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カテゴリ:政治
報道によると、鳩山邦夫法務大臣がまたわけの分からぬことを言ったらしい。 鳩山邦夫法相は13日、法務省内で開かれた検察長官会同で訓示し、違法な取り調べが問題となった鹿児島県議選の買収無罪事件について「冤罪(えんざい)と呼ぶべきではないと考えている」と述べた。 一方で「捜査、取り調べ上の問題があったことはよく分かる」とした上で、「検察官の士気を上げるために、十分反省した上で『積極的に前を向いてくれ』と言いたかった」と釈明した。
したがって、法相のこの発言は、強制的な捜査権もなければ、そのような組織による支援も受けられない被告人に対して、「冤罪」 と言ってほしければ、自分で証拠を集めて無実であることを立証してみろ! と言っているのと同じである。 この人、いちおう東大法学部を出ているそうだが、いったいなにを学んだのだろうか。それとも、もうずいぶん昔のことだから、すっかり忘れてしまったのだろうか。とにもかくにも、摩訶不思議な人である。 安倍内閣退陣のさいの最後っ屁のような例の放言以来、アルカイダ発言やらなんやらと、つぎつぎに繰り返される迷言・放言に、今やこの人がなにを言っても、誰も驚かぬという状況のようである。 それはともかく、昨年末に続く今月初めの二度目の死刑執行のさいに思ったのだが、この人は例の 「ベルトコンベヤー」 発言で、お前はたんに死刑執行命令に署名するのがいやなだけなんだろう、みたいなことを言われたのを、相当気にしているのではないだろうか。 内閣交代による、本人自身思ってもいなかったような法相残留以来、前任者を上回るペースで執行命令に署名していることには (昨年末に3名、今年2月に3名)、そのときに受けた批判に対して、オレはチキンなんかじゃないぞー、ということをことさらに誇示するという意識が働いているように思えてしかたがない。
なお、日本国憲法では、次のように規定されている。 第四十条
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