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カテゴリ:日常百態
釜山最終日の朝は、午前4時に起床。本来であれば2時間前には起きる予定だったが、せっかくセットしたアラームはS君のイビキにかき消されたらしい。
まずはホテルから10分ほどの場所にあるチャガルチ市場周辺を目指す。早朝の市場は、せりで活気づいている。おそらく、日本のそれと同様の様相で、せり人の掛け声も極似。「…ウォン!」「…ウォン!!」。浪花節でも歌いそうな声質が泣かせる。 ところが、市場内はどこへ行っても卸業者のテントが続き、直線距離10mもない海まで渡れない。 仕方なく、タクシーに乗って場所を移動しようと決意。S君と僕の手持ちは3000ウォンほど。運転手のおじさんに「3000ウォン、フィッシング、OK?」と、S君が交渉。日本語が通じない。仕方なくまずは乗り込んで、「ブリッジ、ブリッジ、ターンライト…3000ウォンOK?」などと説明する。 タクシーが停まったのは、希望通り橋の下の湾岸部だった。 が、3000ウォンを渡そうとすると5000ウォンくれという。「ブリッジまでは3000ウォン、ここまでは5000ウォン!」と主張する。 日本円にしてわずか140円程度のことで、ケンカするのも芸がない。が、日本人としての意地もある。3500ウォンほど渡して車を出るも、「あれ?あのおじさん日本語しゃべれるじゃんか」と気付く。なかなかのウォンおじさんだ。 湾岸部には、大きな工業船が停泊中。釣る場所がない。仕方なく、今来た道を徒歩で戻り、観光船の船着場を発見。ここでルアーを投げる。 当たりはあっても魚は釣れない。ほぼ予想通りの展開を噛み締める。一向に食いつかないアジの姿を確認し、ホテルへ帰ることにする。あれほどスッタモンダした道のりだったが、釣り場からホテルまでは歩いて10分もしなかった。 ホテル前で、今回の旅行主宰者のS社長が出迎え。いっしょに、ホテル裏にある釜山タワーを見に行く。タワー前のベンチで、釜山出身の有名女優が僕を待っていた。 さすがに有名人。いっしょに写真撮影をしても、「5000ウォン!」とは言わなかった。 遥か眼下、オレンジ色に明けてくる街から犬の遠吠えが聞こえる。心なしか「ウォーン!」と言っている気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.17 18:57:50
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