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カテゴリ:国際

 前回の記念すべき250本目の記事から、ずいぶんと間があいてしまった。仕事に追いまくられて、まとまった時間がとれなかったのだ。寝ている時間と飯の時間を除いて、一日中キーボードを打っていたので、しまいには腕がはれ上がりずきずきしてきた。それでも痛み止めを飲んで仕事を続けて、なんとか時間どおりにすべて仕上げたのだから、なかなかたいしたものである。とりあえずは、自分をほめてあげたい。

 その合間に梅雨もあけてしまい、いよいよ本格的な夏になってしまった。いやはや暑い暑い。お天道様は連日エンジン全開。おかげで、夕方ともなると、あちこちで、小さな子供らがぎゃあぎゃあと泣き喚いている。まったく、たいへんな事態である。

 先日、かつてはソビエト連邦の16番目の共和国と言われたこともあるモンゴルで、選挙をめぐって5人の死者を出す大騒ぎが起きた。現場にいた日本人の報道記者も騒ぎに巻き込まれて、重傷を負ったそうだ。

 モンゴルのエンフバヤル現大統領は、まだ二期目に入ったばかりだが、彼の出身母体である人民革命党は 「社会主義」 国家であった人民共和国時代の独裁政党であり、ソビエト解体から始まった 「社会主義陣営」 崩壊の余波を受けた一党独裁の放棄後も、一貫して大統領を出し続けている。つまりは、わが国の自民党のようなものと見ればいいのだろうか。

 いっぽう、南部アフリカのジンバブエでは、3月末に行われた大統領選で現職候補を上回る票を得ていた野党候補が、その後の政権側による露骨な弾圧で決選投票への出馬を断念し、その結果、1980年のジンバブエ成立以来のムガベ長期政権が維持されるという、なんとも珍妙なことになっている。ジンバブエの大統領の任期は5年だそうだから、新たな任期が終了するときには、すでに84歳のムガベ氏は89歳になるというわけだ。これまた、いやはやという話である。

 今から半世紀近く前、フランスの植民地だったアルジェリアの独立闘争に参加したフランツ・ファノンは、白血病による死の直前の残されたわずかな時間を惜しむようにして書き上げた 『地に呪われたる者』 を、次のような文で結んだ。

 ここ数世紀ものあいだ,ヨーロッパは他の人間の前進を阻み,これをおのれの目的とおのれの栄光とに隷属させた。数世紀来,いわゆる「精神の冒険」の名において,ヨーロッパは人類の大半を窒息させてきたのだ。…… 

 ヨーロッパの真似はしまいと心に決めようではないか,われわれの筋肉と頭脳とを,新たな方向に向かって緊張させようではないか。全的人間を作り出すべくつとめようではないか――ヨーロッパは,その全的人間を勝利させることがついにできなかったのだ。

 同志たちよ,われわれには第三のヨーロッパを作るほかになすべきことがないのか。〈西欧〉は〈精神〉のひとつの冒険たらんとした。〈精神〉の名において ――西欧精神という意味だ――ヨーロッパはその罪業を正当化し,人類の五分の四を隷属化したのも正しいことにしてしまった。…… 

 だがこの場合に、能率を語らぬこと、仕事の強化を語らぬこと、その速度を語らぬことが重要だ。

 いや、〈自然〉への復帰が問題ではない。問題はきわめて具体的であり、人間を片輪にする方向へ引きずってゆかぬこと、頭脳を摩滅し混乱させるリズムを押しつけぬことだ。追いつけという口実のもとに人間をせきたててはならない、人間を自分自身から、自分の内心から引き離し、人間を破壊し、殺してはならない。


 1960年は 「アフリカの年」 と呼ばれている。第二次大戦前にはリベリアなど数ヶ国を除いて、アフリカのほとんどの地域が西欧の植民地であったが、現在は53の独立国が存在しており、国連の中では最大勢力となっている。しかし、アフリカがいまなお多くの問題を抱えていることは、いまさら指摘するまでもないだろう。西欧の侵略によって暴力的に世界史の中へ引きずり込まれたこの地域は、植民地支配の傷を抱えたまま、いまもなお血を流し続けている。

 かつての独立の闘士は、いまや権力と富にしがみつくただの亡者になりはててしまった。「革命」 という理念を掲げた多くの国家や党派は、ただ現実の困難の前に座礁しただけでなく、道義的な正当性すらも失ってしまった。いや、むしろ、「理念」 などという安っぽいメッキがはげて、もともとの地金が露出したといったほうが正確なのかもしれない。

 いったん国家が成立し、国家と国家の間に境界が引かれれば、民衆の上に立って独裁的な権力を握った者らは、権力の維持と拡大のみを自己目的化して、民衆の具体的な幸福よりも、隣接する諸国家との争いや、国内の対立勢力の弾圧や抑圧に血道をあげるようになる。「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」 という有名な格言から逃れえる指導者や体制など、どこにも存在しはしない。

 「能率を語らぬこと、仕事の強化を語らぬこと、その速度を語らぬこと」
 「追いつけという口実のもとに人間をせきたててはならない」

 たぶん、このような言葉は、36歳で死んだファノンが残したけっして多くはない言葉の中でも、いまなお重要な聞くべき価値があるものだろう。

 ところで、今日は七夕である。七夕とは、言うまでもなく天の川をはさんだ織姫と彦星の年に一回だけ許された待ち望んだ逢瀬の日なのだが、織姫ことベガと彦星ことアルタイルの間の距離は、約15光年なのだそうだ。一方の星から光で合図を送り、その返事を受け取るのに、ほぼ30年かかるということになる。なんとも、壮大な遠距離恋愛ではないか。

 おお、そういえば今日から北海道では 「洞爺湖サミット」 なるものも始まったのだった。






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Last updated  2008.07.08 11:18:13
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