彼女の演奏
今日、子供たちの昼寝の時間父ちゃんに三兄弟を頼んで。亡き師匠が学院長をつとめていた、音楽教室の学院祭に行ってきました。二日間にわたるもので、コンサート形式、コンクール形式、ゲストの演奏、講師の演奏、2手3手の連弾ありの、盛りだくさんな学院祭。私と同じ年の友達も講師の一員として頑張っています。私自身は、師匠のご自宅に直接レッスンに行っていたので、その学院自体は馴染みがないのですけど(本番の前などには、レッスンに数回行った事があるくらい)。去年ネット上で偶然見つけて学院祭に顔を出し、聞いた時の感激。やはり味わいたくて、二日目のほんと後半だけでしたが、聞いてきました。生徒さん、とっても輝いていたな~。間違えちゃうこともあるんだけど。あのキラキラした晴れがましい舞台は必要ですね。これでまた生徒さん、ひとつ大きく成長するんですもの。私は連弾部門にしか間に合わなかったのですけど。いろいろ編曲されていて、おもしろかった~。猫踏んじゃったの3手とかは、とってもおもしろかった。あと、お母さんが3rd,年中ぐらいのお兄ちゃんが2rd,3歳ぐらいの弟1rdで、げんこつやまのたぬきさん。3歳ぐらいの弟君は、とにかく1音をきまったリズムで弾くだけなんだけど、とってもナイス。そろいのベストにズボンでね。そして、私が聞きたかったのは、彼女の演奏。そう、講師で活躍してる彼女の演奏。ドビュッシーの版画から「塔」を演奏しました。素晴らしい!の一言。本当に素敵でした。演奏のフォームもとっても素敵なんだけど。音がつややか。微妙な間合いが最高。音の粒がきれい。ペダルの処理がとってもウマイ!彼女は中学生ぐらいから、リストやラフマニノフ、ドビュッシーを弾きこなしていて。シューマンのファンタジーなどは絶品。目の前で弾いたカンパネラは、手の小さな彼女なのに、ミスなく、私の口アングリ状態。今回のドビュッシーは技術的なものは、控えめだったけど、彼女の人柄というかセンスが冴え渡っていました。実は彼女、音高や音大など音楽の専門的な学校には通っていません。四年制の大学の心理学科を卒業し、音楽療法士としての資格を持っています。でも、いろいろなコンクールでは入賞を果たしたりしているあたり、セミプロいやプロの域なのでしょう。けっこう同じ門下生の私の友人達は、くっきり分かれまして。音大に進学に向かっている人と、目指すのは違う道だけどピアノを極める人と。彼女も後者でしたけど、結果的に音楽に携わっているんですよね。とにかく、まぶしい彼女の姿でした。ああ~素敵だなあ。私を振り返ると、どっぷり育児に漬かってしまっているオバちゃんです。ちょっと、現実にため息。はぁ・・・。でもでも、気を取り直して。まずはピアノに触ること。3分でもよいから。3歩下がっても、負けないで。へへへ。・・・でも、その前に年賀状ね。あ、やっぱ現実が襲ってきた。(笑)