テーマ:航空業界(1764)
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航空業界はビジネス的に非常に難しい企業群で、開発機種の遅れや中断で、企業の存亡に直結するのです。 昔、ダグラス(Douglas)航空が大型旅客機DC8を開発していたのですが、ボーイング(Boeing)航空が大型のB707開発が先んじますと、需要先が雪崩の如くボーイング社への発注依頼となってしまい、名門中の名門とされたダグラス航空は業績悪化で破産してしまったのです。 それは機体だけでなく、航空エンジンのビジネスも同様で常に予断を許さないのです。 今回の、エンジン不具合と改修問題でも、投資していた日本の重工各社に手痛い損失案件となりました。 アメリカの航空防衛大手RTX(旧 United Technologies)傘下のエンジンメーカー「プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)」が製造した航空エンジンPW1000Gは、高バイパスギヤードターボファンエンジン(High Bypass Geared Turbofan Engine)で、ターボファン部に不具合が見つかったとして回収が行われることになり、プロジェクトに参画する日本企業も航空会社への補償などが求められています。 アメリカのメーカーが製造した航空エンジンに不具合が見つかったとして回収が行われる問題で、このプロジェクトに参画する川崎重工業とIHIはことし9月まで半年間のグループ全体の決算で最終的な損益が赤字となり、業績に影響が出ています。 川崎重工業は、8日ことし4月から9月までのグループ全体の決算を発表し、補償費用などとして580億円の損失を計上したことから、最終的な損益が233億円の赤字となりました。 一方、IHIも今年9月まで半年間のグループ全体の最終的な損益が1375億円の赤字となる他、三菱重工業は、補償費用などとして200億円近くを計上したとしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.23 06:50:47
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