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近頃は、一重の山吹が多い様に思っていましたが、桜ヶ丘公園分園「夕日の丘」で八重山吹を見つけました。 ヤマブキ(山吹)は、バラ科ヤマブキ属(一属一種)の落葉低木です。晩春に咲く黄金色の花が美しく、万葉集の歌に詠まれるほど古くから親しまれており、春の季語にもなっています。樹高は1~2mほどに生長し、枝は細くてしなやかで、葉は卵形で互生し縁にギザギザがあり、全体に毛が生えています。 4~5月に鮮やかな黄色の花を咲かせ、花弁が5枚の一重咲きと、八重咲きがあります。 果実は、9月頃に暗褐色に熟しますが、八重は結実しません。 関東地区で活躍していた太田道灌が雨に降られて、近くの民家に雨除けの蓑を借りようとしたのですが、其処の娘は「八重山吹の花」差し出して「お恥ずかしいですが、蓑は御座いません」と暗に匂わせたのです。 後拾遺和歌集には:七重八重 花は咲けども 山吹の実の 一つだに無きぞ悲しき と勅撰されて和歌をなぞったらしいのです。 物知りの部下に言われて、漸く意味を介した太田道灌は武力だけではなく、敵将を尊重しつつ武力闘争するべく文学にも素養が無いと真の制圧は出来ないと悟るのでした。 太田道灌(1432-1486)は15世紀に関東一円で活躍した武将で、扇谷上杉家の筆頭家老として主家の為に働くものの、上司に謀殺された悲劇の名将です。 当時も道灌は関東一円で人気が高く、相模にいた上司の扇谷上杉家当主上杉定正がこうした道灌の才能・名声を妬んでの凶行でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.14 19:36:24
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