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カテゴリ:詩の紹介
兄弟、ひとつだけ俺の願いを聞いてくれ 俺が死んだらな、亡骸を一緒にフランスまで持ってってくれないか どうぞこの俺をフランスの土へ埋めてくれないか 紅いリボンのついた十字勲章をな この胸につけて手には銃を持たせてくれ それから腰には剣もつるしてくれ やがていつかは砲声がきこえ いななく馬の速駈けの音が聞こえるまで おれは墓のなかに寝て じっと見張りをしていたい すると必ず俺の皇帝が騎馬で墓の上をお通りになる時期が来て あまたの剣が鳴り響き、鋭い光を放つだろう そのとき俺は武装して 墓の中から出てくるんだ あの皇帝を あの皇帝を護るため!!! Heinrich Heine "Die Grenadiere"
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Last updated
2010.02.05 03:21:01
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