テーマ:気になる技術動向(1298)
カテゴリ:Technology
放射性物質を極小にする核融合発電は夢の技術として認められていますが、今は未だ実験炉段階にすみません。 核融合実験炉とされるITER (International Thermonuclear Experimental Reactor)は、国際協力によって核融合エネルギーを研究するための実験施設である。この核融合実験炉は核融合炉を構成する機器を統合した装置であり、ブランケットやダイバータなどのプラズマ対向機器にとって総合試験装置でもある。実験計画が順調に行けば次に原型炉から、実証炉、商業炉へと段階的に 続いて行くことになります。 日本の核融合研究は茨城県那珂町にて行われていますが、ITER建設候補地としては手狭く、青森県六ヶ所村(日本)とカダラッシュ(フランス)が挙げられていたが、2005年6月、カダラッシュに建設することが決定された。2006年11月にはプロジェクト実施主体となる国際機関を「国際核融合エネルギー機構(Agreement on the Establishment of the ITER International Fusion Energy Organization for the Joint Implementation of the ITER Project)の設立に関する協定」に対する署名が行われた後、2007年10月に協定の効力が発生した。 実用規模の核融合エネルギーが生じる条件下でのプラズマの物理は未知の領域であり、プラズマ物理における課題の解明が大きく期待されている。また、その解明は核融合エネルギーの実用化に不可欠な課題の一つである。ITERでは最大で50 - 70万kWの出力(熱出力)が見込まれており、実用規模のエネルギーを発生させる初の核融合装置となる。 参加国は、日本、EU、米国、ロシア、中国、韓国、インドとなっていて研究進捗状況が世界の注目を集めています。 又、核融合の実用化には、高い中性子照射に耐え、放射性物質に変化しにくい材料の開発が必要不可欠であるが、ITERは材料開発に用いるためには中性子の発生量が不十分であり、これを主な目的とはしていない。 従って、核融合材料の開発を行う必要があり、IFMIF計画という、国際協力により材料開発の為の照射設備の建設計画が、日本の青森県六ヶ所村で進行中である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Technology] カテゴリの最新記事
|
|