昨日の続きです。所沢ユリ園に行くといつも気になるところがありました。寺院の屋根が見えるのです。どんな所なのか、今回は天気も良いので寄ってみることにしたのです。
最初は狭山不動尊。立派な山門や灯篭までありました。後で調べたら西部グループが昭和50年ころ各地のプリンスホテルを開発する際に、その土地にあった文化財を移築して寛永寺の助力を得て建立したお寺だそうです。それで将軍家の勅額門や立派な灯篭がここに並んでいたのです。
狭山不動尊山門
狭山不動尊多宝塔
移築された勅額門
ユリ園から本堂のほうに先に行ってしまったのでこうした山門は後で見ました。本堂の中は暗くてよく見えなかったのですが、御本尊の不動明王像が真ん中に祭られていたようです。
狭山不動尊本堂
狭山不動尊本尊
歩いたルートとしては、不動尊を見たあと食事に向かい、そこで時間を無駄に費やされた後、狭山湖を見て気分転換ができ、駅のほうに戻る途中でもう一つ気になっていた観音様を見に行ったのです。ここを見に行って正解でした。
山口観音の山門を過ぎるとすぐに右手に見えたのが新田義貞零場の像、その奥になにやら置かれていました。
新田義貞霊馬の像
最初これを見たときなんだか判りませんでした。それでよく見るとなんと・・・。判りましたか?
馬の群像彫刻
このあとの手水舎もちょっと変わっていました。普通の手水舎の水は竜の頭などですよね。それがここでは観音様自らが水をかけてくださっていました。
手水舎の観音像
そして本堂。なんとなく日本の雰囲気とは違うなと言う気がしていました。本堂の壁にはネパールで作られたという小さな鐘が108つ嵌め込まれて並んでいます。梵字が書かれていてそれをなでて廻るだけでお経を読んだと同じ効果が得られるそうです。
山口観音堂本堂
この堂の隣に立っていた布袋堂。これを見ると布袋様って中国の神様だったなと思います。どこかに七福神も祭ってあるそうです
所沢山口観音布袋堂
さらに置くに進むと長い階段。この階段の左右には竜が・・手前の灯篭では竜虎がにらみ合っていました。この階段を上ると巨大な朱塗りの楼閣が建っています。当初は行かないつもりでしたが、折角の機会ですので行ってみました。
所沢山口千手観音堂石段
上り詰めた先にはこのような建物が・・。中に千躰観音様が祭ってあると言うことでしたが、残念ながら閉まっていました。ここまでは歩かなくては行けないのだろうと思っていましたが隣には大きな駐車場が・・。それで無ければこんな大きな建物を作ることは大変ですよね。
所沢山口千躰観音堂
この建物の脇には33箇所めぐりと88箇所めぐりが一度にできる洞窟もありました。結局観音様の御本尊は拝観することができませんでした。どんなお姿だったのかなー。
整理していた写真を見ていて気がついたのですが、狭山不動尊の中に張られた幕には葵の紋が、山口観音様の幕には桐の紋が描かれていました。徳川と豊臣、違う立場から成り立っていたのですね。それにしても山口観音にはなぜこんなに竜が居るのか良くわかりませんでした。
我家から日帰りで行けるこんな近くに、こんな立派な場所があるなんて思いもしませんでした。まだまだ知らないところがたくさんありそうです。