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カテゴリ:海釣り百態
「トントン、あのー、警察ですけど」
午前6時。秋田県由利本荘の港。僕の車の回りを、3人の警察官が取り囲んでいる。穏やかじゃない。 「あのー、免許証見せてもらっていいですか?」 おそらく、何らかの濡れ衣を着せられている。 「だってほら、こんな所に長野ナンバーの車なんて普段はいないから。念のための職務質問ですから」 疑いを晴らすのに、さほど時間は掛からなかったが、矢継ぎ早の秋田弁を即時理解できなかったため、かみ合わない会話だけがこの空間を空回りさせている。どんよりとした港の空が、重くのしかかる目覚めだった。 さて、気分転換にさっそく釣りをしよう。 メバルとハゼが僕を元気付けてくれた。どーもありがとう。ニコニコしていると、今度は雨が降り出した。ここで無理して釣ることもない。「晴釣雨読」といこう。 ここに来る途中、本屋さんで買った高樹のぶ子の小説。車中での読書は、案外集中できるので不思議。 で、せっかくの読書をより楽しむために... 周囲に警官がいないことを確認し、由里本荘の地酒をいただく。「晴釣雨呑」もなかなかいけるぜ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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