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カテゴリ:登山
NPO活動の一環として今回、剣山に生育している樹木を鹿の食害から守るため、幹をネットで巻く活動がありました。
先日の台風接近から数日間、天候不順が続いていました。 当日(9日)は曇りのち晴れ、の天気予報を信じて予定通り実施することになりました。 午前7時過ぎ自宅を出発、集合場所の見ノ越へ向かいます。が、予報に反して途中から小雨が降り出しました。 8時50分、剣山登山口の見ノ越に到着。 9時集合なので、先着している人は合羽を着用する等して準備をしています。 (リフト乗場に隣接する駐車場) 今回の参加者は7名(内女性2名)。森林管理署のKさんの指導のもとに行われます。 霧雨状態から少し天候回復の兆しが見えてきました。 作業効率を上げるため、登りは登山リフトを利用します。 見ノ越から西島の間、斜距離830m、標高差330m、所用時間は15分、久しぶりのリフトです。 リフトを降りて、西島から山頂を目指します。 登山道脇には、トリカブトの一種、シコクブシ(四国附子)が咲いていました。 10時30分、頂上到着。雲霧で見晴らしは全くありませんが雨は止みました。 今回は、この頂上の南斜面に生育しているシコクシラベという樹木の保護に取り組みます。 シコクシラベはシラビソの変種とされ、最終氷期に南下したシラビソの遺存植物とされているとのことで、県の絶滅危惧種に指定されています。 (剣山頂上1955m) 南斜面の少し下がった所に、あらかじめ森林管理署が用意したネット3巻が置かれていました。 いよいよ作業開始です。 ハサミと結束バンドが手渡されました。 参加者の一人が適当な長さにネットを切断してくれます。 それを持って、管理署の職員が黄色のテープで印をした樹木の所へ行ってネットを巻きます。 私にとっては初めての作業、ベテランの人に教えてもらいながら作業を進めます。 こんな感じで巻いていきます。2~3本巻いている内にだんだん慣れてきました。 昼食をはさんで4時間、ネット3巻で40本余りの樹木を保護することができました。 今回、保護したシコクシラベが確実に成長してくれることを願って下山の途に就きました。 以下は、登山道沿いで出会った花々です。 ◇アキノキリンソウ(秋の麒麟草) ◇タカネオトギリ(高嶺弟切) ◇シコクフウロ(四国風露) ◇トモエシオガマ(巴塩竈) ◇ハガクレツリフネ(葉隠釣舟) 剣山もいよいよ秋の気配を感じるようになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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