなり、歌舞伎界も、次はこの人だ、なんて思っているので、とっても楽しみでした。それに、この公演は、歌舞伎ではない。そして、これって異色な取り合わせなんですが、東宝ミュージカルにもよく出演されているはるパパこと、治田敦も出演。・・・このお方、四季出身で、山口さんとも親しいようなので、他人とは思えない(笑)。
で、この公演も、座席確認をせずに会場に到着。 2列目の一桁番台だから、オペラグラスはいらないだろうけど、端で見にくいかも。 なんて思ったら、中央ブロックの通路沿い。で、おもしろいのが0列から始まっているので、実質3列目。 舞台自体が、能舞台のように正方形で作られているので、両端の余ったところにぎりぎりまで座席が組み込まれているという状態。きっとミュージカルなら、ここオーケストラピットだよなあというところに座っていると感でした。 舞台下手の角だから、役者さんたちが目の前に立つ・・・のでよく見えるといいたいところなんですが、その役者さんのおかげで、舞台中央が見えない(涙)。・・・でも、その状態で視界を塞いだのは、猿之助君だったので、まあいいか。と彼の姿をまじまじと見てました。 以前、狂言を見に行ったときにも、下手の柱で同じ状況になったのを思い出したのでした。 猿之助君の歌舞伎ではない舞台というのは、テレビで、現代劇を見たことがあるのですが、いまいちだった・・・ごめんなさい。 でも、今回は、時代劇なので、やっぱり、台詞回しから太刀さばきまで、ばっちりです。 で、彼のパワフルな演技に引き込まれ、あっという間の時間が過ぎてしまいました。 客席降りもがんがんあるので、かぶりつき、どころか一体化っていう感じですよね。 で、はるパパも、殿役で、どっかり構えているし。猿之助のアドリブなのかというような台詞も随所に見られ、流れるように進んでいくんですよね。そして、これ、絶対アドリブ、というのが、はるパパへの「ご出身は。」一瞬ひるむはるパパ。「ひ、日向じゃ。」・・・私も思わずうなずいてしまいましたが。九州から来た私には、この台詞がなんだかとってもうれしかったな。 唯一の女性出演者も、朝海ひかるさん。この人も、元エリザベートですから、他人とは思えない(?)。ドレス姿も美しかったのですが、和服もばっちり似合ってる。美人っていいですね。 きりりとした姉役は、宝塚男役の流れも彷彿させてくれました。 東宝ミュージカルに比べると、生演奏もついているのにこぢんまりとしている。 でも、伝わってくるパワーは、変わらないほどでした。 澤瀉屋の公演は、来年6月の博多座ですね。楽しみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.12.28 08:40:12
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