後ろ側から読み始めた誹風柳多留。かなり進みましたので私が興味を持った10句前後ごとに区切りをつけて掲載していきたいと思います。
「秋の田の露にぬれぬ人もなし」
この句は百人一首の「秋の田の仮庵(かりほ)の庵(いお)のとまをあらみ、わが衣手は露にぬれつつ」を元句として読まれたもの。
「蚊に食われながら蛍で読んで居る」
この蛍で読んでいるという部分が、蛍を題材に句を詠んでいるのか、窓辺で蛍の灯りで本を読んでいるのかはどちらなのでしょう。
「なげ込みといって生花叱られる」
きっと本当に投げ入れてしまったのでしょうね。
以上が第47編に掲載されていた句です。
「此のたびは父もとりあえず母の侘び」
この句も百人一首「このたびは幣もとりあえず手向け山 紅葉の錦 神のまにまに」が元歌ですね。
「古井戸へ西瓜飛び込む暑いこと」
これはもちろん「古池やかわず飛び込む水の音」ですね。
「鳳凰も元はと問えば旅烏」
これはどういう意味なのかわかりません。鳳凰の伝説を調べなければわかりませんが、鳳凰を題材に私宅がかなり出ていますので、鳥の鳳凰とは違うのかもしれません・
「銭金に羽のないのはいい暮らし」
これは詠んだとおりですね。
以上46編
「はへば立てたてばあゆめの親ごころ」
「二親はすねをかじられ手をくはれ」
「どふ見ても親ほど馬鹿な者はなし」
親心を詠んだ句が3つありましたが、こういう句ばかりではありません。以上45編
44編には興味を引いた句がありませんでした。次は43編。
「高い敷居の踏台に母はなり」
現代でも母心は同じですね。
「飛車角行が蟄居している下手将棋」
へぼ将棋を詠んだ句はこの句集の中に散見されます。それを集めるだけで将棋川柳の部が出来そうです。
10句を超えましたので今日はこれくらいで。みなさんが興味を持てた句はありましたでしょうか。
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最終更新日
2017.02.28 17:38:00
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