今日は26編から
「琴の上毛虫が落てしばし止み」
屋外での琴の会なのでしょうね。その琴に毛虫が落ちてくればそれは中断しますね。風流とその場の雰囲気が伝わってきます。
「いさかひをしいしい碁打ち仲が能し」
碁打ちの仲間はそれは替えがたい友人でしょうね。マージャン仲間などいろいろいるでしょうね。
「子を持てしるとはおそいおもひ付き」
子を持ってはじめて知る親の恩という句を踏まえての川柳なんでしょう。ということはこの句は江戸時代以前にあったのですね。
「着せかへて母おかしがる足のうら」
これはどういう状況を詠んだのか判りません。解説書が来たときに調べてみたいと思います。
「ほれ薬佐渡から出るのがいっちきき」
ほれ薬は佐渡から出る金が一番効くと言う川柳ですね。結構知られている句かもしれません。
25編
「気のきかぬ人と山吹おいてにげ」
大田道灌の「七重八重花は咲けども山吹の・・」の句に連関させているのでしょうね。でもどこが気のきかぬ人なのかこれだけではなんともわかりません。私も気が利かぬひとなのかな?
飛んで22編から
「たれとなくおきなおきなと花の朝」
これは朝顔の花がたくさん咲いているのでしょうか。早くおきてみなさいよと催促しているのですかね。私は最近朝寝坊で、夏になっても朝顔がピンシャンして咲いている姿を見ていません。というより最近は朝顔が絡まっている垣根の家なんかありません。
21編
「五人の内でげひんながよくしゃべり」
これと似た状況にときたま出会います。家内と食事に行くと5~6人の女性グループでそのレストランには自分たちしかいないといわんばかりに大声でしゃべっています。もう少し小さな声でというより普通の声で会話して欲しいのですが、興に乗ると大声になってしまうのでしょうね。こういう時はだいたい同じ人がしゃべっています。江戸時代から同じなんですね。
「三十八年いきのびてふでをとり」
江戸時代は平均寿命が今よりうんと短いので、38歳はきっともう老齢の入り口なのでしょう。まあ38歳は早すぎるとしてもこんな心境になるこのごろです。筆ではないですが。
「あのぢい様のかいたのとがくを見る」
爺様が描いたガク。絵か書かはわかりませんが、きっと普段の行動からは思いも寄らなかった素晴らしい作品だったのでしょうね。こんな作品が残せるようになったら老後の楽しみも増すでしょうね。
誹風柳多留の書籍を読み通すのが間に合いません。かなり読み飛ばしているのですが・・。良い句がある程度まとまっている編もあれば、ほとんど見つからない編もあります。まあ、もう少し詠み進めれば何か見つかるかもしれません。
ふしぎなのは、他の方が良い句だと紹介している句にまだぶつからないのです。どこか読み落としているのか、それともこれから出てくるのか、もう少しで判明するでしょう。
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最終更新日
2017.03.06 18:14:31
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