本来ばら戦争とは、1455年から1485年の30年間にわたって、イングランド王位継承を巡る貴族同士の戦争をいうのですね。当時のプランタジネット朝から分かれた2つの王家、ランカスター家とヨーク家の戦いだそうです。ランカスター家の紋章が赤いバラ、ヨーク家の紋章が白いバラだった為にバラ戦争と呼ばれました。
ばら戦争と題してしまったので、ちょっとネットで調べてみましたら、結構興味が深いです。
両家の血縁が複雑に入り組んでいたため、裏切りや内輪揉め、和解が繰り返されまわりの貴族も巻き込んで血みどろの内戦になり、結果、白いバラのヨーク家が勝利し一時ヨーク朝を開き、またも裏切りがおこり赤いバラのランカスター家が勝利して終わったそうです。
しかし、ランカスター家の王朝とはならず、遠縁にあたるテューダー家のヘンリがヨーク家の王女と結婚し内乱を収めたので、ヘンリがヘンリ7世として即位しテューダー朝がはじまり、やっと30年続いたばら戦争は終結したそうです。因みにテューダー家の紋章は、赤いバラと白いバラを合体させた紋章だとか。
我が家のばら戦争は、こんなたいそうなものではありません。夏の間に毎年繰り返される、私と鉢バラとの戦いです。どんな戦争かというと、夏の暑い時期にはバラの花を咲かせても大きな花にはなりませんし、体力を消耗するばかりではないかと思って、蕾を摘み続けるのです。
ところがバラのほうは、蕾を摘まれるとすぐに新たに蕾を作り始め、隙あらば花を咲かせようと頑張るのです。きりがないのです。毎日30~50個くらいの蕾を摘んでいるのですが、ちょっと油断するとすぐに蕾が大きくなってしまうのです。
今日も150個くらい摘みました。しかし今日は私の負け戦になってしまいました。水やりをして昨日摘まなかった蕾を摘んでいたら白いバラが咲いていたのです。ちょっと1~2日空いただけなのに、なぜ咲いてしまうと思ったのですが、咲いた花は葉の陰に隠れてこれまで見落としていたのです。
これから夏季剪定を行う8月下旬から9月上旬まで毎日繰り返しです。今度は負けないように、葉の陰も見落とさないように摘むつもりです。
まあ、私は夏の蕾は摘んだほうが株のためには体力温存できて良いはずと思っているのですが、これだけ蕾を作り続ける姿を見ていると、その方が体力を使うのかなと思ったりもします。結局バラのためにはどちらが良いのかは判らないのですが、貧相な花を見るのは忍びないので、やはり摘み続けることにします。これが私の夏のばら戦争です。
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