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カテゴリ:登山
いよいよ剣山~三嶺縦走の日がやってきました。
前夜の小宴会のあと、どうやら爆睡したようです。予定していた3時頃に目が覚めました。 出発準備して1Fの食堂へ降りて行くと、TNさんが起きてくれていました。 昼食用のお握り弁当を受け取りヘッドライトを装着してTNさんに見送られて出発です。 剣山頂上(1955m)を通過して次郎笈へと歩を進めます。 空を見上げると月が見えます。好天の期待ができそうです。 さて、この剣山~三嶺間の縦走路は、距離17km、標準タイムは7時間と言われています。 さらに三嶺から名頃(登山口)まで約2時間の下山時間が加わります。 久々のロング行程になりました。 歩き出して45分、次郎笈(1929m)の分岐点に着きました。トラバース道を進み丸石へと向かいます。 周囲がだいぶ明るくなってきました。目指す三嶺(中央右)が見えてきました。 このルート上には、丸石1684m、高ノ瀬1741m、カヤハゲ1720mという、名称に山の文字がつかない山を通過していきます。 歩き出して1時間30分、丸石頂上着、先程の好天はなんだったのか?ガスに覆われてきました。 軽く朝食をとって先へと進みます。 (登山道沿いに咲いていたヤマジノホトトギス) 前方に丸石避難小屋が見えてきました。なんかホッとする感じです。 というのはここから白髪避難小屋までは一度TNさんの案内で過去に歩いたことがあったからです。 (6:02丸石避難小屋通過) (7:00高ノ瀬通過) 高ノ瀬一帯には、天女の花と呼ばれる「オオヤマレンゲ」の大群落があります。 開花は6月下旬~7月上旬なので終わっていますが、開花時期には一見の価値があります。 今はバイケイソウが見頃を迎えていました。 (オオヤマレンゲ群落地を示す看板・・・我がNPO法人剣山クラブも連名) (バイケイソウ) 高ノ瀬を通過し次のポイント白髪避難小屋を目指します。 次第にガスは増々濃厚に、萱も深くなってきて登山道が不明瞭になってきました。 ついに不安が的中、白髪小屋のだいぶ手前から左へ逸れてしまったようです。暫く進んでいくと明瞭な登山道に出ることは出ましたが、なんとなく方向が違う感じ・・・持参している地形図を見て間違いを確信、その登山道を戻る方向に歩いていると分岐にでました。 やっと正規の登山道に出ました。地形図を見ると白髪避難小屋を通り過ぎていました。 (9:25白髪分岐通過) 遅れた時間を取り戻すべくどんどんと進むと、逆方向から歩いてくる一人の登山者に出会いました。 秋田からやってきた70歳ぐらいの男性でした。2~3分会話「このルートは石鎚山より厳しいですね」と言ってすれ違っていきました。 白髪分岐から1時間10分、前方の靄の中に大きな岩が、そしてその奥に目的地の三嶺らしき姿が見えてきました。 ところがここから急勾配の連続です。事前にTNさんから「三嶺手前の約200mの急登は気を付けて」と・・・急登の200mはとっても長く感じました。歩き出して7時間弱、体力の限界を感じます。 (急傾斜のため、鎖が取り付けられています) 急勾配脇には、三嶺の名物「コメツツジ」が咲いていました。少しだけ疲れを癒してくれます。 そして歩き出して7時間08分、11時08分、ようやく三嶺頂上に到着しました。 (疲労困憊の私) 天候が良ければ360度の展望が楽しめるのですが、相変わらずガスに覆われたままです。 名頃から登ってきた登山客が何組か頂上で休憩していました。 丸石で朝食をとって以来の昼食タイムですが、ゆっくりもしていられません。 というのは、三嶺を下山して名頃発13時43分のバスに乗るという制限時間があります。 余裕を持って13時頃の下山を予定していましたが、途中、迷ったこともあって少々タイムオーバーしています。 これまでの縦走で両足の小指に痛みも出始めていました。 三嶺だけ登って下山するのであれば2時間で下りれますが・・・昼食も早々に切り上げて11時20分下山開始・・・ (山頂直下の池) 中腹から雨が降りだしてきました。慌ててカッパを着て先へと進みます。バスの時間が気になります。 13時25分、無事に名頃登山口に到着しました。なんとかバスの時間に間に合いました。 (名頃登山口の駐車場) ここからバスに乗るのも初めて、停留所でカッパを脱いで支度を整えている時にバスがやってきました。 剣山の登山シーズンのみ運行している路線バスです。車を駐車している終点見ノ越まで乗せて行ってもらいます。 名頃から見ノ越まで運賃1230円は少々高めですがありがたい交通機関です。 憧れていた天空の尾根歩きは、今回、予想外の天候不良で終始展望の無い厳しい縦走路歩きとなりました。 9時間に余っての山歩きは、かなり足にきましたが、なんとか無事に完歩できて達成感を味わうことができました。 機会があれば、もう一度、天候の良い日を選んで、今度は逆方向からの縦走を試みたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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