秋桜の山口祐一郎な日々

『レディ・ベス』帝国劇場　４月１９日１２時開演
<キャスト＞　ベス　平野綾　　ロビン・ブレイク 山崎育三郎　メアリー・チューダー 吉沢梨絵　　フェリベ　平方元基 　ロジャー・アスカム 山口祐一郎


前日に、１日中走り回る形で仕事を終え、へとへと状態で最終便に飛び乗り、羽田に到着。品川についてやれやれと思っていたら、その乗り換えのホームに人が密集してました。やっぱり都会の金曜の夜はすごい人出だななんて、田舎者感覚いっぱいで眺めていたら、なんのなんの、人身事故で遅れが出ているとか。やっと来た電車にぎゅうぎゅう詰めで乗り込み、どうにかその日のうちにホテルに到着することができました。

という現実から、一晩寝ると、そんなことはもうすっかり、脳裏から消え、久しぶりの観劇に心わくわく状態。

久しぶりの帝劇へと足を運びました。

舞台の上には大きな円盤(と言うんだっけ？）背景には星が一面輝いていて、昔って、都会でもこれくらい星が見られたのかな、なんて思いを馳せてみたりして。

幕が開くと、早速山口アスカム先生のご登場。この日を待っていた、という感じですね。

前方サブセンだったので、登場している人たちを追って、ぼんやりと上手やセンターに目をやっていると、目の前にアスカム様が登場していることが何度かあり、びっくり。

これまでの作品のように、声を張り上げ歌い上げる山口さんの様子はなかったのですが、私は、こんな落ち着いた感じの山口さんの声が結構好きだったりします。

１月のコンサートの後には、リピートはいいかなと思ったのですが、今回は、風に当たったようです。激しく降り狂う嵐ではなく、山頂でさわやかに肌に触れる春風のように。なんだか、心地よい気分にさせてもらった感じです。

その後、夜の部では、石丸アスカムの歌声も堪能しましたが、なんだか山口さんの深みのある声が恋しくなってしまいました。
山口さんという人は、歌手でもなければ、俳優でもなく、ミュージカル役者なんだと実感しました。