家族の反応 ~パパ~
まだ入院する前、通っている耳鼻科で「突発性難聴」と診断された次の日、結婚式の引き出物カタログで頼んでおいた山形牛・すき焼き肉が届いた。 普段我が家では100gあたり150円以下の肉しか買わないので、100gあたり2000円(推定)のこの日のすき焼きは大ご馳走だ。 普段焼き肉に行くと、私とパパとでいつも肉をめぐって壮絶な戦いが始まる。 この日も私は戦闘意欲満々ですき焼きに臨んでいたが、パパは 「ママがまさか病気とはねえ…」 とつぶやきながら、遠慮がちに肉を食べるどころか、最後の方は私に肉を寄せてくれていた。 私はいつもより肉を食すことができ、大満足であったが、パパのあの遠慮がちな態度から 私の病気は、そこまで想定外のことかー?! と、ちょっと複雑。 賞味期限切れの食品を平気で食す姿からは、そりゃ想像できないだろうけど。 でも、山形牛はおいしかった