江戸カルタは屁をひってであり、上方カルタは下手の長談義。
江戸カルタの意味はおならをしたのに知らぬ顔をしてすましているということ。でも、これは当然ではないかと思うのです。私がしました失礼と公言すべきだといっているのでしょうか。そういう場合もあるかもしれませんが、本来ガスは自然におなかに発生し、出来てしまうもの。公式の場で音がしてしまっても、それを詮索しないですますのが人にやさしさエチケットと言うものでしょう。こういう句があるから学校でいじめがなくならないのかもしれません。
その点、上方のカルタのほうが薀蓄がある気がします。意味は話の下手な人ほど、興味のない話を長々として相手をうんざりさせるということだそうです。角度を変えて考えるとそういう話に付き合っていられる人は優しいですね。まあ年寄りになると同じ話をくどくどと何回もくりかえすようですが・・。
この二つより、カルタには取り上げられていませんが、「下手の横好き」の方が私は好きです。意味は下手なくせに、その物事が好きで熱心であること。類語として「好きこそものの上手なれ」があります。好きであるからこそ、思うように上達しなくても続けていられるのですよね。世の中の進歩の根幹だと思うのです。だから下手でも好きなんだからいいじゃないかと開き直れるのです。
写真ですが、次のものしか関連付けられるものが思いつきませんでした。ヘクソカズラです。この植物は葉をちぎるととても臭いのでこういう名を付けられましたが、花はきれいなんですよね。
ヘクソカズラ