やっぱり読破。
あっくさんご推薦の山崎豊子「沈まぬ太陽」全5巻読んでしまった。この急がしい時に2日間もかけて・・・・・でも読み出したらとまらない。久々に手ごたえのある長編小説を読んだ気がした。特に最後の2巻会長室篇上下、圧倒されながら読んでいた。人の顔をした魑魅魍魎とあったがまさにそんなやつらのオンパレード。この小説は膨大な資料と調査をもとに書かれていて、小説という名のノンフィクションと言われているだけあって臨場感が凄い。凄すぎて権力を貪っているヤカラや自分の立身出世の為にはなんでもするというえげつない人間共に思わず吐き気を催すぐらいだった。こんなチンケで我欲の塊のような人間が半官半民の会社を牛耳っていたとは虚しい気持ちになってくる。でも大手の会社でこんな魑魅魍魎がのし上がっていくと言うことは結構業種に関わらずよく聞く話だが。中国ではないが「黒い猫でも白い猫でもネズミを獲る猫はいい猫だ」的な発想だった時代だった。今ほど社会倫理が問われる時代ではなかったと思う。そう考えると、段々倫理観が定着していってよい時代になっているのか?!そうなってほしいが。それにしても山崎豊子氏の筆力には感嘆するばかり。以前も「白い巨搭」全3巻、「華麗なる一族」全3巻、「女系家族」を読んだが、やはり面白くて昼夜を問わず一気読みした。もう一度10年ぶりに「白い巨塔」から再読しようと思う。また寝不足が続くけれど。。。。。