川柳に興味を持ち始め、シルバー川柳や健康川柳など色々な川柳の本を集めて、読んでいるうちに、川柳の初めとなった江戸時代に編纂された誹風柳多留を見てみたいと思いました。
図書館の本を検索すると色々あるのですが、どうせならすべての誹風柳多留を読んでみたいと「全」という本を予約して借りて見ました。届いた本は暑さが6cmほどもあるやや古い本でした。大正13年発行の本で閉架書庫に入っていたものです。
中身を見た途端、これはエライことになった。果たして読みきれるのだろうかと言う印象でした。しかしこの句集の中には我々が今日でも良く知っている川柳がいくつも入っている。
「かみなりを まねて腹掛 やっとさせ」
この句は句集の2番目に掲載されている。他にも次のような句がある。
「孝行をしたい時分に親はなし」
「はえば立て 立てばあゆめの親ごころ」
こうなると、最初の句はどんな句が並んでいるのだろうと気になる。第1句は
「五番目は同じ作でも江戸生まれ」
では3番目は
「上がるたびいつかどしめて来る女房」
1番目の意味はなんとなくわかりますが、3番目はどういうことを言っているのか判らない。
こういう句が1765年(明和2年)に初編が編纂されてから30年ほどにわたり24編まで編纂され、総数1万7567句が掲載されているとのこと。(岩崎邦枝さんの誹風柳多留より)
これを全部吟味しながら見ることは大変な時間を要しそうです。しかし、折角借りてきましたので、本の後ろのほうから、ざっと目を通して、私が面白いと感じた句を何回かに分けて掲載してみようと思います。
とはいっても、読まれたのが江戸時代なので、そこに読まれている事象は、江戸時代の常識と言い回し。現代に通じることはそれほどないのではないかと思うのですが・・。
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最終更新日
2017.02.27 21:04:37
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