カテゴリ:本
私は読書の記録をブクログで管理しているのだけれど、総括的な感想を記録していて、一章の感想となると読書ノートに書いているばかり。
でも是非とも言いふらしたい(?)章がある時、どうするものかと思っていのですが、ブログ言いふらせば良いのだと最近気がつきました。 水の神様 安岡章太郎 1980年講談社 ISBNがない本です。 どの文章もとうぜん面白く素晴らしいのです。現在2週目に後半に至っております。 P224 安政地震-『真覚寺日記』にふれて 東日本大震災があってから古文書を調べる番組があったり、南海トラフ地震が再検証され、大きな被害が出ると新聞には書いてあり、薄ら気味悪い感じですが、こちらの話はちょっと違います。 コレが書かれた時は『地震ブーム(?)』(本文より)らしい。そういう理由で調べたのかちょっと分からないけれど、大祖父の弟 安岡文助氏の日記に書いてあることや、真覚寺の井上静照住職の日記について書かれています。両者とも地震の事について数年間にわたって書かれており、住職の日記のほうに重点を置いて書いてあります。 この和尚さんの日記の素晴らしい点は(本文によると)事細かに書かれているということにあるようです。当時の噂まで収集されているようなのです。地震の回数、津波の被害、塩害の被害について、その後の藩の対応についても書かれている。 藩は年貢米の供出を1年猶予し、当座の食料の配給をしたことも書かれている。 しかし、そのお米で餅をつくことは禁止したことについて住職が怒る事も書かれている。 日記なので、地震とは関係ないすれ違った婦人が美しいので見とれたとかそんなことまで書かれている。思わず興味を持ってしまう面白い住職のようである。 それが『真覚寺日記』なのであるが、この本アマゾンで中古で販売されている。エライ高額だが興味のある方はどうぞ。 この本の中では地震の対策とかそういう事は書かれていないけれど、当時の地震の様子が二つの日記を通してユーモアを含めて書かれている。当時は関東大震災からもだいぶ経った頃に書かれているので緊張感があるようには書かれていないが、当時の様子を難しくて高額な本を買わずとも何となく分からせてくれる章でした。興味のある方は是非読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.10.12 02:33:34
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