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2009年06月09日
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カテゴリ:アニメーション

「ラスカルにあいたい」という本を読む機会があったので、ちょっと覚え書き。

それにしても、名作アニメは世代を越えて人気があるなぁ。親がそれを子供に「見せたい」と思って子供が見る、それがまた親の世代になって…で、ちょうどサイクルができるのだから、三世代目のファンがもうしっかり居るってことなんだなぁ。
アニメ・あらいぐまラスカルについてのレビューと時代背景、原作についての情報や、アニメ制作時のエピソードがくわしく書かれた、ファンなら読んで損しない本なのですが(でも高いわぁ)ちょっと苦い話も。

アライグマがペットとして大量に輸入されて、その後手に負えなくなって山林に放棄され、害獣として追われるようになったくだりが。
そういえば、そうだった…そんなニュースが流れたのを思い出した。
「アライグマは成獣になると気が荒くなって危険なので、ペットには向かない生き物なのです」というメッセージを、最後まで見ていればわかるはずなんだ…と、スタッフのインタビューにはあったのですが、残念ながらラスカルを見ていた当時の小学生には、そのメッセージは届かなかった、と言わざるおえないのです。

「ラスカルが森に帰らなければならなかったのは、スターリングの家に不幸があったからであって、そうじゃなかったら、ラスカルとスターリングは、きっとずっと一緒に暮らせたはず!」だと、「アライグマの生態」を読んで、アライグマは可愛いけどやはり熊なのです、としっかりわかるまで、かなり長い間本気で信じていました。
私以外にも、そう思い込んでしまった人は、けっこう多かったんだろうなぁ…。

「あらいぐまラスカル」はとても質の良いアニメで、今見ても十分に楽しめるものなのですが、それほど質の高い作品であっても、メッセージを確実に視聴者に届けることは難しいんだなぁ。
誤解や誤読はあって当たり前、何割かの人にだけでも確かなメッセージを伝えようとすれば、どう説明をするのかどう演出したらいいのか、いつも考えていないと、ああ何て難しい…。







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最終更新日  2009年06月10日 01時15分19秒
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